商業都市「ウォルリッシュ」
商業都市ウォルリッシュが舞台になります
其四
ムルタイド王国第二都市
「ウォルリッシュ」経済と人口で首都
「ラーカイム」を凌駕する
商業都市だ、
このウォルリッシュ最大のお得意様になるのは、
「神聖王国バハムート」からの商人達だ
二番目に多い顧客に、
少し遠い都市になるのだが、
ミ・ランダルシア王国
第3都市「ビッテン」からの
商人達が来てくれている...
三番目は「ロ・バルモント北方連合国」
からの商人達である、
何故ウォルリッシュにそんなに価値が
有るのかと言うと、他に無い
調度品の出来の良さ、 豊富な農作物、
クロスボウの部品等に見られる
機械仕掛け部品等の精巧さ、他にも
発展した品々が豊富にある..
しかも、他国に先駆けて「経済特区」
と言う制度を用いた事により
かなり安い税率になっているからだ。
最初の頃はその恩恵が良く理解されて
居なかったのだが、徐々に、その良さ
が知られる様になって来て、今の
ウォルリッシュの発展に繋がっている..
誰の目から見ても、非常に魅力的に
見える都市であり、現実に人口でも
首都ラーカイムを抜き去り、今や
人口27万人と言う大都市へと成長
していたのだ...
そんなウォルリッシュの町に俺達は
辿り着いていた馬車から降り、
北門の関所でメリンダが
シャーロットから預かった通行証と
官邸への面会証を見せると、
慌てた衛兵が、衛兵長
を引き連れてやって来た...
「ようこそウォルリッシュへ」
衛兵長は、メリンダにお辞儀をし、
名前を名乗った..
「私は、北門の衛兵長をしております、
バルバロッサと申します、
ご婦人のお名前を伺って
よろしいですか? 」
「衛兵長様、私はメリンダと言います
彼女はフローラ、そして此方の方達が
私達の護衛をして貰っている方達です」
衛兵長はメリンダに紹介された人達に
お辞儀をしながら話を聞いた!
「ではメリンダ様、官邸
まで私が案内をいたします」
と、特別待遇に既になっていたのだ...
此処で少々お待ちを!
タッタッタと
バルバロッサが駆けて行く...
暫くして、
バルバロッサと共に、
見るからに高そうな装備をした
巨漢の男がやって来た..
「ようこそお出で下さりました
メリンダ」様」
巨漢の男がお辞儀する...
「私はムルタイド王国
アーマーナイト兵団、統括の
グランベル・ロイと申します」
「メリンダです、フローラです」
「フローラ様 良くお出で下さりました」
また巨漢のグランベルがお辞儀した...
「それでは私が、総司令の元へ案内
いたします!! さぁ 此方へ、 」
此処まで連れて来てくれた
バルバロッサにお礼をしてから、
メリンダはグランベルに声を掛けた..
「少しお待ちをグランベル様..
護衛の方達は、どうなりますの?」
「はい、心配要りません、客間で
くつろいでいて貰いますので!! 」
「そうですか、分かりましたわ!」
安心したのかメリンダは
マルスの顔を見て、目で
「行ってくるわ」と
アイコンタクトして歩いて行く..
フローラもタムリンに
同じ様にアイコンタクトをしてから
メリンダの後を歩いて行った。
メリンダとフローラは、
ウォルリッシュ官邸でも最深部、
総司令官の執務室に来ていた、
将軍の称号を持つ、
総司令ウォーレン・アシュタロットと
対面で話をしていたのだ。
「シャーロット様から
お預かりした物です」
真っ先に、大事な物である品物を、
ウォーレン・アシュタロットに渡した!
それを受け取った、ウォーレンは、
机に戻り、開けて見る、
「これはっ!」
そして中に入っていた、
手紙を貪る様に読んでいた、
.......
暫しの時が流れ、
メリンダ達の前に
「メリンダ殿、シャーロットが大変
お世話になってるそうで、
心よりのお礼を述べさせて頂きます。」
「感謝致します。」
「いいえ、私達の方が
シャーロット様を頼って
お世話になっていたのです。」
「ははは、シャーロットの御学友で、
女学院時代は主席だったとか、
シャーロットから くれぐれも、
粗相の無い様にと、
注意を受けております、(笑) 」
「あら シャーロット様ったら
そんな事まで。 」
「ああ、今の話はシャーロット
には内密にお願いします!
