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011:一夜の過ち?

「がぁぁ、がぁぁ……ふが! あ、あぁ……朝か」


 小鳥の囀りを聞き、窓から差す陽光を浴びる。

 俺はゆっくりと体を起き上がらてから大きく伸びをした。

 気持ちのいい朝であり、昨日は浴びるほど酒を飲んでしまった。

 それも、ダンジョン・メタルの採掘によって得た利益をアリスから貰ったからだ。

 その上、ダンジョン攻略の報酬も上乗せさせられたので、懐は潤いに潤っている。


 浴びるほど飲んだってまだまだ金はある。

 二日酔いの心配だって俺にはない。

 この調子で行けば、俺のランクアップの日も近いだろう。

 だが、それを達成する前に俺はまた何処かに行くかもしれねぇな。

 世界は広い。海の向こうには沢山の島や国だってある。

 俺が見た事もねぇモンスターや強ぇ人間がわんさかいるんだろうさ……面白れぇよな。


「もっともっと強ぇ奴と戦いてぇ。この世界の全てを手に入れてぇよ……俺たちの冒険はこれからだ」


 何時の日か絶対に俺は全てを手に入れてやる。

 前世で成し遂げられたんだ今生でも無理なんて事は無い。

 宝も、力も、全てを――手に入れてやる。


 俺はギュッと拳を握る。

 今の俺の体は前世より若返っていてもまだまだだ。

 前世の俺に追いつき、追い抜くまでは鍛錬も欠かしちゃいけねんだ。

 先ずは、素振りを一万回に軽く王都を走って来るか。

 

 さぁ今日はどんな出会いがあるかと想像する。

 刺激的な日の始まりであり、俺はくすりと笑い剣を掴もうとして……ん?


 手が何かに触れた。

 しかし、それは剣ではない。

 確実に別のものであり、何故かとても柔らかかった。

 何度も何度も手を動かせば、何故か、色っぽい声が微かに聞こえて来た。


 布団の中に何かがいる。

 もぞもぞと動いている何かで。

 俺はゆっくりと布団を剥がして……あぁ?


「……誰だよ」

「……ん」


 布団の中で眠っている女。

 濃い青色の髪は腰まであり、大きなものを胸に二つぶら下げている。

 薄着であり、よく見れば女のものと思わしきローブが壁に掛けてあった。

 やけにこぎれいな身なりの上に、身に着けている装飾品もかなり高そうだった。

 俺はどこぞの名家の娘だろうと思いつつ、何でこいつが俺が利用している宿屋のベッドで寝ているのかと考える。


「……確か、昨日は酒場でイシダとアリスと飲んでいて……それからアイツらは先に帰って俺は飲み続けて……えっと、そこからまだ別の店に飲みに行って……ダメだ。まるで思い出せねぇ」

