日本合身後 5年目 6年目
5年目
相変わらず正月に餅で…
2月にインフルエンザが流行り5000人もの死者が出た。2月だけで。年間で見ると恐ろしい数字になりそうだ。日本だけなんだろうか。人的交流が無い以上日本だけかも知れない。聞いてみよう。
厚生省からは医療現場の人員不足で重症化しても入院させることも出来ないと。ワクチンも鶏卵の生産がワクチン用に確保出来るまで増えていないので国産ワクチンの生産はまだ少ないと。ワクチンも7年分の物資にあるが、不安があるとして使わないとこにしたと。食べ物は平気で食べているが判らないでもない。ふー。7年の断絶は痛い。
超高圧ケーブルが遂に奈良県と栃木県まで届く。稼働を再開した堺の火力発電所から滋賀県にも超高圧ケーブルが届いた。
農業生産の回復は順調で燃料と肥料の供給開始で地力不足に陥っていた農地が回復傾向にあると。来年には農業ではカロリーベースで自給率80%になりそうだと農林水産省からあった。もっともカロリーの主役はコメとイモなんだが。水産部門は人手不足もあり30%程度だとも。足りない20%のうち主な物は海外産果物と麦類とトウモロコシと大豆と小豆だ。麦類と大豆は沿海州で栽培を大々的に始めている。徐々に増加していると報告がある。蕎麦も足りないが現代では嗜好品なので俺は重要視していない。チョコレートを欲しがる人もいるがアフリカは遠い。蕎麦もチョコレートも7年分の物資で諦めてくれ。コーヒーはベトナム産なら手に入るのでそれで不満な人は7年分の物資に入っている物を。
各地で禿げ山に植林が始まっている。杉と檜は少なめで。広葉樹が中心となる。絶対に必要な方針で賛成も多かった。
学校教育は順調だ。大学も復活を初めているが工学部を筆頭に自然科学系統と医療系統の医学部と薬学部を優先している。次いで法学部だ。法曹関係の人材は人口密集地に多く住んでいたので人口密集地の壊滅と共に大きく減ってしまった。速やかに補填する必要もあり優先とした。政治経済学と人文学は申し訳ないが後回しだ。政治経済学は従来の体制が崩れてしまった以上、従来の学問ではなく新しい切り口を見つけて欲しい。人文学系も人の関係がおかしくなった今重要だと思うが、それは生活が安定してからでも可能だろうと考える人間が多く後回しとされた。完全に活動を停止させたわけでは無く少数精鋭という感じで教育は続ける。これは関係者も納得するしかない、というかさせた。
出生数が増えているという。ベビーブームでも来るのだろうか。それなら将来に期待が出来る。あと2年は物資の心配は無い。ただあと2年だ。保育園と幼稚園は大丈夫なのか?関係先に問い合わせよう。
物資といえば国内工場だが、自動車はほぼ稼働せず。新車への乗り換え需要はあるが7年分の在庫を優先させている。なにしろ価格を半値にさせている。安価だけに需要は旺盛だ。解体が追いつかずに野ざらしになっている車両が多い。家電は半導体を確保している分だけだ。
製鉄と各種金属はほぼ通常になりつつある。と言っても需要に見合う分だけだが。過剰生産しても行き先が無いから各方面と調整して生産量を決めている。新しく日本になった地域での開発にかなり充ててはいるが、7年分の物資を含めて在庫が積み上がるのは仕方ないだろう。装置産業である重工業と化学工業はとにかく生産を続けることにしている。7年分の物資が有ってもだ。輸出も検討しなければいけないだろう。
医薬品は原料が国内で生産できない物は不能。生産も品種を絞っているという。
日用品や衛生用品はほぼ正常稼働になりつつある。トイレットペーパーと生理用品は完全に需要を満たせる。
文房具も生産が戻りつつある。
