表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Many countries(多数国) ・ウォー  作者: あみだくじ
8/295

クロウラーの巣  中編

やっとクロウラーの巣に到着しました。

            其の七



ナザリ村にある宿屋(月の明り亭)

 その中にあるお食事処(ミラノ)

 俺達三人は早起きして、


 顔を洗ってから朝食をとりに

 ミラノに来ていた...


 食事をしていると、

 クラウディアとドミニクがやって

 来て隣のテーブルに着席したのだ、

 どうやら彼女らもこの宿屋に

 泊まった、様子だ...


「おはよー♪マルス様~♬皆さーん!」 


「おはよう クラウディア

 ドミニクさん 良く眠れたかい?」 

 タムリンとルゴルも朝の挨拶をした...


あの後、商人の二人は、

 やって来た定期便の幌馬車に乗って、

 終点の都市「テリウス」まで

 向かったのだと言う、

 

 それと、ここまで乗って来た幌馬車が

 襲われた事の事情を御者(ギョシャ)に伝えると、

 

 ここまで来る途中で、大量の死体と、

 爆撃を受けた様な跡を見ていると

 言う事で、信じて貰え、

 お支払いの運賃と幌馬車を救って

 貰えた「報奨金」を、


 ラーカイムの幌馬車協会事務所へ

 取りに来て下さいと言う事を

 教えてくれたのだ!

 

 しかしドミニクが、

 受け取りに行くのが困難だと、

 御者に言い運賃は今、戻せと

 凄んだらしく、ここにいる

 全員分の金銭を受け取って

 いるからと、俺達の分の

 運賃も返してくれたのだ!


 

「おお世話になっとったん

 じゃな、ありがとう 

 ドミニク クラウディア!!」


「ふんっ そんな事位、

 当たり前さね、そんな事より、 

 食ったら行くんだろ?」


「ああ、お前さん達が食い

 終わったら、行こう!!」


 それを聞くとドミニクは

 上機嫌になった、

 雰囲気で判る、この人は表情に出る

 タイプだな...マルスはそう思った!

................



俺達は宿屋を出てロバを沢山飼って

 いる牧場にやって来ている、 

 ロバを飼っている叔父さんに、

 声を掛けた..


「おはようございますー!  

 少し聞きたい事があるのですが、

 よろしいですか? 」


「どうしたんじゃね、お前さん達、

 大勢で?...」


「ああ、ロバを5頭借りたいんじゃ!  

 ここから西に40キロ程行った所へ

 ロバで行きたいんじゃ...

 ここで借りられんかのぉ?」



「なるほど、そう言う事なら、

 構わんよ、ヒーフーミー...

 5頭で良いんかの? 」


「ああ 助かるよ親父さん... 」


「では話を決めよう!」

 

俺達は、ロバの親父さんとロバ5頭の

 借り賃を決めた、取り合えず多めの

 3日分の借り賃を決め、 

 支払ったのだ、 何かあった時の

 保険料込で銅貨1000枚か銀貨1枚

 ロバを連れ戻すと銅貨500枚を戻す

 と言う事だ、



 ロバを借り受け俺達は西の

 クロウラーの巣へと向かう、

 メンバーは、ルゴル タムリン

 マルス ドミニク クラウディアの

 5名だ!

 

 ルゴルは「グリムリンガー」を背中に

 背負い、

 ドワーフ用のプレートメイルセットを

 装備している、鍛えられた鋼で出来、

 魔法のルーンが刻み困れている、

 軽くする為と、防御力を

 アップする為のものだと言う...


 タムリンの装備は腰にロングソード

「光剣・ハウアーバーグ」防具は

 一般の服に自警団から支給された

 皮の胸当てだ... ちと頼りない...


 マルスの装備は、

 腰に自警団支給のショートソード

 それから「サンダーアッシュ」防具は

 一般の服に風のチェーンメイル、 

 「意思」のある防具だそうだ..



 ドミニクはと言うと、

 背に両手剣「バスターソード」と、

 腰に短剣! 鎧は甲殻の鎧のセットだ!


 この鱗は甲殻昆虫(こうかくこんちゅう)

「エテギル」の(から)と銀の鎖りと

「ヘルゲーター」{ワニに似た怪獣}の

 皮を使って作られているので

 防御力も非常に高く、

 炎にも強いと言う...