「……んん……ん?」


 俺が考え事をしていれば、女は艶めかし声を出しながらゆっくりと瞼を開けた。

 その瞳は綺麗な青色であった。

 俺と女は暫く見つめ合ってから、互いに無言になる。

 女は俺を見て、静かに自分の姿を確認していた。

 やがて、女は半裸の俺と自らの格好によって何かを悟り――顔を真っ青にする。


「あ、あぁ、あああぁ、あああぁ!」

「なぁ、俺とお前って何処で会って――うばぁ!?」


 女はばさりと布団を上げる。

 そうして、布団越しに俺を攻撃してきた。

 俺はそれを真面に受けて布団から転がり落ちた。

 どかりと床に転がりながら、俺は布団をのけて女を見る。

 すると、女はローブを身に纏い靴を履いて部屋から飛び出していった。


 最後に見たのは、女が目に涙を浮かべながら俺を睨みつける姿で……何でだよ。


 女は去っていき、残された俺はただ茫然としていた。

 そうして、くしゃみをしてから上着を探し行く。




「――と、まぁそんな事があったんだ。訳わかんねぇよな。あはは!」

「……こ、こいつ。遂に女性を部屋に……く、クズがぁ」

「……ケイン、流石にそれはどうかと思うぞ?」


 アリスとイシダと組合で会った。

 俺は今朝起きた事について二人に話す。

 二人なら笑ってくれるかと思ったが、アリスは親の仇のように俺を見てくる。

 イシダに至っては俺を冷ややかな目で見ていた。


 俺は慌てて本当に何もしていない事を伝えた。

 何かあれば、自分の体の変化くらい魔力の流れで分かるからだ。

 そう教えたというのに、二人はジトッとした目で俺をみてきやがる……何だよ、たく。


 俺はふてくされたように酒を飲んだ。


「……で、その女の人は何処に行ったのよ? もしもほんとぉぉぉに……誤解だって言うのなら、早めに解いておいた方がいいわよ」

「そうだ。後ろから刺されでもしたら目も当てられん」

「……んなこと言ったって、話もせずに何処かに行っちまったしよぉ……本当に誰なんだよ。はぁぁ」

「……まぁ王都に住んでいるっていうのなら、もしかしたら知ってるかもしれないし。特徴、言ってみてよ」


 アリスはこう見えても顔は広いと得意げだ。

 俺はそれならばと女の特徴について思い出してみた。


「えっとだな。こう胸がデカかった」

「……はいはい」

「それと、背丈は女にしてはデカかったな。扉の大きさからして……だいたい170くらいか?」

「へぇモデルみたいね。次は?」

「濃い青色の髪と青い目をしてたぜ! あ、それと気が強そうだったなぁ」

「青い髪と青い目ね……ん?」


 アリスは少し固まる。

 俺はどうしたのかと尋ねた。

 しかし、アリスは黙ったままぶつぶつと何かを言い始めていた。


「そういえば、昨日の夜は少し……い、いや、でも、そんな訳……あ、あり得ないわ。絶対に……あ、ごめんごめん。続けて」


 アリスは少しだけ冷汗を掻いている。

 イシダも神妙な顔つきで顎に指をあてていた。

 二人共具合でも悪いのかと心配しつつ、俺は他に何があったかを思い出そうとした。

 そうして、女が身に着けていた装飾品について思い出す。


「そうえいば、何か高そうな装飾品を身に着けていたなぁ。金のブレスレッドだったり、変わったデザインのネックレスとかさ。アイツ、きっといいとこのお嬢様だったんだろうなぁ」

「…………変わった形の、ネックレス?」

「おぅ! 確かアレは……そうだそうだ! “黄金に青い目をしたドラゴン”みたいだったな! すげぇ凝った作りでよぉ」

「――はえ?」

「……は?」


 二人がびしりと凍り付く。

 俺はどうしたのかと二人を見る。

 すると、組合の扉が勢いよく開け放たれた。

 視線を向ければ、フルプレートの鎧を着た屈強な男たちが立っている。

 その鎧のデザインは見た事があり、確か王国騎士団のものだったはずだ。

 先頭に立つのは王国騎士団の第三大隊長の……ボリス・マッケンジーだったか。


 見事な黒い髭につるつるの頭。

 顔の半分は過去の戦争でついた火傷の跡が広がっている。

 鋭い青の瞳を見た人間は恐怖に震え動けなくなるらしい。

 “武神ボリス”の異名知られる武人で、俺もその武功は噂程度で知っていた。


 彼は組合の中をぐるりと見渡す。

 そうして、俺へと視線を固定し近寄って来た。

 俺は酒を飲みながら、何だろうと見ていて……ん?


