86話 合流
「ここはどこだ?」
シンが気がつくと、またどこかわからない場所に飛ばされていた。周りを見ると、黄土色で出来た石の壁が奥の方まで続いていて、シンは何処かの通路の行き止まりにいる様だった。
「また今までみたいに魔物がいるんだろうな……」
シンは呆れた口調で言った。すると突然、シンの横に青い光が発生した。
「なんだ?!」」
シンは突然の事に驚きながらもその青い光の方を向き、自分の両腕で目を覆いながら目を瞑った。
「ここはどこだろう?」
「あ〜!シンお兄ちゃんだ!!」
シンが目を瞑っていると、少し前までよく聞いていた聞き慣れた声が聞こえてきた。
シンがその聞き慣れた声の方を向いて目を開けると、そこには一緒に旅をしているレンとサレサの二人が、レンにサレサが抱きついている姿で居た。
「おお!二人とも無事だったか!ていうか何してるんだ?」
シンは二人の姿を見て安心したと共に、サレサがレンに抱きついている姿を見て困惑した。
「これはその〜、サレサが……」
シンに聞かれたレンが困った顔をして言った。
「え〜〜、でも、レンお姉ちゃんだって良いよって言ってくれたじゃん!」
「それはそうなんだけど……」
サレサがレンに抱きつきながらレンの顔を見て少し怒った顔をして裏切られたと言わんばかりに言うと、それを聞いたレンが困った顔をして言った。
「まあ、無事なんだったら良かった。二人とも怪我はしてないか?」
「うん、大丈夫。」
「私も元気だよ!少しお腹空いたけど……」
「サレサはさっきお肉食べたでしょ?!もうお腹空いたの?」
サレサの話しを聞いたレンが思わず驚き、呆れた口調で言った。
「だって、魔物の姿で電気を使ったら直ぐにお腹が空くんだもん。」
レンの話しを聞いたサレサが仕方がないと言わんばかりに主張した。
「ん〜……そうなのかもしれないけど……まあ、一杯戦ってくれたから良いか……」
サレサの主張を聞いたレンが仕方がなさそうに言った。すると、レンの話を聞いたサレサが笑顔を浮かべ、満足そうな顔をしていた。
「まあ、色々あったんだろうけど、それは後で聞くとして、とりあえず、先に進もう。」
「うん。」
「そうだね。」
それから三人は奥の方まで続いている道を進んだ。
「二人もやっぱり魔物と戦ってここまで来たのか?」
「うん!鳥の魔物と黒の鎧を着た人型の魔物と戦ったよ!」
「へ〜」
「そういうシンはどうだったの?」
「俺か?俺は蠍みたいな魔物とオバケみたいな消えたりする魔物だったな。」
「オバケ?!何それ?怖そう……」
シンの話を聞いたサレサが嫌そうな顔をして言った。
「なんだ?そんなに嫌なのか?」
「うん。私、オバケとか怖いのが苦手なの。」
「へ〜、そうなのか。」
サレサの話しを聞いたシンが意外といった顔をした。
そんな会話をしていると、三人の歩いている道の前方に高さ二メートルぐらいの木製で出来た濃い茶色をした両開きのドアノブだけが金属で出来たドアがあった。
周りを見ると、他に行けそうな道はなかった。
「今度はドアか。」
「そうみたいだね。」
「また戦わなきゃいけないのかな?」
「さ〜、取り敢えず、中を開けて見ない事には何とも言えないな。」
三人はそんな会話をしながら、石で出来ていた通路に不自然にある木製のドアの前まで歩いた。
「何があるか分からないから注意していこう。」
「うん。」
「そうだね。」
シンの問いかけにサレサが返事をすると、首につけていたネックレスが紫色に光り、魔物の姿へと変身した。
「開けるぞ?」
「うん。」
「クア。」
シンはそう言って、ドアノブに手を掛けた。
次回、本当の実力
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