 


 クラウディアの装備は、

 魔法の掛かったお洒落(しゃれ)な洋服に、

 細身のレイピア、このレイピアにも

 魔法が掛かっていて、

 強度が上がっている、

 ロングソードの斬撃(ざんげき)

 受け止めても、折れない程の強度を

 持っていると言う...

   


 こんな感じの装備をした5名が

 ロバに乗り、クロウラーの巣の

 そばまでやって来ていた...


「あそこがクロウラーの巣かい?」 

 

「分からん、洞窟のようだな、 

 入って調べて見るしかないな!」



 俺達は、洞穴から、少し離れた

 安全そうな場所に、ロバ達を連れ、

 適当な木に繋ぎ止めた!


「暫くここで大人しくして

 居てくれよう!!」


 そう言うと、

 俺達は洞穴へ入って行った...


「ライト!」クラウディアが

 ライトの魔法を唱えた...

 光の玉が現れクラウディアの

 頭上に留まる...


「おお クラウディア、君って魔法を

 使えるんだね」

 マルスが言った


「えへへ♪」、

 マルス様、この様な簡単な魔法なら

 使えますわ~♪」



 ズンズンズン 俺達は奥へと

 進んでいた、どんどん奥へ進んで

 行くが、全く怪物は出て来ない... 


「ここってクロウラーの巣

 なのかねぇ? 」


「まだ分からん、行けるだけ進んで

 見てみよう」


「了解!」 


 ズンズンズン 

 どんどん進んで行っていた、 

 結構な時間、進んでいる、

 もう2時間は洞窟の中を進んでいた!


「少し 休憩しましよう!」 

 タムリンが言った


「了解~♪」 


「ふー、洞窟の中は暑いね、

 (のど)からからだよ」



 俺達は、敵が現れても直ぐに対処出来る

 場所で休憩を取り、警戒しながら休憩を

 始めた...

 皆、水筒を取り出し喉を潤す..「ふ~」


 少しして、「あれっ?」 

 マルスが小首を傾げた..


 確か、クラウディア以外の者達は、

 皆、腰に水筒をぶら下げて居たのだが、

 クラウディアだけは、下げて無かった、

 見た感じ何処にも水筒は見かけない、 

 しかし今、 皆と一緒に水筒を出して

 喉を潤している...?

「あれれ?」



「クラウディアって水筒持ってたかい?

 全然、目に付かなかったんだけど...」



「うふふ♪ な~んだ、そんな事、

 考えてらしたのですかぁ?マルス様~♬

 先程から、ワタクシを見て

 いらっしゃったから、てっきり、

 ワタクシの魅力に

 お気付きになられたのかと、

 思っちゃいましたわ♪


 うふふ♪ 水筒は、

 この魔法のアイテムの

 中に仕舞って置いたのですのよ!」


 そう言うと、クラウディアは、

 その魔法のアイテムを見せて

 くれたのだ...


「へー そんな小さな布切れの

 中にねぇ?..」

 それは小さな布切れだった、

 50㎝×50㎝程の

 スカーフだ! 

 非常に綺麗な柄で美しい...

 


 暫くして、マルスがクラウディアの

 頭の上を見ていた

 しかしまだ「ライト」の魔法は効果を

 続けている一度、唱えただけで、

 結構長持ちするもんなんだなぁ 

 と マルスは感心していた...

 すると、クラウディアが言った!


「マルス様、何を考えて居たのですか?」


「うん! クラウディアが掛けてくれた

 ライトの魔法って 

 長持ちするもんなんだなぁ

 って思ってたんだ...」


「えへへ♪ この魔法は一度掛けると、

 効果を自分で切らないと、

 永久に続くんですのよ」


「へー そうなんだぁ」

 タムリンが言う..

 マルスも 凄いもんなんだと

 感心している...


 そんな話をしていたのだが、

 ルゴルが、そろそろ「行くぞ!」 

 と号令を掛けた..


 ズンズンズンと、また暫く進み

 始めて15分程、経っていた所で

 前を行っていたクラウディアが、

 ストップの合図を送って来たのだ!


 何だろう?ルゴルが静かに

 クラウディアに近付く...

 二人が手で合図を送りあい、 

 何かを知らせ合っている..

 

 

 ルゴルが戻って来て俺達に先の

 状況を手短に話してくれた、 

 この先に、クロウラーが数体は

 確実に居るらしく、戦闘準備を

 してからと言う事だ..


 話し合い、まずはマルスの

 サンダーアッシュで先制攻撃をし、

 次に、ドミニクとルゴルが突撃、 

 更にタムリンとクラウディアが

 突撃する、そして戦況を後ろから

 見て、マルスが追い打ちを掛ける...

