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シンとレンの十二の冒険  作者: くらいね
第一章 捜索編
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28話 三つ目の神器と真相

 二人はこの部屋が神器がある最終目的の場所であるという事がすぐに分かった。二人は中に入ると、例の如く台座の前が光りだした。その光りの正体とはフロリアだった。


「お久しぶりですね。」


「ああ、そうだな。それよりもフロリアに聞きたい事がある。」


「なんでしょう?」


 シンがフロリアの挨拶をそうそうに終えると、シンは気になっていた事をフロリアに聞いた。


「そもそもここはダンジョンで合ってるんだよな?」


「はい。合っています。」


「なるほど。それで聞きたいんだが、神器を使った時発動しない事があった。それはどうしてだ?」


「そうですね。その事ならお答えしましょう。ダンジョンには神器が使用出来る場所とできない場所がございます。」


「それはどうしてだ?」


 ダンジョンの知らなかった仕様にシンは率直に聞いた。


「とある神器があるとダンジョンの難易度が急激に落ちるので道中の神器の使用を無効化しているのです。」


「とある神器?」


「はい。ですがその神器については何も言えません。」


 シンがとある神器の事について聞くと、神器だからなのかフロリアはそれ以上のことは教えてくれなかった。すると、今度はレンがフロリアに質問をした。


「さっき通ってきた道に蛇の魔物が現れたんですが、襲ってこなかったんです。魔物によって襲ってくるものと、襲ってこないものがいるんですか?」


「……」


 レンの質問にフロリアは何かを考えているようだったが、しばらくして口を開いた。


「あれは危獣と呼ばれる魔物ですね。」


「危獣?どっかで聞いたことあるような……」


 フロリアから危獣という言葉を聞いた時、レンはアルキトラで見た本にそんな事が書いてあった事を思い出した。


「危獣ってなんだ?」


「はい。危獣とは世界各地にいた存在自体が危ない獣の総称ですね。今の世界にはほとんど生息している危獣はいません。あなた方が見たその蛇の魔物とはその危獣と言われる魔物の一体ですね。」


 フロリアの説明に二人はそんな魔物がいるのかと驚いていた。すると、シンは疑問に思った事を質問した。


「だけど、あの魔物がそんな危険な魔物だとは思えないんだが?俺たちに何もしてこなかったし。」


「昔、あの蛇の魔物の名はシャレイペル・スネークと呼ばれていて、不老でほぼ不死の蛇です。温厚な性格なので何か仕掛けなければ何もしてきませんが、怒らせると厄介な危獣です。今はこのダンジョンに住み着いていますが、昔はここには居なかったんですよ?」


「不老でほぼ不死!?そんなのがいるのか。」


 あの危獣と呼ばれる蛇の魔物の事について知った二人は驚いていた。すると、フロリアは更に話を続けた。


「そもそも、危獣に会って生きて帰れるとすれば、お二人が会ったというその蛇の危獣ぐらいですから、運が良いですね。」


「そうだったのか。」


(良かった、攻撃しなくて……)


 攻撃を仕掛けなかった事にシンは安堵していた。


「話が長くなりましたね。それでは神器をお受け取りください。」


「今回はどっちでもいんだよな?」


「はい。構いません。」


「なら、レンが取れよ。俺はサニアとイニルがあるし。」


「そうですか?なら有り難く貰いたいですけど、神器って何個も同じ人が持ってもいんですか?」


「構いません。ダンジョンをクリアした報酬ですので。二つ持っていたとしても、神器はちゃんと発動します。」


「なら……」


 フロリアの説明に納得してレンは台座の上にある青白いクリスタル色をした少し大きめの長方形で出来た宝箱の前まで歩き、宝箱を開けた。すると、中には六十センチ位の夜色の扇子が入っていた。


「これは?」


「これは、鏡扇リナザクラです。」


「変わった名前ですね。」


 フロリアが神器の名前を告げるとレンはそんな感想を言った。すると、レンが神器を手に持った。レンは神器の扇子を広げてみた。すると、扇面が桃色で白色の桜の花びらが描かれていた。親骨と中骨、要部分が夜色で出来ており、まるで夜桜を見ているかのような鮮やかで綺麗な見た目をしていた。


「可愛くて綺麗ですね!」


 レンが目をキラキラ輝かせながらリナザクラを見ていた。どうやら気に入ったらしく、扇面を手で撫でていた。


「それでは、私はもう行きますね。階段を上がったら、出ている石を押してください。」


「それって、何の事だ?」


 シンがフロリアの言った事に質問すると、フロリアは強く光っていつの間にか消えた。すると、水が流れていた横の壁がゴオオオという音を立てて動き、階段が現れた。


「階段ってこれの事か?」


「みたいですね。」


 シンはフロリアの言っていた階段がこの階段の事を言っているのだろうと考えていると、レンがようやっと扇子を撫でるのをやめて返事をしてきた。


「じゃあ、階段を上がって先に進んでみるか。」


「そうですね。行ってみましょう。」


 シンの提案にレンが賛同した。レンはリナザクラを抱えてシンのところまで近づくと、二人は階段を登って奥へと進んだ。


次回、ダンジョン脱出


見てくれてありがとうございます。

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