製紙は原材料不足で古紙を使ったトイレットペーパー生産が優先され、全国版の新聞や週刊誌への供給はとても無理だ。7年分の物資でやってもらうしかないが、それはそれで置き場所とかの問題も有り難しいらしい。新聞は地域新聞社が製紙の復活と共に活動を始めている。まだ広告料収入が少ないので政府補助が多い。7年分の物資にもちろんパルプ原料も有るが貴重なのでパルプ100%のトイレットペーパーの生産は待ったをしてもらっている。ティッシュペーパーはパルプ100%品の供給量を決めて許可している。フィリピンやインドネシアとパルプ原料の輸入で交渉をしているが、あちらも人手不足で上手くいっていない。むしろ、売ってやるから伐採搬出まで日本でやってくれとまで言われた。旧ロシア地域では住民達が開拓のために伐採をして林業に勤しんでいる。
衣類は7年分の物資と合わせ贅沢を言わなければ化繊の国内生産品でなんとか間に合うくらいの生産量になった。ただ綿花と綿織物が入手できない。今は7年分の物資で綿花と綿製品が確保出来ているが、化繊にアレルギー反応や肌が負けてしまう人もいるので綿の衣類をなんとかしなければ。綿といえば新疆とインドだが、新疆は無理だ。行けない。インドとなるが、交渉してみるか。
今年の自衛隊による海外偵察行動は機材の整備が間に合わないために中止となった。7年の断絶と物資はともかく人材の払拭で補修態勢が満足に取れないという。
そうそう。7年分の物資だが去年から政府管理として高級ブランドなどの明確な嗜好品や嗜好性の強い高級車などには多めの税金を掛けている。その代わりに消費者に販売する価格は半値とした。税収の足しにするのだ。新車価格が700万円とすれば販売店には半額の350万で売るように指導しているが政府からの卸価格(税金)が300万円。50万円の利益が有れば十分だろう。メーカーや輸入代理店には政府から管理手数料として1割の30万円が支払われている。重複する車台番号の問題は国土交通省にお任せだ。代わりに食料品や日用品は無税である。
一応、国民投票として国民に審を問うたよ。投票率83%の8割賛成でOKでした。
6年目。
今年も餅で…
インフルエンザの流行は日本だけだったらしい。らしいというのは、台湾・カナダ・オーストラリア・ベトナム以外の国では正確なデータが出ていないからだ。
サハリン2でLNGの生産が安定してきている。現状でLNGが国内必要量の30%、原油も30%可能となっている。耐氷構造の船舶でないと輸送が出来ないので現在使用中の船の耐用年限が来る前に新造を検討している。
必要量の残りはLNGと原油が東南アジアから、石炭はカナダとオーストラリアから入るので不安は無くなった。
こちらも船舶の耐用年限が来る前に新造を検討している。
7年分の物資だが、8年目はどうなるのか。そこら中で検討を重ねるが地球さんからの通告も無く、連絡も取れない。8年目には取り出し出来ないものとして7年目の終わる日まで取り出しを続けることになった。倉庫はそこら中であふれかえることになる。無人になった新しめの戸建て住宅やアパート・マンションにまで運び込んで場所を確保する。古い戸建て住宅やアパートは潰して仮設倉庫を作る事業を始めた。農業生産で人手が余るようになった地域もあり、素人だが経験者の指導で人手はなんとかなる。
石油類とLNGやLPGのようなガスは貯蔵設備の構築に時間がかかるので8年目以降に物資が出てこなくとも無い物だったと考えることになった。
インドへ綿を入手すべく特使を派遣した。反応は悪くない。インドようやく中央政府が全土を掌握したという。ただ地域間の連絡は日本同様で無線通信が主流。内部州への交通は険しい土地柄で上手くいっていないと。日本に協力を求められたが、日本自体、人手不足と機材不足でインターネットも有線通信の回復も出来ていないと伝えるとガッカリしていたと。電力は石炭火力発電所でほぼ自給が可能だという。新規発電所もインド国内で発電タービンの製造が出来るし7年分の物資に制御機器も入っているので問題ないと。東芝と三菱の発電タービン製造工場がインドにあるので出来たことだ。7年分の物資に有る制御関係の部品を使い切ると半導体が無いのだがなんとかならないか。と聞かれた。日本では5年後くらいにLSIの製造開始を目指していると言っておいた。