 こんな感じの作戦で

 行く事になったのだ!


「よし、では 始めよう!」

 マルスが前に出て、クロウラーを

 認識出来る所まで進んで行く、

 後にドミニクとルゴス、タムリンと

 クラウディアが続いて行く...


「よし、やるよ」 

 マルスが言い、サンダーアッシュを、

 数体 塊で居る

 クロウラーに向け解き放った!


「ビュンッ ブチッ ドカーーーン!」

 クロウラーの身体が飛び散る!


 突然の攻撃にクロウラーも

 溜まったもんじゃ

 無かったとは思うが、

 

 死んだクロウラーを乗り越えて、

 複数のクロウラー達が、此方へ

 向かって来る... そこへ

 ドミニクとルゴルが立ちふさがった! 


 ドミニクのバスターソードと 

 ルゴルのグリムリンガーが、

 クロウラーを襲った!


 更に現れるクロウラーにタムリン

 クラウディアの二人が、

 ハウアーバーグと 

 レイピアで、切り刻んて行く..


 しかし、後から後から湧いて

 来るのだ、タムリンと

 クラウディアが疲れて来た

 見たいで、焦りが見える...


 そこでマルスは、前に出て来て、

 後から後から湧いてくる、

 クロウラーの奥へ、

 サンターアッシュを放った..


「ドカーン!!」

 

 三体程のクロウラーが

 吹っ飛ばされ、動かなくなる...


 (いかづち)の爆風を避けれた

 クロウラーがマルスに向かって、

 襲い掛かって来る..


 マルスは、咄嗟(とっさ)に回避し、

 サンターアッシュをクロウラーに

 向けようとするが、慌てている為に

 なかなか狙いが定まらない、

 そんな事をしていると、また

 クロウラーが二体続けて攻撃して来た!


「ギャアーウー! 」 

 クロウラーが吠えながら攻撃して来る

 必死に避けるが、クロウラー

 の攻撃がマルスにヒット!

 吹き飛ばされた..


 マルスは、空中でふわっと浮き上がり

 すーーと地面に降りて来る、 

 マルスは、何だ?


 何が起こったのか分からなかった、 

 どうやらクロウラーの攻撃を

 食らったのにダメージが

 全く無いみたいなのだ...


 しかし、またマルスに

 襲い掛かって来た、マルスが

 サンターアッシュに触れた、その時、

 何かのスイッチに触れた様だったが、

 

 構わずに、発射した、すると


「ビュッ ビュッ ビュッ」


 クロウラーに向けて、

 3発の矢が、放たれた!


 三発の矢を食らったクロウラーは、

 苦しそうに(うごめ)いている、 

 どうやら、先ほどのスイッチは

 連発打ちへの切り替えだったみたいだ!

 

 しかし、(いかづち)の轟が無かった所を

 見ると、連発の場合は、

 雷は落ちないと言う事なのだろう。

 

「なるほど!」

 マルスはこの事を理解し始めた...


 ルゴルとドミニクは、凄いスタミナで、

 クロウラーを倒しまくっている、

 ドミニクが6体のクロウラーを

 倒したかと思うと、ルゴルは既に

 9体ものクロウラーを倒していた、 

 二人ともバケモノ級だ


 少し休んで、また参戦していた、

 タムリンとクラウディアも、

 沢山のクロウラーを倒している、

 タムリンが5体、

 クラウディアが3体も倒していた

 皆 大した怪我もなく活躍している。


 流石にクロウラーも出て来なくなり、

 俺達は休憩していた...


「ふー やれやれじゃわい! 」 

 ルゴルが言った


「凄い数の大群が死ぬ程、湧き出して

 来てもうダメだと思ったよ!」 

 タムリンが言う..


「まだまだ足りないね」  

 ドミニク


「マルス様~ お怪我は

 していませんかー(涙)」


「みんな無事な様子で良かった!」

 汗 マルス



 暫く休んでからドミニクと

 ルゴルとクラウディアが

 クロウラーの死体を見て回っている、

 何か良い物があれば良いのだが...


 そうしているとクラウディアが

 騒ぎ始めた... クロウラーが

 湧いて来ていた洞窟に隠し扉を

 見付け騒いでいたのだ!


「どうじゃな? 開きそうか?」 

 どうやら扉は、何かの方法で

 閉まっているらしく、その何かを

 見つけないと開かないみたいなのだ!


