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シンとレンの十二の冒険  作者: くらいね
第一章 捜索編
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25話 三つ目のダンジョン

 二人は白い建物に向かって歩いていた。周りは渦潮で覆われており、見上げると空が見えるが視界には渦潮が見えており、今いる場所が海底だという事を思い出させた。少し歩き、建物に近づくとその建物が百メートル以上の長方形で出来た建物である事が分かった。外壁は白だったが、所々に海藻が生えていて緑色になっている所もあったりして、それがこの白い建物が海にあったという事を思わせていた。


「なあ、レン。この建物どう思う?」


「渦潮の事といい、この建物が海の底にあったという事を考えると恐らくですが、ダンジョンなんじゃないかと思います。」


「やっぱりレンもそう思うか。」


 シンの質問にレンが答えると二人の予想が同じだという事が分かった。


「もしダンジョンだとするなら気をつけなきゃいけないな。」


「ええ。注意して進みましょう。」


 二人は警戒しつつ建物の前まで来た。近くまで来ると、この建物の見た目が神殿に似ている事が分かった。入り口は階段を上がった先にあり、中には道が続いているようだが二人からの位置だと入り口の先がどうなっているのか見えなかった。


「何かの神殿なんでしょうか?」


「分からない。見た目はそうだけど中身もそうだとは限らないからな。とりあえず、入ってみよう。」


「はい。」


 そう言うと、二人は階段を上がり、入り口の前まで来た。すると、入り口の先には道が続いていた。


「入りましょう。」


「おう。」


 二人が中に入ると、中の壁は石造りで出来ていた。だが、天井はシンより三十センチぐらい高いぐらいで横幅も二人で並びながら進んで行くならくっつきながらじゃないと進む事が出来ないぐらい基本的に狭い造りをしていた。


「随分、狭いな。」


「そうですね。なにか目的でもあるんですかね?」


「どうだろうな。まあ、とりあえず先に進んでみるか。」


「ええ。」


 二人は肩と肩をくっつきながら先に進んで行く。中はさっきまで海の中にあったせいか天井から水滴が落ちており、下に出来ていた水溜りに当たりポツンポツンと音を立てていた。壁も同じ理由からか湿っていた。道は何故か青白く光っており、明かりには困らなかった。二人は狭い道を進んで行くと、左、直進、右と分かれ道が見えてきた。


「分かれ道か、どうする?」


「分かりやすいので、真っ直ぐ進みましょう。」


「それもそうだな。」


 レンの提案にシンが同意し、二人はそのまま直進して行く。


「にしても、この道の狭さはどうにかならないのか。」


(レンが近いんだが、、、)


 シンはレンが近かったので内心緊張して、心臓がバクバク波打っていた。気を抜くと顔に照れが出てしまうぐらいだ。


「しょうがないでしょ?道が狭いんだから。文句言わないでよね。」


(どうしよう、顔に出てないよね?心臓の音聞こえてないよね?)


 レンもシンが近いので内心緊張して、心臓がバクバク波打っていた。レンは顔に出てないか、心臓の音は聞こえてないかと心配になっていたが、レンの口調がタメ口になっていたことに本人を始め、シンも気づいていなかった。


「そうだけどさ。」


「だって、何かあった時に二人で並びながら歩いてた方が気づくのに遅れないし、見落としとかが無いようにするために仕方がないんだもん。」


 レンがふいっとそっぽを向く。シンにはレンが怒っているように見えていたが、そっぽを向いた本人は気恥ずかしく、顔に出てないか心配だったためだった。そうこうしているとレンの足元の石をレンが踏んだ瞬間、カチッと音がして少し下がった。


「え?」


「なんの音だ?」


「私が踏んだ石が下に少し下がって、」


 レンが今起こった事を説明しようとすると、ゴオオオォォという凄い音が二人の進もうとしていた方向からしてきた。


「なんかまずくないか?」


「うん。」


 すると、前の曲がり角から道一杯のもの凄い勢いの水が二人の方向に流れてきた。それを見た二人はそれから逃げるようにして走った。


「レンが前を走れ。」


「イヤよ、シンが前を走ってよ。」


 シンはレンを庇うという気持ちで言ったが、レンも同じ事を考えていたらしく、二人仲良く肩をくっつけながら走っていた。ただでさえ狭い道で走りづらいのに、そんな二人が逃げ切れる訳も無く、水に流された。水は二人を入り口近くまで押し流した。


「ゲホッ、まったく、エライ目にあったぜ。」


「コホンッ、そうですね。」


「大丈夫か、レ……ン!?」


 シンは自分の目を疑った。船に乗っている時は太陽も照っていて暑いぐらいだったので、レンは白のノースリーブにデニムパンツという格好をしてのだが、今ので服が濡れ、スケスケの服から水色がうっすらと見え、レンの体と相俟ってとんでもなくエロくなっていた。


「大丈夫よ。どうかしたの?」


「いや、その……」


 レンは自分がどうなっているのか気づいていないらしく不思議がっていた。レンの姿にシンは目のやり場に困っていた。それを見たレンがようやく自分の置かれている状態に気づいたらしく、顔を真っ赤に染めていた。


「この……、」


「ひっ!」


 顔を真っ赤に染めながら近づいて来るレンにシンは嫌な予感がした。


「エッチ!!!!!」


 レンはシンに思いっきりビンタをした。シンは顔に赤い紅葉の後を残した。


次回、ダンジョンの仕様


見てくれてありがとうございます。

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