 ガチャリと手に何かを嵌められた。

 見れば魔道具であり、罪人拘束用の枷だった。

 俺の腕にそれをがっちりと嵌めれば体から力が抜けていく。

 魔力を強制的に止められて、腕力で壊そうとしてもかなりの力がいると分かる。


 俺はボリスのおっさんに視線を向けながら首を傾げる。

 すると、奴は人殺しのような笑みを浮かべながら言葉を発する。


「このクソ野郎を連れて行け」

「「「ハッ!」」」


 俺の周りを固めた王国騎士たち。

 強制的に立ち上がらされて、俺は背中を突かれながら歩かされる。

 俺はまだ酒が飲みかけであると伝えるが。

 奴らはをその言葉を無視して俺を連行していく。

 イシダとアリスは顔面蒼白で俺を見ていた……一体、何だってんだよ?




 王城へと連行されて、その地下に放り込まれてしまった。

 俺はじめじめとする牢屋の中で、ひどい待遇だと悪態をつく。

 そうして、俺は一体何の罪で連れてこられたのかと周りにいた兵士に尋ねる。

 しかし、奴らは人形のように突っ立ているだけで何も言わない。


 俺は暫く騒いでみたが、注意されてしまって止めた。

 どうにかして出れないかと考えながら、俺は藁のベッドに転がり考える。


「……いや、そもそも何で俺が此処にぶちこまれたんだ? 全然、心当たりねぇぞ」


 俺は天井を見つめながら考える。

 すると、外の兵士たちがざわめき始めたのが分かった。

 誰か来たのかとベッドから起き上がり格子に近づく。

 顔を突き出しながら必死に外に視線を向ければ、ぞろぞろと複数の人間が歩いてきて……お?


 目の前に立った人間。

 近衛騎士と思わしき人間が数名と豪華な身なりの二メーテラはありそうな巨漢の男。

 濃い青色の短い髭に、堀の深い顔をしていて鋭き青い眼光をしていた。

 その頭部には権力の証である王冠があって……あぁ、なるほどね。

 

 この巨漢は知っている。

 この国の王であり、纏う空気は明らかにただの老いぼれなんかじゃない。

 体は真っ赤なローブで隠れているが、その肉体はがっしりとしていて筋肉質だと分かる。

 武の道を究めたと言っても過言では無いほどの圧を俺はひしひしと感じていた。

 俺はにやりと笑いながら、こいつと戦ったら面白そうだと考えて――いてぇ!!


