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銀のツバサ  作者: たおるけっと
1.自分
3/72

春、春

(翼side)


 高校に入学して、2回目の春を迎えた。


 といっても、既に5月。


 旧暦で言えば夏だ。


 クラス替え直後の浮ついた雰囲気はとうに無くなり、各々が仲の良い友人と戯れている。


 友人という言葉が挙がったので紹介しておくが、俺の両サイドで爆睡している二人、隼人と雅紀は俺の友人。


 そして、そろそろ気になっているであろう現在の状況を説明しておこう。


 俺たち2年生は、親睦を深めるために1泊2日のキャンプを行うことになった。


 学校から少し離れた山へ行くんだと。


 登山をして、BBQで腹を満たし、テントを張って寝るらしい。


 よくある流れだな。


 このキャンプは2年生の恒例行事らしく、プチ旅行気分でバスに乗っているというわけだ。


 親睦を深めるためにキャンプというのは安直な気もするが、たまには悪くない。



 というか、ひとつ言わせてもらいたい。


 こいつら、ふざけてんのか?!


 バスに乗る前は


「バスん中で荒野抗争しようぜ翼!!」


「翼君!色々お話しようよ〜!」


 とか言ってたくせに、乗って5分と経たないうちに、俺の肩に頭乗せて、すやすや寝やがった。


 まぁ、目的地はそう遠くないから構わないんだが…。


 暇すぎるのでみんなを観察してみる。


 あ、関係ないんだけど、バスの一番後ろって何か良いよな。


 空いててラッキー。


 男子はスマホでゲームしてたり、女子は自撮りで盛り上がったりしていた。


 他の奴らは窓の外を眺めてるか、寝てるかってところだな。


 うん、特に収穫はない。


 そして、俺も目を閉じてバスが到着するのを待つことにした。


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