 

 (しばら)く何かを探していた

 クラウディアが!

「あっ!」  

 何かを発見した様だ!


 続けて、クラウディアが

 何かをしたみたいで、

 扉が開き始めたのだ...


「おおっ!やったなクラウディア!」

 ドミニクが言う


「オホホホ♪ マルス様~♪ 

 クラウディアがやりましたわぁ♬」


「凄いよクラウディア、素晴らしい♪」

 マルスも認めた!


「よしっ! 中へ行くぞ!」


 そうして全員、扉の中へと

 消えて行く...


 中に入ると奥へと続いていた、

 (しばら)くまた歩きみたいだ...


 また20分近く奥へ進むと、 

 クロウラーの影が見えた、

 

「むっ!」   


 みんな、静かに近づいて行く...  

 マルスが前に行き、辺りを見まわす、

 かなり大きな空間だ!


 皆、何も言わなくても理解している、 

 

 マルスがクロウラー3体の群れに

 向けて、サンダーアッシュを

 単発打ちで、打ち出した!


「ビュッ バシッ ドカァーーン!!!」 

 

 クロウラー三体の内の一体が

 バラバラになり、残りの

 2体が吹き飛んで死にかけている...


 その音に釣られて、周りから

 クロウラーが姿を現し集まって来る...


「凄い数だ!」 

 タムリンが言った!


 タムリンが言った通り、凄い数の

 クロウラーが迫って来た!

 (たま)らず、ルゴルが叫んだ!

「逃げろー!!!」

 

 皆、隠し扉があった方面へ、

 必死に走りだした...


 しかし、凄い数のクロウラーが

 追いかけて来る...


 皆、必死に走るんだが、マルスが、

「疲れた」と

 言い出して立ち止まり振り返る、

 そして、サンダーアッシュを

 撃ち始めたのだ!


 先頭のクロウラーに矢が当たり、

 辺りのクロウラーを吹き飛ばす.. 

 しかし次のクロウラーが死体を

 乗り越えて来る、でも、

 マルスが次の矢を放つ

 またクロウラーを吹き飛ばす、

 次から次へと、同じ事を繰り返して

 行く内に、死体の山が出来て来て..



 奥のクロウラーが、中々、此方へ

 来れなくなって来た、

 非常に俺達に取っては都合が

 良い戦いになって来る..


 かなりスローに敵がこちら側へ

 来るので、ルゴルとクラウディアの

 コンビで、楽勝で倒していける、


 少しづづ敵が来る事により、

 クラウディアが疲れたら

 タムリンチームに交代して、

 クロウラーを倒すと言う

 交代制で、戦えたのだ!

 

 数時間戦っていたが、とうとう

 クロウラーがやって来なくなった

 のだ! 俺達はクロウラーの死体の

 山を乗り越えて先程の広間へと

 やって来た...もう敵はいない

 みたいで、何の障害も発生していない、

 皆が広間を探索しに行き始めた...



 暫くして、タムリンが何かを

 見つけたらしく、

 みんなを呼んでいる...  

 何だろう? と マルスもやって来て、

 タムリンに話しかけた!


「タムリン、何か有ったのかい?」

 

「ああ マルス、あっちに、

 宝箱を発見したんだ!」


 俺達は宝箱へと向かった...

 

 少しして、皆がやって来た..

「どうやって開けるんだ?」 

 マルスが聞く


「ちょっと見せて!」

 クラウディアが宝箱の前にやって来て、

 調べ始めた...暫くしてると、 

 宝箱がパカッと開いた!


「おお~♪」 素晴らしいー!

 クラウディアを皆が絶賛した♬

 

 マルス達が中を見る... 

 すると、中から宝石が付いた

 アイテムが数点出て来たのだ...


「おおー♪ やったね、クラウディア 

 ドミニクさん」

 マルスが二人の報奨が出た事に

 ほっと胸を撫でおろしたのだった...


「あたいらが、

 貰っちゃって良いのかい?」


「勿論じゃ、

 そう言う約束をしたじゃろ」

 タムリンもマルスも頷いた!


「ただし、宝は二人で決めて分けて

 くれ儂達はノータッチじゃよ

 わっはっは♪」


 宝はクラウディアとドミニクに任せ、

 俺達は、また広間を探索し始めた...


 暫くするとタムリンがまた、

 何かを見つけたらしく、

 皆を呼び始めた!


「こっち こっち」と

 手を振りタムリンが呼んでいる、


 マルスはタムリンの傍に来て、

 今度は何かな?と近くを見回す...

