表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

スマホイラネ③

作者: 孤独

スマホイラネ……


前回、スマホをイラネしてから、行動の変化を記載。

前々回、スマホをイラネしてから、通信費などが大幅に減った事を記載。



今回は、前々回のお話の続きのようなものである。

携帯ショップさんも色んな方が訪れて、大変ですね……。


◇       ◇



自分が携帯ショップの町田さんを今でも覚えているのは、スマホをイラネしただけではなかった。

仕事をしているある日に、変な奴が立て続けに訪れるというのは、実際珍しくないはずだ。

たぶん、その変な奴扱いは自分だろうと思っている。

そして、ほぼ同じタイミングで変な……?かどうかは知らないが、困った老夫婦が携帯ショップに尋ねていたという事も多い。

町田さん達、大変だな~って、店を眺めていた自分。それに対し、その老夫婦は……怒ってはいないんだが、それは……。という、お客様からしても店員からしても、良識はある方で助かったはずだ。



「通信プランを見直したいんが」


自分の2つ隣に座る老夫婦。

ただの相談らしく、機種変更という感じではなかった。自分も最初はスマホの使い方講座でもやってんのかなぁ~って、思って聞き耳を立てていた。その中で自分と同じように通信プランについて、老夫婦は店員さんと話をしていた。

額は知らんが、通信プランの見直しを……って言っているが


「そうですねぇ~。●●様の通信状況からですと、やはりこのプランがオススメなんですけど」

「もう少し安くなりませんか」


安定した通信と安い通信の両立は難しい。

しかし、店員さんも困り果てた顔で率直に言うと


「●●さんお一人で、4台もスマホを持つ必要性ってあるんですか?奥様もスマホを2台お持ちになっているのも、どうかと思うんですけど……通信プランでどうにかなりませんよ」


言葉優しく言うと。

通信プランの見直しじゃなくて、所持しているスマホを減らした方がいいというご意見であった。確かに職場の先輩にスマホを3台持ちの人がいて、ソシャゲ用、プライベート用、その他で使い分けてるのがいるにはいるけど……。明らかにもう働いてない老夫婦2人合わせて、6台スマホを持ってるってどーいう事なんだ?って、話を聞いてて内心ビックリした。

通信プランの見直しも分かるけれど、そもそもの話、一人でスマホを抱え過ぎである。案外、個人経営とかされてる社長さんなのかもしれない。


話は続いて、自分とは真逆過ぎる。ある意味で、真っ当なお言葉を放つ老旦那さん。


「スマホがなかったら、生きていけないでしょ。今の時代を考えてください」

「一人でそんなには要らないかと思いますけど……」


こんなに便利な道具を使わないなんてオカシイって、真っ当な事を言う老旦那。その2つ隣にいる変な奴、スマホイラネとか言ってるんですけど……。

町田さんも、自分と老夫婦を見ながら


「なんやねん、今日の客……」


ぼやいていた。

こんなことってあるんだな~って……。オカシイのはどっちか分かっているんだけれど……。

面白かったので、町田さんの営業トークを聞かずに、老夫婦とその相手をする店員のやり取りに聞き耳を立てていたんだが。やっぱり、店員さんの言う事が正しいと思った。


「1台目は家族用、2台目はゲーム・動画用、3台目は友人達との付き合い用、4台目はネットショッピング用、5~6台目は株の取引で使うので……あ、妻のは家族用と、ネットショッピング用と分けていて」

「はへ~~」


やっぱり、数減らした方が良くね?って言いたくなる。店員さん、その熱弁に感心の相槌。

老旦那の方はこれまた熱く、しかもとても器用に


「相手と電話しながらゲームもしたいし、メールを打ちながら欲しい商品を探したいだろう?」

「2台あればできますね」


見えなかったけれど、それをやってたようだ。

自分は絶対できないし、そんなに急いでもないから必要ないと思う。


「株のチェックは常にやらなきゃいけない!万が一、バッテリーが切れて見られない場合とか、操作ミスとかもあったら大変だからな!予備を含めて2台は欲しいんだ!」

「時間は大事ですね」


どれも必要なんだよって言葉で語られると、通信プランの見直しを考えてもな。余計に安定したプランを組んだ方がよろしいと思う。常に阿修羅モードでスマホを弄るご老人がいるなんて、世も末だな。


「それほど忙しいなら分かるんですけれどもね……」


……あれ?

老旦那って4つ持ちで、老奥様が2つ持ちだと数合わなくね?なんで老旦那が6つも持ってるんだ?


「あ。株の方は、別の企業のだった!タブレットの方だ!あれも通信プランの見直しが……」

「どんだけスマホ持ってるんですか?」


そんなに要らねぇだろうって思いつつ、老奥様は全然褒めてない言い方で


「旦那はスマホを2台使いつつ、IPAD(?)も使って1日を過ごしてるんです」

「化け物かよ」

「ははは、それほどでも~」

「「褒めてねぇよ」」


顔が3つもあんのかって疑うくらい。2台同時にスマホを使いつつ、IPADもその場で使っているとか。もうそれ、1台捨てろよって言いたくもなる。

そこでなんだが、老旦那の方から店員に提案したのだ。


「せめて、妻のスマホを1台にできないかねぇ。どれくらい安くなるんだ?」

「ええっ?」


これには店員も、え~~って感じの反応だったが。老奥様の方も似たような反応をしていた。それに気付いていないのか、老旦那はよく言える口だなって思われるくらい


「私はスマホが必要で、スマホを一台も手放せない」

「何を言ってるんです!私だって、孫達と電話しながら、孫の欲しいモノを買ってあげたりするのに2台は必要なんです!」

「でも、お前。仕事のためにスマホを使ってないじゃないか!」

「子供や孫を気に掛けてるのは、私ですよ。あなたの方がスマホ要らないんじゃない!?2台ぐらい!」

「お、お、落ち着いてください!!各台の使用料金を見てから、通信プランなり、不要なスマホを決めたりしましょう!」


そんなこんなで夫婦喧嘩が起きそうなところでストップが入る。

ちょっとした口論はあるにしろ、仲は非常に良いんだろう。店員さんのアドバイスでお互いの利用状況を確認し合っていた。

やっぱり見ると、どのスマホも定額プランをちゃんと活かしている。通信プランではどーしようもないから、店員さんも改めて言うと


「やっぱり、スマホの台数をご検討された方が良いかと思います」


ちゃんと持ってるスマホ分、使っているらしい。それを聞いた老夫婦はう~~んって悩みながらも


「ちょっと新機種とかも検討していいかな?2台を1台に纏めるなら新機種にするとか」

「いいですねぇ。それならそれで」

「そうですか。じゃあ、今はこのオススメが~……」


そーいう感じで最新機種のご紹介をされた後、店から仲良さげに出るご老人達。

一方で自分はというと


「スマホからのデータの転送って……」

「こーすれば終わりです。あんまりコードを弄らないでください」


危うく機材をぶっ壊しそうになる。スマホからガラケーへデータを移動させるのに四苦八苦。町田さんにちょっと手伝ってもらっていましたとさ。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