私も、なの…
「ううん、分かるよ。私もなの…。」
「分かってくれるか、え?私も?てことは千晴も…自分が分からないのか?」
「うん。私、寧々ちゃんが声を掛けてくれるまで、一人ぼっちだったの。チビだし、明るくないし、人見知りするから…一人じゃ何も出来ないような人間だったの…今もあんまり変わらないんだけどね…それで、私って何なんだろうってよく考えてて、そしたら田中君が話しかけてきてくれて。失礼かもしれないけど、無理してるんじゃないかなって思ってさ…」
「千晴…。そうだったんだな。辛いだろうに、俺なんかに話してくれてありがとう。」
「ううん、俺なんかって言わないで?田中君だから話せたんだよ?」
「ち、はる…。ありがとな。何か少し気持ちが楽になった。俺と同じ悩みをもってる人がいたんだな、」
「うん!私も話せる人がいて良かった!今まで誰にも言えなかったの」
「ホントか?俺も、実は…」
それから、二人で話をした。
千晴は昔の話もしてくれた。
中学までは、外見やおとなしい性格でいじめられていたこと。
学校に行けない日が続いたこと。
長かった髪の毛をバッサリ切り、メガネからコンタクトにしたこと。
想像出来ないが、今より15kg太っていたらしい。
外見が変わると、周りの人の接し方も変わった。
だけど、自分の性格はなかなか変えられなかった。
思い切って、実家から離れた高校に進学し、一人暮らしをすることを決意したんだって。
…千春、知らないところで努力してたんだな。
それは今も続いてるんだよな…。