叱られるので.(笑) 」
話が弾んで、結構な時間が経っていた!
「ああ もうこんな時間か、
メリンダ殿 フローラさんと
話しをしてると、楽しくて、
時間を忘れてしまう♪
久しぶりに楽しい
話が聞けて良かった!
是非シャーロットの事、
色々面倒をお掛けしますが、
よろしくお願いいたします、
メリンダ殿 フローラさん... 」
ウォーレン・アシュタロットが
頭を下げた..
「お辞め下さい、ウォーレン様、
私どもに頭を下げるなど」
「これは身分は関係ない、
ただのシャーロットの夫として、
話をしているので心配ご無用ですよ」
少しして、巨漢の
グランベルが入って来た!
ウォーレンも巨漢の男なのだが
更に大きいのがこの男グランベルだ、
先ほど、ウォーレンから
話で聞いたのだが、どうやら、
アーマーナイト軍の中でも
2番目に大きいのが
グランベルらしい、
一番には更に大きいお方が
いると言う事なんだけど、
「グランベル、護衛の者達に、
これを、
俺からの気持ちと言う事で、
よろしく頼む。 」
巾着袋を5つグランベルに渡した!
「了解しました、閣下」
グランベルはそのまま
巾着袋を5つ持ち、
部屋から出て行った...
暫くしてから、
グランベルが戻って来た、
「それではウォーレン様、
私達は行きますわ」
「メリンダ殿。フローラさん、
楽しい時間をありがとう
また是非お会いしたい。」
「グランベル、
メリンダ殿とフローラさんには、
くれぐれも粗相の無い様に頼むぞっ!」
「はっ! 閣下、
命を懸けお守りします」
巨漢のグランベルが、
縮こまって、畏まる
そして執務室を後にしたのだ。
俺達は客間まで来ていた、
客間と言っても中は結構広く
20畳以上あると思われる、
俺達は、ソファに寛ぎ、
出された飲み物を頂いていた...
「うめぇ♪」
マルローナが大きな声で言う!
「あら 本当に美味しいわ♪」
ラナも言う
マルス達も声に釣られて、
飲み始める
しかし
マルスはメリンダ達の事が心配で、
いまいち味を感じない。
「どんな話をしているのかなぁ?」
マルス
「そんな事まで考えんでよいじゃろ」
ルゴルが言う
「そうだよ、あたいらは、
目的を達成したんだから後は
褒美を貰いに
ギルドへ行くだけさね」...
暫くして、暇を持て余して居た
ラナやルゴルが、中庭を見ていた、
すると...
「凄いわ!」
何が凄いんだろう?
マルスとタムリン マルローナ
皆が中庭を見始める..
中庭では、重装備のアーマーナイト
達が、訓練していた、見ていると、
同じアーマーナイトでも色々な
種類がある様に見えて来る、
普通に槍とタワーシールドの
アーマーナイト、
槍が異常に長い超長槍
アーマーナイト
クロスボウを装備している、
アーマーナイト
超巨大なフルタワーシールド
だけを装備しているアーマーナイト
それらが、練習しているのだ、
「あれを見て! ラナ」
ラナがマルローナの指さす先を見ると、
アーマーナイトが装備している
クロスボウを指していた...
「ああ 凄いわ、大きい、奇麗ー
あの大きさで連発してるわ...
えー うそっ!!!
あの距離から鉄板を
貫通してる~!!!」
マルローナとラナはクロスボウを
使っている、アーマーナイトに
夢中の様だ。
もう30分以上は経ったな!
長いねぇ、
タムリンとマルスは、
ちょっとイライラしていた、
おせぇー 遅すぎる
そんなこんなで、
結局1時間は待ったのだ...
「コンコン」
ドアがノックされ巨漢の男
グランベルが入って来た、
「待たせたね、えー 皆様方、
お役目ご苦労様でした、
ここから先のメリンダ様と
フローラ様の護衛は、
私達アーマーナイト兵団
近衛部隊が引き継ぎします、
首都ラーカイムの
「アシュタロット」邸までの護衛は
私達が承りますので
心配要りません、ご安心下さい。
それと、
あなた達へのお手当を、本来で
あればギルドでお受け取りに
成ると思いますが、
特別に将軍からの気持ちを
差し上げたいと言う事なので..