 控えていた騎士が鞘に入ったままの剣で俺の顔を突く。

 俺は勢いよく後ろへと転がされて鼻を抑えた。

 細い目をした黒い短髪の騎士の男は「王の御前だ。控えろ」と言ってくる。


「ちくしょうめ……よっと」

「――ッ! 貴様」

「……よい」


 俺はどかりと胡坐を掻く。

 すると、騎士の男は剣の柄に手を掛けた。

 が、懐の広い王はそれを許す。


 俺は何で王様が俺をこんな所に放り込んだのかと問いかけた。

 すると、奴は心当たりがあるだろうと言ってくる。


「うーん…………いや、さっぱりだ!」

「そうか――死刑だ」

「え!? いや、何でだよ!? せめて、何の罪か教えろ!」

「……良かろう。貴様は一人の若い娘を寝所に連れ込んだ。故に――死刑だ」

「はぁぁ!!? いやいやいや、アンタに関係ねぇし。そもそも俺は何もしてねぇよ!」

「そうか。やはり死刑だな」

「えええぇぇぇ!!!」


 俺は顎が外れるほどに驚く。

 王ともあろうものが理由も聞かずに市民を死刑にしていいのか。

 いや、そもそもたった一人の女と一緒に寝ただけで死刑になるなんて法を俺は知らない。

 俺は横暴だと言うが、王は鼻を鳴らしながら俺を冷たい目で見る事しかいない。


 何処までも冷たい目だ。

 まるで、養豚場の豚を見るような目であり、俺を人として見ていない事は嫌でも分かる。

 俺はだらだらと汗を流しながら、どうすればこの危機的状況を覆せるかを考えた。

 両腕を組みながら必死に頭を捻りながら考えて…………あ、ダメだわ。


 何も思い浮かばない。

 俺は自分が確実に死ぬ事を悟る。

 そんな時に、王の背後にいた女が声を上げた。


「お、お待ちください! その者の言う通り、本当に何も起きていません!」

「……レイン。だが、宿屋の主人が言うにはこの男の部屋からお前が出て来たと」

「そ、それは事実ですが……わ、私が酔った勢いで上がり込んだだけで」

「……そんな馬鹿な事がある筈が無い。お前ほどの聡明な子が酒の過ちを犯すなど……そうか。この男に脅されているんだな。よし、即刻斬首に」

「ち、違います!! だから――」


 王の背後から出てきた女。

 青を基調とした綺麗なドレスを着ているが、間違いなく今朝会った女だ。

 デカい乳に腰まであった長い青い髪は髪留めで留めていた。

 焦りながらも俺の身の潔白を主張してくれていて――あぁ!


 俺は思い出す。昨夜の出来事を。

 三軒目に行こうとしていた時に、この女が王都のチンピラに絡まれていて。

 俺は無視して通り過ぎようとしたが、女が俺を見て声を発したせいでチンピラに俺も絡まれてしまった。

 面倒だったが俺は好き放題に殴られてやれば、男たちは疲れ果てて帰っていってしまった。

 そうして、俺はさっさと次の店に行こうとして女がお礼をしたいなどと言ってついてきたんだ。


「そうか! 昨日の夜にチンピラに絡まれていて俺も巻き込まれて!」

「そ、そうだ! い、いや! 助けたんだろ!?」


 女は俺に花を持たせようとしてくれた。

 俺は段々と記憶を蘇らせて言った。

 女は俺の酒代を持ってくれたが、俺以上にこいつもばかすかと酒を飲んでいた。

 そうして、聞いてもいないのに兄のように慕っていた騎士が結婚して悲しいと言い出して……あぁ、あぁ!

 

 俺はこいつの話をまるで聞いていなかった。

 だからこそ、話が妙な事になってしまって互いに“勘違い”をしてしまった。

 

『人肌が恋しいんだ……もう誰でもいい。私を温めてくれ』

『へぇ、寒いのか。奢るって言ったのに、お前貧乏なんだなぁ……よし! 酒を奢るって言わせちまったし。今日は俺の部屋に泊まれよ! ベッド使っていいからさ!』

『……ふふ、これも運命か……もう、どうでもいい……好きにすればいいさ』


 俺はこいつを温かい部屋で寝かせてやった。

 しかし、こいつは何故か俺を布団へと誘って。

 俺は酒を飲み過ぎて眠くなっていて、こいつをペットかなんかだと思いながら眠っちまったんだ。

 

 

「そうだ! 一緒に酒飲んで、人肌が恋しいって言うから一緒に寝たんだった! なぁんだ、ははは!」

「そ――ま、待て!!」


 