国内新規発電所の進展具合は
静岡県田子の浦と高知県高知市瀬戸東町(人口減少で住民が少なくなったことから立ち退きしてもらい建設場所を造成)と青森県油川埠頭に建設中で他には計画だけだ。来年から順次稼働開始予定だという。他は高度な技能を持った人員の不足で場所の選定と造成を始めている程度ですと。物資倉庫にかなり建設系の人材を取られましたと嫌みを言われるが仕方が無い。
それぞれ現在は発電船で不足電力を賄っている。他の県も足りないところは発電船で賄っている。発電船はメンテナンスをし続ければ結構もつということなので、海外でやってくれないかな。
日立製作所からは外交で重要ならやぶさかで無いが「政府が安全第一で関係者の保護と拠点防衛をすること」と条件を付けてきた。まあ当然だよな。考えてみるか。
今年の自衛隊海外偵察は南米。ニュージーランドを拠点にホーン岬を廻る計画でブラジルまで進出予定だと。人員も志願者が増えつつあり多少は余裕が出来ていると。この志願者の多くが会社が無くなって失業した人たちなので年齢が高いぞ。大丈夫か。後方支援以上のことはさせないから大丈夫。ですと。
最初に向かったのはエクアドル。
コロンビアのついでに寄らなかったのは疲労が激しくなったせいだと言っていたな。治安は悪くなかった。麻薬組織はほぼ壊滅させたという。国自体が小さいこともあり、政府が国内を把握出来ているらしい。支援を要請されたが、日本も人材不足で偵察が一杯です。と言葉を濁してきたと。
次はペルー。
治安は安定しているらしい。分裂後、麻薬が入らなくなったために麻薬組織は資金源が無くなり弱体化。麻薬組織は壊滅したという。左翼ゲリラも資金が無くなり弱体化。弾も無くなり壊滅状態になっているという。7年分の物資に弾もあるが人数が減りすぎて事実上活動していないと。支援を要請されたが、日本も人材不足で偵察が一杯です。と言葉を濁してきたと。
チリ。
治安はいいらしい。政府が全土を掌握しているという。支援を要請されたが、日本も人材不足で偵察が一杯です。と言葉を濁してきたと。
アルゼンチン。
崩壊していると予想したが、頑張ったようだ。アレ以降、麻薬組織に麻薬が入らなくなったことから市民を実効支配すべく一時的に活動を活発化させたが、治安当局との抗争で壊滅。ここぞとばかりに市民も協力したという。都市部では餓死者も出たが、あまり人口が減っていない国でもあった。支援を要請されたが、日本も人材不足で偵察が一杯です。と言葉を濁してきたと。
ブラジル。
今回の本命である。アルゼンチンよりも確実に崩壊していると見られていた。それは事実だった。陸軍の強い地域では軍が支配者になり軍政を敷いた。軍の弱い地域か無い地域は治安というよりも、犯罪組織が支配を確立させようとしたのと警察が暴力で支配地域を安定させようと衝突が繰り返されものすごい犠牲者が犯罪組織と警察以上に市民に出ているという。最終的に警察が市民をなんとか味方に付けて勝ったが腐敗が酷く信用できないと。その頃はみんな背中が不安だったという。政府はと聞くと「あんなもん当てに出来ない」と。支援を要請されたが、日本も人材不足で偵察が一杯です。と言葉を濁してきたと。
ヨーロッパ方面の偵察はブラジルを起点に出来ないか。アルゼンチンを起点とするしかないが、当面無理だな。自衛隊からもこれ以上の展開は無理があると言われたし。ヨーロッパ方面の情報はカナダを頼りにするか。支援も当然無理があるが、ある程度はやらないといけないだろう。
人材難の時代に困るが、それでも教育を終えて実社会に出てきた若者達がいる。期待させてくれ。自衛隊と外務省では広く人材を募集しております。え?どこでも同じだって。それを言っちゃあお仕舞いよ。
次回更新 3月14日 05:00
7年目と8年目です。




