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7年目の春    近畿編

近畿は

大阪 奈良 京都 滋賀 和歌山 三重 兵庫


ですが、三重県と兵庫県は次回に持ち越しです。


 以下は各都道府県共通に近く、一括して記載する。


 上下水道の維持は電力と薬剤の不足から平時の状態を維持出来ず水質が悪化した。完全に停止した施設も多い。

 水洗トイレは上から水を入れ水圧で押し流すが、溢れてしまうことも多い。

 トイレットペーパは道内に生産拠点が無く、他の紙をなんとか柔らかくして流さないようにしっかり説明して使ってもらうことになった。ただ流してしまう事が多々あり、トイレの詰まりにより便器から汚水が溢れるとか、下水管が詰まり汚水の洪水が発生するなどかなりの件数発生した。

 屋内屋外とも衛生状態はなかり悪化した。

 女性用生理用品も生産拠点が無く、布製になっていく。

 避妊用具も在庫だけで医薬品不足から控えるよう要請が出ているが、多くの命が生誕した。ただ衛生状態の悪化と医薬品不足で、乳児死亡率や産後の体調悪化による死亡率が悪化している。

 医療機関の多くは電力と医薬品不足により、満足な治療が出来なくなっている。薬で抑えている患者はほぼもれなく症状が悪化。死に至った患者も多い。

 アル中や薬中が禁断症状でかなり危険な事をするので、押し込めたり食糧不足地域の一部ではそのまま食事を与えないということも起こった。

 食糧不足地域での自殺率が非常に高い。

 都市ガスは全く無い状態で一部に供給が有るだけだった。煮炊きに薪を使い禿げ山になったり火災やガス中毒で死亡した事例も多い。火災になっても消防車が出動できず、周囲の人たちによる破壊消化が主流だが、近年の耐震性が高い住宅は他所のことでは壊せず自然鎮火を待つことがほとんど。住宅密集地ではかなりの面積が焼失し犠牲者も多い。

 野生動物も動物性タンパク源として狩られ食肉にされる。不味い美味いの前に食料だった。ペットはさすがに食べなかった模様。いつの間にか消えていたりする事例はある。可哀想とかいう人間はいない。思っていても仲間はずれにされ食料が回ってこなくなるだけなので言わないのだろう。またそういう発言をネット上でしていた人間の多くはインターネットの維持不能で書き込めないし、都市部の人間は物理的にいなくなっている。

      分離時    接続時

大阪府   880万人  25万人


 大阪府は神奈川県と似たような状況だった。

 石油事情は良くない。石油コンビナートは堺に有ったが備蓄量は人口比で少なく何年も持たない。

 堺の主要発電所はLNG主体ですぐにガスが尽きた。石炭火力もあるが運転率を下げても2ヶ月で終わった。水力発電所は小規模ばかりで合わせても1万キロWない。当然足りるわけもなく、大阪府から電気が消えた。

 その後の電力供給はほぼ無い。発電所管理者の側に行政側から指針も示されず、わずかな電力は有耶無耶の内に消えていった。

 当然都市ガスも供給エンド。LPGはしばらく持った。

 食料生産はほぼ無く絶望的である。行政は落ち着くように言うが、広報車しか喧伝手段がなくなり市民の耳には届かない。市民も食糧供給の手段がないのは分かろうというものだ。神奈川県同様に食料を求め暴動が起きる。起きるが神奈川県のように強力な自衛隊戦力はなく、警察では追いつかない。市街地に破壊と放火と失火による火災と略奪と暴力の嵐が起きた。

 多くの市民は飢えて食料を求め南部の田畑が有ると思われる地帯に押し寄せた。そこに田畑は少ししかなかった。市民の一部が暴徒になるに時間はかからなかった。

 大阪府の人口減少は餓死と暴動による死者が多く、次いで病死だった。


 大阪府はほとんどが荒廃し、生き残った人達は良い悪いではなく生き抜いてきた人間だけだった。どこのヒャッハーな世界だろうか。




      分離時    接続時

奈良県   130万人  40万人


 奈良県は内陸県であり石油の備蓄は、民間の小さなタンクに農業用の油種が少量が有るだけだった。

 ガソリン・灯油・軽油はすぐに尽きた。

 電力は水力発電所で総計4万キロWくらいになる。県は関西電力と協議の上で配電を限定。上下水道施設と災害拠点病院を優先させた。全ての医療施設まで回す余裕はなかった。電力盗は後を絶たなかったし、感電しての死亡や火災も同様に後を絶たなかった。