 女は顔を真っ赤にして慌てる。

 今にしてお思えば失恋して気持ちが沈んでいただけだったのか。

 誰でもいいから冷え切った心と体を温めて欲しいなんて言うもんだから。

 じゃ今夜は温かいベッドで寝ろと言ってやって。

 アイツも酔っていたからほいほいついてきて、俺は前世で飼っていたペットの犬のように抱きしめたんだった。


 思い出したことでスッキリした。

 俺は笑みを浮かべながら、レインと呼ばれた女にもう寂しくないかと聞く。

 すると、女は顔から湯気が出そうなほどに真っ赤にして俺をキッと睨みつけながら黙れと叫ぶ。

 王様を見れば肩を震わせながら笑っている。


「く、くくく、くくく……人肌が恋しいから、寝させてやったか……人の娘の弱みに付け込み、ベッドに連れ込み。自分は何もしていないと……ふ、ふふふ……殺す」


 王が顔を上げる。

 瞬間、身がすくむほどの殺気が溢れ出す。

 王は格子を両手で掴み。まるで、綿をちぎるように手で割いていった。

 騎士や娘のレインが必死に止めるが聞く耳を持たず。

 俺は静かに王様の事を見つめていた。


 ずんずんと近寄ってきて、その大きな手で俺の頭を掴む。

 枷を嵌められた状態では防御のしようもない。

 俺は静かに奴を見つめながら、その時を待った。


「言い残す事はあるか」

「――あるぜ! 沢山な! えっと先ずは」

「そうか。ならば……っ!」


 王が俺の頭を握り潰そうとする。

 瞬間、王は頭を押さえながら後ろに後退する。

 俺は指を曲げながら何を言いたいかを考えていたが。

 王が手をのけた事を不思議に思って見つめていた。

 

 王様は何か得体の知れないものを見るような目で俺を見ながら目を瞬かせている。

 俺は首を傾げながらどうしたのかと問いかける。


「……今の声は……女神様の……いや、そんな筈は……おい。貴様は何者だ」

「俺か? 俺はジョン・ケインだ! 何れこの世の全てを手にする男だぜ!」

「“全て”をお前如きが? ふ、ふふ……理由は分からんが、確かに女神さまの声が聞こえた……今すぐにでもお前を殺してやりたいが……お前にチャンスを与える他あるまい」

「あぁ? おっさん何言ってんだよ?」

「き、貴様ッ! 王に向かってッ!」

「よい。このくらいのふてぶてしさが無ければ張り合いも無い……ジョン・ケイン。お前の罪を不問にしてやれるかもしれんと言えば、お前はどうする?」

「え? いや、そもそも俺は何もしてねぇけど――あぁいや悪かったよ! する。何でもしてやるよ!」


 王様が睨みつけてくるもんだから渋々納得しておく。

 すると、王は俺の罪を消す条件を突き出してきた。


「此処より南にある“ハイデン山脈”。そこの頂上を根城にする赤きドラゴン……最近、それが人里を襲うようになったと報告が上がっている。取り巻きのワイバーンを引き連れてこられては厄介でな。お前にそれの討伐を命じる」

「お、お父様ッ! 竜種の中でもドラゴンの名がつくモンスターの討伐は少なく見積もってもBランクの冒険者が複数名必要な筈ですッ! 私はこの男から聞きましたが、彼は最低のFランクですよッ!? む、無謀ですッ!」

「ふ、無謀であろうともこの男は既に承諾した……期限は二週間やろう。もしも、国外へ逃げようものなら……即刻、お前を処刑するから覚悟するがいい」

「お? そっか! 分かった!」

「……その返事は勇猛であるからか。それとも馬鹿なのか……お前の活躍を“心から”願っているぞ。ふふふ」


 騎士は俺の枷を外す。

 俺は自由となって腕を摩りながら王様に一応は礼を言う。

 王はそれ以上、何も言わずに去っていく。

 レインは俺をちらりと見てから申し訳なさそうな顔で頭を下げていた……アイツも苦労してんだなぁ。


 俺は全員が去っていたのを確認し、ゆっくりと立ち上がる。

 そうして、ズボンの汚れを払ってから両手を打ち合わせた。


「何はともあれ、次はドラゴンか……たまらねぇな!」


 前世でもドラゴンとはやり合ったことがある。

 どいつもこいつも強敵で、熱いバトルに心が躍ったものだ。

 そして何よりも――


 

「ドラゴンの肉は――うめぇんだよなぁ!」

 

 

 よだれをだらだらと流す。

 分厚い肉をこんがり焼いてステーキに。

 凝った料理であるのなら、シチューにも出来る。

 いや、鮮度がいいのなら生でもいけるんだよなぁ……こうしちゃいられねぇ!


「ドラゴン狩り――やってやるぜぇぇ!!」


 俺は両手を上に突き出し宣言する。

 それを聞いていた兵士たちは顔を見合わせながら困惑していたが。

 俺はそれを無視して走り出す。

 待っていろドラゴン、俺がお前を喰らってやるからな!

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