 すると、見つけ難い所に、何か

 違和感がする岩の壁がある、 

 怪しい...


 ルゴル ドミニク クラウディアの

 三名が来て、岩を見た、すると皆、

 怪しいねぇと、近づい行く.


 しかしクラウディアは、

 少し見ただけで、直ぐに、

 近くの別の場所を探索し始めた...


「ん?」 

 皆が、クラウディアの行動に

 注目し始める...

 少し待って居ると、

 クラウディアの表情がまた輝いた♪  

 何か見つけた様で、話を聞いて見る。


「今度は何を見つけたんだい?」 

 マルスが聞いた

 

「ええ、謎を解いたわ♪ 

 そっちの岩はトラップなのよ!

 引っ掛けね、本当の謎は、

 こっちの水溜まりの中に有ったわ!


 ここに、隠し部屋への入り口が

 あるみたいなのよ!」


「 その小さなため池にぃ! 」 


「ええ、ここに誰か潜ってみてよ!」


「俺がやります!」 

 タムリンが名乗りを上げた...


 そしてタムリンが水の中に

 入って行く...湧き水なので、

 透明度の高い綺麗な水なのだが、

 結構、冷たいらしく、

 タムリンは「ひゃっ!冷めてぇ!!」

 と 叫んだのだ、みんな 

 その様子に笑ってしまったW



 本来なら真面目に仕事をこなして

 いる者に対して、不適切な

 行いなのだが、どうしても、

 笑ってしまい、

 タムリンに後で叱られるなと、

 マルスは思うのだった。


 暫くしてタムリンが深く潜り、

 何かを見付けた様で、

 中々、上がって来なくなった、 

 5分たっても、上がって

 来なかったので、ドミニクが水の中へ

 飛び込んで行った!

 マルスも後に続く...



 また ドミニクもマルスも

 上がって来ないので、ルゴルも

 水の中へと潜って行った、

 クラウディアも後に続く!

 

 ルゴルが皆が消えた辺りに潜ると、

 岩の影に、下へ続く穴があり、

 そこへ入って行く...それを見ていた、

 クラウディアも後に続く.....


 どんどん潜って行くと、 

 何やら光が見えて来た、 

 そこへ行こうと必死で泳いで行くと、

 空気のある部屋へと辿り付いたのだ!


「は~は~は~!」

 呼吸を荒くしている

「ちょっとしんどかったな」 

 ルゴルは言った!  


 クラウディアも顔を出した、

 辿り着けた様だ...


 ルゴルが

「おーい タムリーン」と

 大声で呼ぶと、タムリン 

 マルス ドミニクが現れた...


「みんな無事じゃったか!!」 


「ええ 心配おかけしました、 

 ここまで来てしまうと

 簡単に戻れなくて...」


「そうだね タムリン」 

 マルスが言う


 皆、水から上がって、先程、

 タムリン達が居た場所へと

 戻って行く...

 どうやらあまり広くは無いらしく、 

 直ぐに、行き止まりまで来てしまった..


「どう言う事だろう? 

 何処かで見落としがあるのかな?」


「もう一度調べてみましょう」

 クラウディアが言う、

  

 戻りながら、ゆっくりと調べて行く、 

 数十分経った時、マルスが見つけた...

「何かな? これ」


「どれどれ? 」 

 クラウディアが駆けつけて来る...


 するとクラウディアが

「あっ!!」 呻いた! 

 暫く熱心に近くを調べ上げ、 

 そして、スイッチを入れた...

 すると、先程行き止まりだった、

 所から.....


「ガガガゴー!」 

 音がしだした...    

 皆、音のする方へ行って見ると、

 クロウラーが通れる程度の洞穴が、

 現れていた!

 

 俺達なら楽に入っていける...


「誰から行く?」   

「わしが先頭じゃわい」 

 ルゴルが名乗り上げ、直ぐに、

 洞穴に入って行く...

 その後にタムリン、ドミニク、

 マルス クラウディアの順だった! 


 暫く続いていた、洞穴も、

 大きな空間が見えて来て、

 終わりを告げた! その様子を、

 じっくりと見る......


 すると、奥の方に、

 明らかに今までのクロウラー

 とは違い、かなり巨大な、

 クロウラーが石造の様に(たたず)んで

 いるのを見付けたのだ.....



 ドミニクが「デスクロウラー」 

 と言った...........



無茶苦茶 暑い、8月2日です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