ご心配は要りません、
傭兵ギルドへは、軍から連絡
して措きますので..
ギルド報酬は500金貨だった
そうですが、倍の1000金貨を
ここに、お支払いいたします、
ドサッと、テーブルに金貨
の袋が5つ置かれたのだ...
「うほっ♪」 マルローナが喜ぶ♬
「凄いぃー」 ラナも喜ぶ♬
「タムリン マルス
お前達も喜ばんか!」
ルゴルが言う様に、
タムリンとマルスは
浮かない表情をしていたのだ。
どうやら二人は、
メリンダとフローラの事を
心配している様だ。
「全く、お前等は心配ばかり
しておるのぉ~! 」
「そうだね、心配しても始まらんね」
マルスは そう言うと、一つ袋を
取ったのだ、他の者達も後に続く...
「一袋金貨200枚!
こんな大金生まれて
初めてだよ 重いね! 」
「ワッハッハ♪
この位、屁でもないわい!」
「これだけあれば
良い装備が買えるわ!」
俺達はグランベルさんに
丁寧にお礼を言った!
「ありがとうございした」
「一応、メリンダ叔母さんと
フローラに話しておきたい事が
あるので、ここで待たして
貰っても良いですか?」
「ああ 勿論構わないよ、
メリンダ様達の話が終わり次第、
私がお連れ致します、
所で、 叔母さんとは? 」
どうやらグランベルさんは、
メリンダの事を叔母さんと
言った事に疑問を持った様だ...
「はい、メリンダ叔母さんは
俺の叔母なんです」
「ああ!そうなんですか!
それは、失礼しました、
てっきり ギルドの傭兵の
皆様と聞いていましたので」
「その話も間違ってはいません、
ギルドの仕事を請け負ったら
たまたま来たのが
メリンダ叔母さんとフローラ
だったのです」
詳しい説明をグランベル
さんにしたのだ。
そうこうしていたら、
グランベルさんと仲良くなり、
色々な話を聞かせてくれたのだ、
このウォルリッシュ
を取り巻く話等を。
グランベルさんが出て
行ってから少し経つと、
マルローナとラナが、
ここで別れる話をし始めた、
どうやら彼女達は暫くの間、
此処、ウォルリッシュで
稼ぐ事にするらしく、
既にラーカイムを凌ぐ
経済力に成っている
ウォルリッシュの方が、
稼ぐのにも
魅力があると言う事だ!
俺達は分かったと言い、
また何処かでご一緒しましようと、
気持ちよく見送ったのだ、
「またね~♪」
ラナが手を振る 「またー」
彼女達と組めて本当に助かった、
彼女達が居なければ、峠での山賊達に
殺されていたかもしれなかったのだ
本当に助かったと、ルゴル タムリン
マルスは、深々と
お辞儀して見送ったのだった。
暫くして、ドアをノックする音と
共に、グランベルさんが部屋へ
入って来た、続けて、
メリンダとフローラが入って来る!
「メリンダ叔母さん、フローラ!」
マルスがメリンダ達の傍に寄る..
「マルス タムリン ルゴルさん、
話は伺っていると思いますが、
私とフローラは、グランベル様達と
ラーカイムへ戻ります、マルス達も、
ラーカイムに、戻るんでしょ? 」
「ええ、メリンダ叔母さん
一週間程、このウォルリッシュに
滞在してから、
ラーカイムへは、戻るようにします、
それから、
これを半分受け取って下さい、
メリンダ叔母さん達も着の身
着のままだったんだし、
お金は必要でしょう!
「分かりましたマルス、ありがとね、
大事に遣わせてもらうわ♪
メリンダがマルスにハグをする..
