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シンとレンの十二の冒険  作者: くらいね
第一章 捜索編
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73話 集結?

 シン達がオルターベルンを出発してから三日が経った頃、シン達と行動を共にした兵士達がリネオスに着き、オルターベルンであった事を王様であるエルフォードに伝えていた。


「うむ。では、ニールはトレミアムに向かっているという事か……」


「はい。いかがなさいますか?」


「どうしたものかの……本来であれば直ぐにでも兵を出したいところだが……」


「何か気になる事でもあるのですか?」


「うむ。どうやら、七つの罪人が集結しつつあるという情報が入ってきてな。何をやらかすか分からん連中だ。最大限の注意をしなければならん。」


「あの七つの罪人が?!」


 王様の話しを聞いた兵士が驚いた表情で聞いた。すると、階段からエルフィンがやってきた。


「父上、ノズル周辺で七つの罪人と思われる者が数名、確認されたとの事です。」


「うん……そうか、分かった。」


 エルフィンの話しを聞いたエルフォードが考え込んだ表情をして言った。


「ニールの件は今出ている兵士が戻り、準備が整い次第、トレミアムに向けて出発すると伝えておけ。それまでは城で待機せよ。」


「はっ!」


 そう言うと、兵士は王の間から出ていった。


「父上、七つの罪人の件ですが、如何なさいますか?」


「うむ……七つの罪人は全員が神器を持っていると聞く。下手に兵士を出しても、無駄死にさせてしまうだけだ。一筋縄では行かないだろう。」


「ですが、これ以上の被害を抑える為にもいつかは対処しなければならない事です。」


「分かっておる。前回の世界会議もほとんど七つの大罪の事で持ち切りだったからな。……神器を持っている者達に集まってもらうのが良いのかもしれんな。」


 こうして、エルフォードは七つの大罪に対抗する為、色々と思考を巡らせていた。




 一方で、ノズル周辺にある森のとある一軒家。

 辺りは緑の木に囲まれていて、人が誰も行き来しない隠れ家のような家の中に、世界の誰もが一度は聞いた事のある犯罪集団、七つの罪人のメンバーが三人居た。


「全く、あいつらどこで何をやってんだ!?」


 四十歳を超えてるであろうワイルドなおじさんの声が家中に響いていた。


「煩いわね?もう少し、静かに出来ないの?」


 その大きな声を聞いて、三十歳ぐらいのお姉さんの声で鬱陶しそうに発せられた。


「あいつらがいつまで経ってもこねぇのが悪いだろ?」


「それはそうだけど、もう少し静かにしなさいよ!全く……レイオーネもなんか言ってやってよ。」


「……」


 二人の会話を聞いてたサーシャは顔色一つ変えず、特に何も言わなかった。


「もう!釣れないわね。」


「まあ、良いじゃね〜か、そいつはそういう奴なんだ。」


「分かってるわよ。もう随分と一緒にやってるんだから。」


「それもそうか。ガハハハ!」


 二人がそんな会話をしていると、ドアがガチャっと音をたてて開いた。


「相変わらず、下品な笑い方だな……」


「おお、やっと来やがったか?待ちくたびれたぜ、クソ野郎!」


 二十代の男性で話すトーンに余り変化の無い声で、笑い方を馬鹿にしながら入ってくると、それを聞いた笑い声の主も罵倒仕返した。


「俺は四番目か。」


「そう。」


「他の奴はどうした?」


「知るか。」


「そうかよ!相変わらず、癇に障る野郎だ!」


「これでやっと四人ね?他の三人は何をしてるのかしら?」


「知るかよ?!どうせ、また、じじいと変態野郎は一緒に居るんじゃね〜のか?リーダーは何処で何やってんのか見当もつかね〜し。」


「待つしか無いという訳か……」


「いつも通りだけどね」


「いつも通りになっちまってるのがおかしんだろうが?!」


 サーシャが言ったことにワイルドな声の男が苛立ちを露わにして言うと、サーシャはふいっと横を向いた。


「全く、どいつもこいつもろくな奴がいねぇ〜な。」


 七つの大罪のメンバーは全員集まるまでこの家で待っているのだった。


次回、フィニットブックの使い方


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