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日本合身後  7年目 8年目 

 7年目


 今年は餅のアレが少ない。注意しているのか。

 インフルエンザも国産ワクチンの生産が鶏卵の生産拡大で軌道に乗り接種が増えている。そのおかげか今年は少ない。


 インド綿を入手すべく動いた結果、インド政府の全面的協力が得られた。インドで蛍石の鉱脈が発見された。大変有望らしい。メキシコと共に入手が今後困難だろう中国に変わり産地になるのかも知れない。

 代わりにヨウ素の確保を求められた。世界最大の輸出国であったチリだが鉱山がどうなっているかわからない以上、日本は世界最大のヨウ素産出国になる可能性もある。まあ、鉱山は治安が大丈夫だから再開できるだろう。インドとチリの仲介をしてもいい。航路はチリ-ニュージーランド-シンガポール-インドかな。

 これは珍しく日本が資源大国になっている一例。人の健康に大変に重要な物質でもあり、外交武器には出来ないだろう。するかも知れないが。無くても短期的には困らない。


 ICとLSIは、7年分の物資以外の製造が一部で始まった。と言ってもTTLやオペアンプに内部構造の簡単な品種だけだが表面実装型まで実用になる歩留まりで製造可能になったと。トランジスタとダイオードにコンデンサーや抵抗も主に使われる品種は生産を始めている。使われなくても生産して新規人材にノウハウを教え込むのだと。一歩前進と業界関係者は言う。

 ただフッ素とシリコンが手に入らないと8年目以降在庫を使い切った場合、何も出来ないという。インドで蛍石の大鉱脈があったらしいから今後入手は出来るのだろう。シリコンは中国とアメリカとノルウェーとブラジルか。中国とブラジルは政情不安で無理。アメリカも中東部が産地らしいから危ない。となるとノルウェーか。スエズ経由になるが行けるのか。紅海が不安らしい。

 当面は頑張って7年分の物資から在庫の積み増しをするしかない。また倉庫が必要だよ。建設系の人材が倉庫建設に取られて発電所建設や橋梁建設に廻らないんだ。


 各地で下水道施設の稼働が再開されたから水質が良くなるだろうと思われていた佐鳴湖と印旛沼と手賀沼を始めとする湖沼だが、さっぱりである。原因は綺麗な水の流入量が急速に水質浄化できるほどの量になっていないから。元から少ないんだろう。周辺の人口は結構減ったのだが悪化が酷かったのだな。時間が解決するだろう。


 今年の海外偵察は無し。ドック入りして重整備しなければ長期航海に不安があるらしい。ドック入りしても人材難で時間がかかるから今年は無理だそうだ。新造艦を回してやりたいが、建造が出来ない。アレ?7年分の物資に自衛隊装備品もあっただろう。現に戦闘機も戦車も出てくる。なんで7年間に建造された艦が出てこないんだ?製造番号だったら戦闘機も戦車も重複しているぞ。聞いてみよう。


 出てきた。7年間で就役した艦が。なんでだと聞いたら、建造した場所でないと出て来なかったと。建造場所でお願いしなかったらしい。デカすぎて出す場所がなかったのかもしれないと。じゃあ、他にも?出ましたよ。各地のドックを廻っていろいろな船が出てきました。とさ。

 ヤレヤレだな。

 国内の造船所を廻ります。8年目が不安ですから。

 そうだな。頑張ってくれ。LNG船が有れば良いな。特にサハリン2向けに運行できる船。

 サハリン2向けに運行できる船は7年分の物資になかったですよ。各種タンカーとLNG船は有りましたけどね。

 今運行している船は寿命が数年後なので、伸ばしても耐氷構造船が建造できなければ冬期は航路閉鎖という事態になると言われた。


 国内の発電所だが静岡県田子の浦に建設していた100万キロワット級石油火力発電所が春に竣工。夏前に運転を開始した。山梨県と静岡県東部の電力には発電船も含めればお釣りが来るだろうということだ。

 秋には高知県瀬戸東町のやはり100万キロワット級石油火力発電所が運転を始めた。

 石油火力なのはLNGタンクが作れないからです。

 青森県は最新石炭火力発電所の建設が間に合ったので100万キロワット級石炭火力発電所としている。年内には運転開始する。

 各地とも発電船を含めればお釣りが来るということなので、一部の発電船を海外に回そうかという構想もある。

 4基目の100万キロワット級火力発電所を宮崎県に設置することに決定。5基目は鳥取県。6基目は佐賀県。

 宮崎県は立地に苦労する。海岸沿いの平地が少なく既に人家と施設が密集。シーガイアとゴルフ場(イモ畑化)を潰して建設が決定された。

 鳥取県も宮崎県と似たようなもので平地が無い。既存施設を潰すか畑を潰すかになる。総論賛成、各論反対という奴で、発電所は欲しいが潰されるのは嫌だ。人口が減っても点在している家を集約することでなんとかならないかと協議中。年内に結論を出して欲しい。