タムリン ルゴスさん マルスを
お願いします、ラーカイムに、
戻って来たら、アシュタロット邸
に連絡して下さい。」
「分かりましたメリンダ叔母さん、
フローラ叔母さんを頼むな」
勿論よ! フローラが頷く。
タムリンもフローラに
金貨の半分を渡して措く。
フローラはタムリンに
しばしの別れのハグをした。
「それでは、出発しましょう」皆、
頷き官邸から外へ出た、
マルス達はメリンダ達と別れ
ウォルリッシュの町へと繰り出す
そして
宿屋を探して歩いて居た、
「何処かに安くて
良い宿屋ないかなぁ? 」
そんな事を口走り
ながら歩いていると、
変な子供が後ろを付いて
来るのに気が付いた、
暫く知らない振りをしながら
歩いていたのだが、
かなりの距離を付いて来ていたので
流石に何なのか?
と後ろを振り返り、
「何か用なのか?」と
ドスの聞いた
声でタムリンが脅したのだ、
するとその子供は、
此方に喋りかけて来た!
「あんたら、
宿屋を探しているんだろ?
だったら、俺の姉ちゃんの所に
泊まりなよ、料理も美味しいし、
安い宿賃なんだぜ。」
そんな事をこの
子供が言い出したのだ!
俺達 三名は顔を見合わせる...
すると
「よし 坊主!
儂達をその姉ちゃんの
宿へ案内しな!! 」
ルゴルが言ったのだ..
「こっちだよ、
ドワーフの叔父ちゃん
マルスとタムリンは
顔を見合わせたが、
取りあえずルゴルの後を追って
付いて行く事にした
3名は
子供に付いて行ったのだ...
もうかなり歩いている、
ウォルリッシュの町は本当に
大きい、まだ町から出ていないのだ!
しかしこの辺りは大分、
建物的には、ショボくなって
来ていたのだ、もう都市の外れに
近いのだろう、
「此処等辺りは村と一緒だな」
そう思いながら歩いて居た
そしてようやく
目的地に着いたようだ..
見ると、 ちょっと
みすぼらしい建物、取り合えず
二階建てなのだが
「う~ん ぼろい」
それが 俺達の感想だ!
「こっちだよ」
子供が入り口を開け、
待っているすると
中から女性が現れた
すると、
マルスは周囲が輝きを増した様な
錯覚に捕らわれた、
その女性が現れたら、
不思議と周りも明るくなった
気がしたのだ、
どうやら
タムリンも同じ思いらしい、
ルゴルもニコニコしている、
これまで見た事が無いルゴルの
表情に、俺達はビックリした!
入り口に歩いて行き、
その女性を近くで見たマルスは、
驚いた、とてつもなく美しい
女性なのだ、 年は20才位なのか?
もしかしたら
フローラより奇麗だ、
メリンダ叔母さんも
負けていると思う、
マルスは今まで、
メリンダやフローラに匹敵する程、
奇麗な女性には会った事が無かった、
二人はそれ程飛び抜けていたのだ!
しかしマルスはそんな二人が普通だと
思っていたので、今まで女性に、
ビビッと来た事が無かったのだ...
「どうやらマルスは彼女に
ビビッと来たみたいだね!」
「えっ!
何いってんだ、タムリンは!」
「わっはっは♪」
マルス頑張るのじゃ!
女性が話しかけて来た!
「泊まるのかい? 食事かな?」
俺達は、そこにいる
子供に宿の事を教えて貰い、
ここまで来た事を説明した。
すると
「ああ そうなんだ、ニックが
連れて来てくれたのね♪」
子供の名前は、
ニックと言うらしい、
それじゃあ、
安くしないといけないねぇ、
一晩一人銅貨12枚でどうだい?
後、朝食は 銅貨3枚でどうかな?
晩と昼はどうせ外で食べるよね?
「うん、それで良いと思います
皆、良いだろ?」
「ああ ワシは良いぞ」
「僕も良いよマルス」
「それじゃあ決まりね、
それじゃ、いらっしゃいませ~♬」
私はこの宿の主人
「エマ・メルソン」
と言います、
お部屋にご案内します、此方へ!」
カタカタカタ
階段を上がり、二階の部屋
へと連れて来てくれた、
俺とタムリンが、
一部屋、ルゴルが一部屋と
二部屋借りる事が出来た、
他に客が居ないのかな?
とか 思ってしまった。
「では 何かあったら
声を掛けてね♪ごゆっくり」
カタカタカタ
と階段を下りて行く
音が聞こえてくる...
取り合えず、俺達は、
やっとベッドに入る事が出来、
横になった のだった。Zzz ...
真夏の夜...に オーマイガー!