4話 ダンジョンの中
「ここは?」
「分からないわ、でも、ここがダンションってわけね。」
シンとレンが見たのは地下のはずなのに、道の両端に鮮やかに輝きながら流れる水路、道の壁一面がツルで覆われている何とも不思議な光景だった。
「どうやらダンションの道の途中に落ちたらしいな。」
「一体どうなってるのかしら?」
「こっちが聞きたいぐらいだなこりゃ、、訳がわからない。さっきの階段もそうだが、この水も何で光ってるんだ?」
「分からないけど、ここに居ても仕方ないわ、とりあえず進みましょう。」
「ああ、そうだな」
シンとレンはその後、罠に注意しながら慎重に進んだ。だが、その心配とは裏腹に特に何か起こるということもなく進む事ができ、強いて言うなら、やたらと分れ道があるので、場所の把握や方向がイマイチ掴みきれないという事ぐらいだった。
「なあ?」
「どうしたの?こんな時に?」
「いや、ふと思ったんだが、、」
「???」
「レンは何で旅してるんだ?」
「…そっか、言ってなかったっけ?私はね、お金が欲しいのよ」
「お、お金?」
「ええ、ダンジョンは神器があるって前に話したと思うけど、それを売ればお金がいっぱい貰えるじゃない?だからよ」
「でも、自分で使おうとか考えないのか?すごいんだろ、神器?」
「私は神器がなくても困ってないもの。」
「まあ、そうだろうけどな。でも、神器を売るんだろ?そんなにお金もらってどうするんだ?」
「ん?それは、、、」
その時、今まで歩いてきた道とは少し違う部屋のような場所に着いた。その部屋には台座があり、その上には古臭い小さな木製の宝箱があった。
「これは?」
「分からないは、でも今までとは明らかにここだけ作りが違うわね。今まで部屋なんて無かったのに。」
「よくここまで来れましたね」
その声はここに居る二人以外である事は明らかだった。その声の主は、光の中にいて姿をはっきりと見る事はできないが女性である事は声から分かった。
「誰だ!?」
「私はフロリアと申します。このダンジョンを守りし者です。」
「だとすると、俺たちをどうにかしたいってわけか、、、」
「シン、ここは危険だわ!一旦離れましょう!」
「それは困りますね。」
そういうと、どういうわけか壁一面に広がっていたツタがどんどん成長し、出口を瞬く間に塞いだ。
「…くっ、どうするつもりだ!?」
「困りますね、ダンジョンを攻略した者に逃げられてわ。」
「!?」
二人とも反応は同じだった。全く理解出来なかった。
「ダンジョンを攻略した者!?どういう事だ!?」
「簡単ですよ、ダンジョンを攻略したわけですから報酬を受け取ってもらわなくてわ。」
「でも私たち、迷いながら只々歩いてただけですよ?」
「あなたたちにとってはそうかも知れないけど、このダンジョンには迷路に加えて、罠はもちろんモンスターもいっぱい居たんですよ?」
「何!?」
(マジかよ、とんでもね〜ことしてくれてんな)
「あなたたちは奇跡的な選択をしていました。見ていて面白かったです。」
(見てたのかよ、タチ悪な)
「まあ、クリアはクリアです。喜んで下さい。」
「そうね、危険なことしなくて、クリアになったんならラッキーね。」
「まあ、そうなんだが…」
唐突のことにシンは納得できていないようだった。
「さてと、それでは、宝箱をお開けください。」
「そうね、お言葉に甘えて開けてみましょう!」
「ああ。」
シンとレンは一緒に宝箱を開けた。
次回、一つ目の神器
のんびり書いていきたい。
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