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シンとレンの十二の冒険  作者: くらいね
第一章 捜索編
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76話 砂漠

 ドーラを出発してから一時間ほどトレミアムに向けて歩くと、辺りには木は一つも無くなり、地面の所々に砂があった。


「そろそろ砂漠が見えてくるはずだけど……」


「今のうちにドーラで買ったローブを着けておこう。」


「それもそうね。」


 そう言うと、レンはシンの背負っていたリュックからローブを取り出し、それぞれにあったサイズのローブを渡した。全員がローブを着ると、サレサは自分の姿を見て、似合っているか見ていた。


「これでよし。後はトレミアムまで歩いて向かうだけね。」


「そうだな。」


 二人が話していると、自分の姿を見ていたサレサが二人に近づいてきた。


「どれぐらい歩くの?」


「一週間ぐらいだと思うよ。」


「一週間か〜、暑そう〜」


「仕方がないでしょ〜?我慢してね?」


 レンの話を聞いたサレサが嫌そうな顔をすると、レンが困った顔をして言った。


「う〜ん……」


 レンの話しを聞いたサレサは仕方がなさそうな顔と返事をした。それから少し歩くと、道が緩やかな上り坂になり、木の無い小さな山のようになっていた。三人はそれからも緩やかな坂道を進むと、山の頂上が見えてきた。


「あれが頂上か。」


「やっと、終わった〜」


 山の頂上を見たサレサが一目散に頂上に向かって走って行った。


「気をつけてよ?」


「うん!」


 レンの心配を他所にサレサは喜んで頂上に走って行った。


「本当に分かってるのかな?」


「大丈夫だろ。」


 自分の話しを聞かずに頂上に向かって走って行くサレサを見たレンが眉を八の字にして言うと、シンがそんなレンの様子を見て納得させるように言った。


「シンお兄ちゃ〜ん!レンお姉ちゃ〜ん!凄いよ〜!」


 二人が話していると、先に走って山の頂上に着いたサレサが二人に手を振って呼んでいた。


「どうしたの〜?!」


「砂漠が凄〜い!」


「今行くから待ってて〜!」


 そう言って、二人も山の頂上に向かって走って行った。


「早く!早く!」


「分かったからちょっと待って。」


 走って向かっている二人をサレサが急かした。そして、二人は山の頂上に着いた。すると、その時、砂交じりの強い熱風が吹き、二人は目を閉じ、両腕で目を覆った。そして、その風が収まると、目を開けて山の頂上からの景色を見た。


「これは?!」


 シンが目を開けると、そこには見渡す限り砂の世界が広がっていて、点々とシンの背丈よりやや高い岩があり、砂が集まって出来た大小様々な砂の山が地平線まで続いていた。


「ね?凄いでしょ?」


「確かに……」


 レンは今まで見た事の無い砂漠を見て驚いていた。


「トレミアムまではこの砂漠を超えていかないといけないって事か……」


「うん。」


「夜になる前に出来るだけ進もう。夜進むのは危険だ。」


「そうだね。」


「しゅっぱ〜つ!」


 三人はこうして夜になるまでの数時間、太陽の光りが降り注ぐ砂漠を進んだ。それから、三人が砂漠を歩いていると、もう少しで太陽の陽が落ちる頃になっていた。


「今日はもう陽が落ちるし、ここら辺で休もう。」


「うん。」


「ふぅ〜、やっと休めるよ〜」


 シンが今日はもう休む事を伝えると、気が抜けたのか、サレサは近くの岩に寄り掛かりながら座った。


「明日はもっと歩くぞ。」


「え〜……」


 シンはサレサの様子を見てそう言うと、シンの話しを聞いたサレサが困った顔をしていた。それから三人はフィニットブックからしまっていた荷物などを取り出して、ご飯や寝るためにテントを張ったりして準備を進めた。そして、それらが粗方終わると、ご飯を済ませた。


「後は寝るだけだな。一応、寒い時用の服を着てから寝るか。」


「そうね。その方がいいと思う。」


「あ”あ〜〜、疲れた〜」


「早めに寝るか。」


 眠そうに大きな欠伸をしているサレサを見て、この日は早めに眠る事にした。

 



 次の日の朝。レンが目が覚めると温かそうな服を着て寝ているシンと同じような温かそうな服を着て大の字になって寝ているサレサがいた。それから、レンはテントから出ると、焚き火の火がまだ薄っすらと赤くなっていて、空には太陽が少し顔を見せ、辺りを徐々に暖かくしているのが分かった。


「少し早く起きちゃったかな。」


 レンがそう言うと、テントの中がガサガサと音を立てた。すると、テントからシンが眠たそうな顔をして出てきた。


「早いな?」


「うん、目が覚めちゃって。起こしちゃった?」


「いや、俺もたまたま目が覚めただけだ。」


「そっか。」


「サレサが起きたら朝ご飯を食べて出発しよう。」


「うん。」


 それから二人はサレサが起きてくるまでの間、たわいのない話しをした。それから少しして、サレサが起きてきたので朝食を済ませ、準備をして出発した。


 そして、数時間経った頃、太陽は三人の真上に昇り、気温の高さもピークになっていた。


「流石に熱いな。」


「うん。」


「あっついよ〜」


「少し休憩するか。」


「やった〜」


 シンの話しを聞いたサレサが今までの疲れが吹っ飛んだかのように喜んでいた。それから三人は近くにあった波のような形をして日陰が出来る程の大きな岩の下で休憩をとった。


「涼しい〜」


「日向と日陰でここまで違うんだね。」


「うん。」


 岩の下で休憩をとっていると、レンとサレサがそんな会話をしていた。


「もう少し休憩したらまた進もう。」


「うん。」


「う〜ん……」


 シンの話しを聞いたサレサは渋い顔をして返事をした。すると、その時、ゴオオオという大きな音が三人の近くから聞こえてきた。


「何の音だ!?」


 突然の大きな音に三人は警戒していると、次の瞬間、三人のいる地面が崩れ落ちるようにして穴が空き、三人はそのまま穴の中に落ちていった。


「どうなってるんだよ?!」


「きゃあああ〜〜!!!」


「何これ〜〜?!」


 突然の出来事に三人は何が起きたか分からなかった。


次回、六つ目のダンジョン

見てくれてありがとうございます。

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