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日本合身後 100年目

最終話です。


 100年目です。


 寒冷化総理、おっといけない。これは禁句です。気持ち悪い口調の総理の後を任されました総理です。口調ですか。普通です。普通がいいんです。

 100年目。百回忌ですよ。世界中で何かやるようです。日本も百回忌の供養を盛大にやるようです。何年か前から計画はあるんです。もちろん百回忌記念事業も有ります。リニア鉄道はアウトでしたね。収支採算の見積もりがデタラメに近かったようです。精査したら年間2000億円程度の赤字運用前提とは。大規模災害時の補給路としてっていっても、貨物専用車両がなければ容積として輸送力はしれているし重量貨物は運べないし。でも人間1000人運べます。大混乱している中で1000人をどうやって駅まで来させるんだ。緊急援助隊だ?そんな人数揃うのか。それに運べる重量はどのくらいだ。一人100キロとしても100トンじゃないか。だいたい駅が少なすぎるし人間輸送用で貨物用ではないんだから仮に運び入れても100トンの貨物など入庫も出庫も捌けないだろう。それに大規模災害時に施設が無傷とか誰が保証するんだ。ということでマイナス要素の方がマックスとなり消え去りました。



 海外ですが、韓国は5ヶ国監視団がまだ見張っています。経済はGDPのうち国内分が60%を占めるようになりました。といっても地方再開発に伴う建設特需です。建設特需が無くなればまた元に戻るんだろうなと見られています。もっともあと30年は終わりそうにないです。なんであんなに地方のインフラを無視し続けていたのかわかりません。特に38度線から北。アレ以前の配管とか出てきた場所もあったようですし。5ヶ国監視団はソウル住民からは敵視され地方住民からは歓迎されています。どうもソウルに住んでいるから偉いんだとか訳のわからない事が多いようです。それに北朝鮮だった地域の差別と貧困が問題でもあります。前途多難ですな。

 アフリカはかなり落ち着いてきました。軽工業が発展し衣類などは高級品以外自給できるよう目指しています。重工業もいろいろ始めています。経済が発達すると金回りが良くなり文句を言う人が減ってきています。それに揉め事の中心となっていた年寄りが次々と寿命で… 

 魏・呉・中華共和国と韓国の委任統治地域もずいぶん落ち着いてきました。

 まあアフリカは前向きでいいでしょう。


 北米の旧アメリカ合衆国地域ですが、2年前、東部の金融機関が倒産をしました。サブプライムローンを積極的に扱っていた会社です。それを引き金に連鎖的に倒産が拡がり今では立派な金融危機に。新国連からもIMFからもサブプライムローンの扱いを止めるよう忠告はしていました。原因はアフリカ戦役終了後の景気後退です。韓国ほどではありませんが3ヶ国ともGDP前年比1%マイナスとなり企業のレイオフや新規採用の中止などが重なり借金返済が出来なくなった人が多数発生。サブプライムローンを利用していている人が多かったのです。金融工学なんて悪く言えば資金繰りに複雑な数式で理屈を付けただけです。明日の利益を今日に。明日得られる利益は明後日から。延々と繰り返し。限界はどこ?そして計算上の利益をどうやって分捕るか。計算上ですからね。資金繰りに無理が生じれば実際には無い金で運用していた仕組みが連鎖的に即破綻となるわけですな。

 日本の金融機関や保険会社や投資家の中にも政府の勧告を無視してサブプライムローン発行会社への投資をしていた面々がおりますな。中にはかなり拙い状態になり政府になんとか対策をという声も出ますが救済する気などありません。総理大臣として「政府の勧告を無視して投資していたのだから救済する気はない」と各種メディアを通じて声明を発表しました。これで各省庁とも好き勝手に動けないでしょう。動いた奴は人脈か金の繋がりが有るのでしょう。後ろめたい奴らです。出てきてくれれば始末できますよ。

 損した奴らはマスコミを動かして世論を形成しようとしますが、先に勧告を無視してという立場になっているので盛り上がりません。問題を取り上げて助ける方向に持って行こうとしたマスコミは世間から叩かれています。これで動こうとしていた省庁の奴らも動けなくなったようです。動いてくれればいいのに。


 そんな世界経済の足を引っ張る韓国と北米3ヶ国以外は堅調です。ヨーロッパにもサブプライムローン破綻の影響を受けて大損した金融機関や保険会社や投資家もいますが日本同様救済はしない方向に。



