戦の終焉《The end of war》
この作品に登場する全ての物や人、名前や団体などはフィクションです。
実際の物や団体などとは一切の関係はございません。
あらかじめご了承ください。
とある日俺は、暗い…暗い部屋の中でパソコンの画面に向かっていた。そう。俺はニートになりかけているのである。
現在、高校2年生 17歳。
名前は 片桐 裕也。
高校はいじめられて中退。
会社の面接は落ちるし、最近では書類審査の段階で通らなくなってきた。親は2年前に死んでいる。今はバイトで食いつないでいる。といったところだ。俺は戦争ゲームが好きでよくやっている。FPSゲームもいいのだが
自分で考え、自分の思うように動かし、戦う いわば戦略ゲームが良いのだ。
要するに 偉い人になって自分の想い通りにたくさんの人を動かしたい欲望の固まりが出ているだけに過ぎない。今の世界には飽きている。というより つまらない。
なぜなら 自分が偉くなく、人を動かせる立場にいないから。だからゲームにハマってしまったのかも知れない。
そして今、徹夜でゲームをしている。今話題のゲーム【Intense War】の大会が
もうまもなく始まるのだ。優勝者には3億円という大金が手に入るのだ。参加するしかあるまい。
このゲームは一人一つ自分の領土を持ち、そこで【ユニット】言い換えれば【兵士】を招集できる。
領土には自分の持つ城と、大事な場所がもう一つある。
それは自拠点のすべてがある【コア】だ。
これが奪われると領土は機能しなくなる。
それは敗北を意味する。全ての権利がコアを手にした奴のものとなる。
逆にそのコアさえ奪えれば自軍の勝利となる。またユニットを召喚するにはお金が必要で、そのお金は時間で回復する。自軍の領土の中にある城に隣接する街、城下町。そこには人が住み、暮らしている。そのため税金やらなんやらでお金が入る仕組みだ。
そのお金をうまく使い、戦う。
そしてこの【Intense War】の魅力だが
他のゲームとはリアリティが違う。時間で勝手に回復するのではなく税金の量を決めたりも出来るし、もちろん多すぎると反乱が起きその対応に追われる。逆に少ないとお金の集まりがおそくなる。すごくリアルなのだ。これが面白い。そして大会のルールだが人数の制限はない。たくさんの大陸ごとに分かれており、その大陸の国ごとで争うのだ。最終的に残った国、いや残るのは大体は連邦。の勝利となる。稀に一つの国が連邦のコアを奪ってしまう事もあるが、実質ほとんど不可能だ。戦力が桁違いだからだ。一つの国を奪うと必然的に収入が増える。すなわちユニットも増えるという事だ。まあゲームについての説明はここまでにしておいて。俺は今、大会へのエントリーをしている途中だ。そこで俺は驚いた。
「ん?どういう意味なんだ。これは…」
利用規約のなかに【エントリーする際は命をかけて行われます。】と書いてあったのだ。
「いや冷静になれ、リアルの命なんて関係ない。これはゲームの中の話だ」
一瞬驚いたがすぐに冷静になり、「同意する」にチェックを入れた。
メールアドレス、電話番号なども入力し最後に「エントリーする」をクリックした。
すると自分のメルアド宛に一通のメールが届いた。
題名 Intense War 公式大会について
片桐裕也様へ
この度はIntense War公式大会へのエントリー 誠に感謝いたします。
そして、私の世界での戦いを存分にお楽しみください。
Intense War 運営より
「私の…世界だ…と? どういう意味だ…」
そう言い切る前に意識が途絶え、戦場へと飛ばされたのである。
ここまで見て頂き、ありがとうございます。今回は物語に入る前の前置き見たいなものになります。
まだまだ初心者ですが よければ感想やご指摘など頂けると幸いです。
それでは次回もお楽しみに。