やってみると本当は難しい小説ジャンル
最近、そういう人が増えた気がする。
小説で本当は高度なことやってるのに、よく知らない人が「どうせチョロいんだろ」みたいに誤解すること。
こういうのは、諍いの元なので幾つか紹介してみたい。
例えば児童文学は子供向けだから、チョロいんだろ、みたいな意見。むしろ子供でも分かるように書くのが大変なんだよ。
特に優れた児童文学は「大人が読んでも面白い」と言われるけど。それだけ幅広い層に面白いと思ってもらえる作品を書くのが、どれだけ難しいか。
可読性の高い、読みやすい文章。
難しい語彙を使わず、難解な概念を噛み砕き、小中学生でも分かるように書く。そのためには、相当に深い理解が求められる。
そして可読性の高い文章は、そういう作風に合っているから使うことになる。可読性の高さ、イコール幼稚さではない。
王道のストーリー。単純なだけでは退屈。王道かつ面白い、となると相当な工夫をしなくちゃいない。
料理で例えると刺身。素材の良さ、料理人の包丁さばきによって、如実に「味の差」が出てくる。
「ラノベなんて、キャラに萌えさせれば良いんだろ」と軽く見る人、いますよね~。
けどキャラ萌えとは、つまり「人間を描く」ということ。その上で魅力を出す。基本にして奥義だ。
誰にでも出来たら苦労しません。
笑いなんて下らない。
それ古典話芸にも同じこと言える?
というか文学においても笑いは、かなり重要な立ち位置を占めてます。
笑いを下に見ている人は、あまり読書経験のない方なんでしょうね。
短編・掌編なんて短いだけ。書くのは簡単。
試しに二時間の映画を見た後、数行に要約してみてください。普通は出来ないから。そして要約などで「芯を捉える」ことができないと、短編も無理。
さらには星新一みたいな「オチのある短編」となると、難易度は爆増します。
よく、初心者は短編こそ沢山書けと言われますが。と同時に上級者でも短編を極められるかというと、難しい。
下手が短編をやっても、長編を短く切っただけの作品になることでしょう。
「短編は簡単」は超初級者のセリフ。
と以上、やったことのある者なら常識で分かる。本当は難しい小説ジャンルというのが幾つかあるわけだけど。
これらに「どうせチョロい」と逆張り批判する人がいるわけです。
ガチの初心者さんなんですかね。
けど実際に手を動かしてみたら分かります。無茶苦茶に難しい。どんな芸事でも、基礎を突き詰めると奥義に至るもの。
そんな奥義じみたことをやっている達人に「どうせ基礎しかやってない」と舐めてかかる人がいる。
そういうのって、本当に恥ずかしいから止めて欲しい。さっさと書き手としての常識を身につけて欲しい。
そのためにも自分で上記のジャンルを一度書いてみてください。
まずは自分で手を動かしてから。