 さて国内では百回忌記念事業がてんこ盛りですが、リニア推進派はうなだれています。

 関東-名古屋-関西で建設費30兆円を掛けて運用が毎年2000億円の赤字。それも全列車平均乗車率95%としてです。そんなに乗りますか?また実際には建設費を建設会社に払えないからリニア建設債券を発行。結果税金を毎年1兆円くらい投入か。今でさえ全国鉄道網維持のためJRに1兆円補助金を出しています。さらに上積みなど、そんなこと世間が許しませんよ。黒字にするには運賃を関東ー関西で30万円くらいにしないといといけないとか。今新幹線自由席で4万円、グリーンなら6万円。飛行機で羽田-伊丹が6万円。勝負になりませんな。

 昨今は重要な収益源である出張客が減っている。とJRと航空各社の統計記録もあります。ここ3年毎年3%減とか。調査会社などによるとテレビ電話とテレビ会議システムの高度化でコスト削減のために管理側が重要と認める出張しかさせないようになってきていると。ますます採算など取れないでしょう。片道40万円か50万円もあるな。小さい商談では完全赤字でしょう。誰が乗るの。

 もちろん公共事業なら防災事業など建設費の回収など考えてはいけない場合も多い。しかし、リニア推進派という漠然とした奴らが企画したのですから収支採算性はきっちりさせないといけません。そして人しか運べない。非常事態用に軽量貨物の運用も考慮させたら建設費と貨物用車両でさらに5兆円ほど上積みしたうえで運賃も60万円くらいに。そんな運賃で乗る人も貨物もでるわけが無いと。


 青函トンネルはやりたいですが技術的にあの距離と深度は難しいと。海峡幅が30キロ拡がり水深も20メートル深くなった海峡にトンネルは難物らしいです。でもやるならリニアよりもこちらだよね。研究費は継続して出していますが百回忌記念事業として増額を指示してあります。


 宇宙ですが、アステロイドベルトまでの往復事業にゴーを出し予算を付けました。これこそロマンである。問題は超小型核融合炉の開発とノーメンテで20年稼働させることが出来るのか。ヨーロッパとインドも同じようなことやっているから遅れないといいが。


 百回忌記念事業として要請があったもの中に趣味方面をなんとかという案件が多数有りました。

 その中のひとつ。

 モータースポーツで完全アナログ化を試験的に10年運用するという企画が通過しました。ヨーロッパ各国の賛同も得られ実現です。電子制御無し。ガソリンエンジン。パワステ無し。どうなるんでしょうか。

 自転車ロードレースで世界最高峰レベルのツアー大会を日本でも開催する事にもなりました。総延長2700km。獲得標高3万2000mの厳しいレースです。本場ヨーロッパのプロチームにも参加を呼びかけて14チームが来日してくれます。国内チームは5チームです。どこまで食いついてくれるのか楽しみです。ただ3大ツール常連チームは出てきませんね。3大ツールの他に出ると日程がきつすぎて無理と言われたようです。


 陸上競技や各種球技や格闘技などは盛んな国が呼びかけて100年記念大会を開催しています。 

 日本はもちろん柔道と空手です。


 民間でも勝手に盛り上がっているようです。いろいろな催しが目白押しです。

 東京秋葉原駅東300メートルくらいの場所に建設された凝ったデザイン(もちろん変形しそう)の多目的会場で100年コミケとか。周辺商店を巻き込んで大々的にやるようです。


 そうそう、東京周辺も人口が増えてきているんですよ。東京と神奈川県東部で人口が600万人になっています。100年を区切りとしてもっと増えそうです。


 百回忌法要ですが、関東では代表として東京の増上寺・寛永寺で行います。関西は代表として大阪の成田山不動尊で。

 神社では100年大祭を執り行います。東京では日枝神社と神田明神。大阪では片埜神社で。

 他全国多数の神社で100年大祭が。仏閣では百回忌法要が行われます。

 50年目にはまだそんな余裕がありませんでしたが、これで一区切りですね。



100年目で終わりとなります。これまでありがとうございました。日本も世界もまだまだ進みます。


JRはアレ以降しばらくしてから統合。国有化されています。経営成り立つわけないし。


100年目時点で40歳平均年収が1000万円くらいです。年金制度は基礎年金が月額20万円。各種年金は上積みする形で最高35万円まで所得税は無し。健康保険などは徴収されます。食料品やエネルギー価格が低く節約気味にすれば15万円くらいで十分暮らしていけるような世情です。


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完結おめでとうございます 展開が読めない楽しさがありました
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