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あとがき

 筆者は、さほど多くの業務を経験しているわけではありません。引き継ぎをした回数は両手に余る程度です。


 どちらかと言えば「後任のフォロー」、つまり先輩として後任のサポートに回る場合が多かったです(真面目にそっちのがキツかった!)。トータルで三十人程度でしょうか。一連の少ない経験から言えるのは。


 マトモな引き継ぎを見たことが無いんですよ。


 遠野の運が余程悪かったのか、大概が後処理ではなく再教育になりました。ペーペーの頃は流れ的に、中堅になったらなったで処理能力スペックの問題で必ずお鉢が回ってきました。先日産休に入ったのでようやくこのループから開放され――まあ復帰後は仕事量・質ともに落ちることが確実であり、一転して負担を沢山かける立場となります。自負心とは即ち思い上がり。リセットする心構えを築くのが一つの目的でした。他には。


 知らぬ事項があれば今一度ご確認頂きたい。


 既知であれば無視して頂いて結構なのですが、同僚知人から見聞きしたケースも含めて上手く行ったケースはそうそうありません。トラブルのほうが多いな。


 本文ではスキルのやや低い方を想定していますが、しかし履歴書の資格欄が真っ黒なハイスペックの方でも、退職に際し逆切れと言うのかな、……職場への恨みつらみを後任にぶつけるケースも珍しくありませんでした。

 職務遂行と感情処理スキルの二つに恵まれた方は極めてレアです。

 足りないポイントに気づかず漫然と過ごすか、自覚してなにかで補うか工夫するか――これら二つには雲泥の差があります。


 繰り返しますが筆者は会社人間ではありません。嫌いこそものの上手なれ、だからこそスピーディに終わらすのが信念です。

 カンタンに済む部分を、わざわざ面倒なやり方でやっちゃうのは傍から見ていてもどかしいものがあります。

 気の向いた方には本文の主張を反面教師に、或いは変形応用して頂ければ有り難く思います。

(なにも遠野の意見が正しいとは限りません)


 本作については、こと後半部分の詰めが甘いと自覚しております。

 お仕事シリーズはいま一本、書きたいものがあります。間に合えば公開するやもしれません。


 以上。

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