 佐賀県は唐津の九電発電所跡に建設。都合が良かった。


 日立製作所からは100万キロワット級発電設備が年間2基、安定して製造可能になったと嬉しい報告があった。ただし制御装置は今の部品在庫が切れた後は旧式になるのでそこは諦めてくれと。

 日本は日立様無しでは生きていけません。ありがとう日立。




 結合 8年目


 今年の正月は餅による事件はかなり少なかった。

 インフルエンザも患者数が少なく良かった。

 花見は満開の時期に春の嵐だった地域が多く来年に期待か。東北北部と北海道は万全だったがな。

 

 さてドキドキである。8年目だ。7年分の物資がどうなるのか。


 懸念は払拭された。7年分の物資が出てきたのだ。ありがとう地球。各地で簡易倉庫の建設が無駄だったという声が上がるが、備えてなんぼだろう。ばかやろ。喉元過ぎればじゃないんだよ。

 これで倉庫建設に取られていた建設系の人材を橋梁建設に回せるかもしれない。

 原発の燃料棒も有ったんだけど原発自体が老朽化しており技術的裏付けのない長期運転は危険と、お疲れ様でしたをすることになった。技術的裏付けを出来る人間が減ってしまったことによる。燃料棒どうしよう。どこかの国に売るか?買う国有るのか?

 まだ数年先だが原発ご苦労様。


 さて自分の後継だが、ようやく交代が可能になった。長期政権は良くないぞ。絶対に8年を限界としてやると法律も作ったしな。「同じ人間が総理大臣になるのは通算で8年か8年未満でも3期まで」と。

 来年、衆議院議員と地方議員の統一選挙を行う。参議院選挙も同時にと思ったが、良くないといわれて断念。

 その前に創価学会がほぼ無くなっていることから、政治と宗教に踏み込み宗教法人から支援を受けることを禁止する法律を成立させた。反対は公明党だけで当然のように成立した。

 全国媒体は機能していない。各県単位の新聞とテレビとラジオくらいしか情報入手機会がない。各党各立候補者とも従来の選挙対策は通用しない。アレから生きるためどれだけ地域に貢献し苦労した結果、地域に根を張ったかが問われる。過去の人脈や人気だけでは勝てない選挙になるだろう。


 最大の懸念のひとつである有線通信網の再構築に目途が立った。大容量光ファイバーの敷設が出来そうなのだ。データセンターも休止していたデータセンターの復旧が出来た。データの欠落は少ないらしい。7年分の物資に基幹部品もあり国内インターネット網の構築も可能だと。東京と大阪を迂回した経路の構築も始めている。もうひとつの懸念である陸上交通網の再構築は完成まで事実上数十年後となっている。県境に在る大型河川の橋梁建設に時間がな~。トンネンル工事も一部では始めているが小規模な物からだと。超高圧ケーブルと光ファイバーを渡すだけのような橋なら作っている。こった構造ではない。堅実かつ無骨な橋だ。だが車両以上となるとまだまだだと。送電線も超高圧ケーブル以上の送電能力を持つ空中線で行いたいが、人材の育成中で新設発電所からの送電線を優先しているという。現在、新設発電所からの送電線以外は比較的難易度の低い埼玉県と奈良県へ送電線を伸ばす工事を始めたところだ。という報告を受けた。

 

 東京と言えば川崎市と横浜市も含むんだが、物資の搬出が思ったよりも低調だ。これはご遺体の搬出も同時に規則として定めてあるからだろう。しかし、曲げることはない。名古屋市と大阪府と神戸周辺も含め監視を厳しくして持ち出すだけの者にはご遺体搬出という罰則を受けさせている。それでも罰則を受ける者が後を絶たない。


 湖沼の水質浄化だが、静岡県と浜松市は思い切った。三方原用水へ秋葉ダムからの導水量を増やして佐鳴湖と奥浜名湖の猪鼻湖へ流すというのだ。秋葉ダムは流入水量の増加で常時放流量が増えているので問題ないらしい。大きな河川が上流部にあればこそだろう。利根川流域も可能かもしれない。


 7基目の100万キロワット級火力発電所を徳島県阿南市に建設決定。老朽化している既存火力発電所を取り壊し新設する。その間発電船に不足電力を頼ることになる。8基目は愛媛県西条市の同じく既存火力発電所を取り壊し新設する。

 これで8基は完成する。あとは日立の新造発電設備年2基に頼る。


次回更新 3月21日 05:00

9年目と10年目。節目の10年ですね。9年目で総理大臣が変わりますが、それだけです。他は変わらないと思います。

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