 食料自給率は低く14%。食料生産に全力を上げる。生産量と人口の釣り合いが取れた頃には人口が40万人まで減っていたが、大規模河川は無いが水には余り困らないことが幸いした。

 鹿の生息数は減っていたようである。

 

 奈良県の人口減少は多くが餓死。次いで病死だった。

 


  

      分離時    接続時

京都府   260万人  30万人


 京都府には石油備蓄基地も製油所も無い。ガソリン・灯油・軽油はすぐに無くなった。

 火力発電所は舞鶴にあるが石炭が尽きすぐに運転不能になる。水力発電所は60万キロW近くあったが、主力水力発電所が淀川水系で琵琶湖からの水がなくなり発電不能となった。その水を利用する揚水発電所も水が無くなりしだい発電を停止した。

 残りは総計で1万キロW程度の水力発電所に頼るしかないが、府で電力調整に失敗。霧散してしまった。

 水源の多くを琵琶湖とそれを元にする淀川に頼っていた地域では水がなくなる。

 京都市内で暴動が起こり、多くの文化財が荒廃したり焼失してしまった。

 食糧自給率は13%と低く、また府が指導力を発揮しなかったために食料生産は各自が頑張ったが山がちな地形で農地を拡げることも出来ず、暴徒に襲われることも多く低いまま推移した。

 

 京都府の人口減少は餓死が多く次いで暴動と病死である。




      分離時    接続時

和歌山県  90万人   50万人


 和歌山県には石油備蓄基地こそ無いものの石油コンビナートはあった。発電所も石油火力発電所と製鉄所から出るガスを使った発電所があった。ただいずれも短時間の運転で燃料が尽きる。その後は水力発電に頼る。水力発電の容量は7万キロW程度で県内需要を満たすには到底足りない。ここでも上下水度施設への電力供給が最優先とされた。

 ガソリン・灯油・軽油はしばらく持ったが、7年間持つわけもなく消費し尽くした。

 食糧自給率は低いうえに水田が少なく果樹栽培が盛んな事から、米は諦め和歌山県でもイモが主食となる。 

 暴動などは発生しなかった。冬も積雪地ではなく凍死は少なかった。

 和歌山県の人口減少は、餓死と病死がほとんどを占める。




      分離時    接続時

滋賀県  140万人   90万


 滋賀県は内陸県で石油関連施設はなく発電所も水力発電所が合計で2万キロW程度しかない。上下水道施設へ優先したが足りるものでもなく、一部施設は稼働出来なくなった。2年後くらいから琵琶湖の水質汚染が酷くなる。

 ガソリン・灯油・軽油はすぐになくなった。

 食料生産は米がほとんどで、野菜が少ない。魚介類も琵琶湖があるが県民を支えるような量はとても無理で、県境になった海も盆地ではほぼ崖で海産物は絶望的だった。米の生産も肥料と機械を動かす燃料が無く収量が激減する。

 農業従事者を増やし苦労して生産したが、全員を飢えさせないようにするのは無理だった。栄養が偏らないように田んぼの一部を潰して野菜を収穫しようとしても田んぼと畑では土が全く違い野菜栽培が軌道に乗るのは4年後だった。米が主食であるが煮炊き用の薪の採集で周囲の山がかなりハゲた。米ばかり食べても脚気患者の発生が少なかったのは白米まで精米しなかったため。県の指導で精米は7分づきまでとし白米まで精米するのは禁じられた。それでも白米まで精米して食べ続け脚気になった人間は少なくない。


 滋賀県の人口減少は餓死と病死が多く、次いで凍死だった。




 

次回更新 2月28日 05:00


三重県と兵庫県です。

滋賀県を忘れていたショックと独り言部分の書き直しをどうしようかとしているうちに時間だけ経ち書き切れず。


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