23話 酒場の店主
シンはおじいちゃんとマナについて行き、近くにあるという店の前まで来ていた。
「ここが私の店です。どうぞ、入って下さい。」
そこには小さな建物に<酒場>と書かれた看板があった。シンは案内されるまま中に入って行く。
中はテーブル席とカウンター席とがあり、カウンター席の向こうには沢山のお酒が並んでいた。
「どうぞ、お好きな所に座って下さい。」
シンはカウンターの席に座った。すると、シンの隣にマナが座ってきた。
「ありがとう!お兄ちゃん!」
「ああ。」
マナが笑顔でお礼を言ってきた。
「申し遅れました。私はエンドール・コナンと申します。この町で酒場の店主をやっております。」
「俺はシンです。」
おじいちゃんがコナンと名乗ると、シンも自分の名を名乗った。
「失礼ですが、年齢を聞いても?」
「十八歳です。でも、お酒はちょっと。」
コナンが年齢を聞いてきた。十八歳で成人なのでシンはお酒を飲む事はできるがレンのこともあるのでお酒は断った。
「そうですか。では、お茶でもお出ししますね。」
コナンはシンとマナの分のお茶を出した。
「ありがとうございます。」
シンは礼を言うと、一口お茶を飲んだ。
「それにしても、お強いんですね。大の大人をあんなに簡単に倒すなんて。」
「昔、ダンジョンを攻略しようと旅に出てまして、まだまだ若い者には負けない自信があるんですけどね。何十年も前の話ですからね、これでも体は鈍ってしまいました。」
「ダンジョンに?通りで強いわけだ。」
コナンの話にシンは驚いたが、戦闘を見た後だったのですんなり理解することが出来た。
「お恥ずかしい話です。シン様はこの町は初めてですか?」
「ええ。迷っていたら、マナの声が聞こえてきたので何かあったのかと思って来たんです。」
「そうでしたか。それは、申し訳ないことをしました。ところで、何処に行こうとしていたのですか?」
「それが、、、」
シンはコナンにレンの事や宿の事を話した。
「なるほど。そう言う事でしたか。では、宿まで案内いたしましょう。」
「すいません、お願いします。」
事情を知ったコナンがシンの事を宿まで送ってくれる事になった。
「マナ、行きますよ。シン様は私について来て下さい。」
「はい。」
「は〜い。」
コナンの酒場を出て、三人でシンの宿に向かった。外はすっかり暗くなり、町の街灯が道を照らしていた。少し歩くと、宿が見えてきた。
「あの宿で合ってますか?」
「はい!ありがとうございます。」
すると、宿のところでレンが待っているのが見えた。少し近づくとレンもこちらに気づいて走って来た。
「シン!何やってたの!?」
「いや〜、道に迷ってたんだけどさ、」
レンが頰を膨らませて怒ってきたので、シンは今までの事を説明した。
「なるほど、そういう事でしたか。心配したんですからね。」
「ごめん。ごめん。」
心配そうにしてたレンにシンは謝った。
「では、シン様、レン様、私はこれで。店がありますので帰ります。」
「ありがとうございました。」
「何か困った事がありましたら、また来て下さい。マナのお礼はその時にしっかり返させて下さい。」
「はい!」
「じゃあね〜お兄ちゃん!お姉ちゃん!」
コナンとマナは酒屋に戻っていった。マナが手を振っていたので二人も手を振り返した。
「お腹空きましたね。」
「そうだな。宿で晩御飯だな。」
二人は宿に入り、晩御飯を食べた。
次回、出航
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