20話 アンデッドの原因
ニーテルの村でアンデッドに襲われたシンとレンはその原因を探るためアンデッドたちが現れた東の森にいた。東の森にも何体かアンデッドが居た為、倒しながら進んで行った。
「この森の中にもいるって事はおそらくこっちにこのアンデッドたちの原因があるはずです。」
「そもそもアンデッドってなんなんだ?自然にいるもんなのか?」
シンはレンにアンデッドの事を聞いた。
「アンデッドは元となる骸骨が放置されて、何年もぞんざいな扱いをすると、魂が宿ってアンデッドになると言われています。なので、自然にアンデッドが生まれる事はほとんど無いんです。なのに、あんなにいるなんて、自然に生まれたとは考え難いかな」
「なるほどな。じゃあ、この先に何かがあるって事で間違い無さそうだな。」
シンはレンの説明を理解した。それから二人はアンデッドを倒しつつ進んで行くと、森が開けた場所に出た。
「ここは?」
二人が見たその場所とは墓地だった。二人の目の前にある墓地は荒れ果てており、二階建ての高さはある大きな石に読めない文字が刻まれている石碑のようなモノと、普通の墓が数十基があり、文字が読めなかったり、壊れていたりする墓が月明かりに照らされて何とも不気味な雰囲気が漂っている場所だった。
「どうやら墓地のようですね。アンデッドが生まれる条件は揃ってそうですけど……」
「ご名答、だけど少し違うな。」
その時、大きな石碑の後ろから肩ぐらいまで髪の長さがある、シンより少し背が低いくらいの黒髮の男が月明かりに照らされながら出てきた。
「誰だお前!何を知ってる!」
「私はウィップ。あなた方が倒していたアンデッドは私が作りました。」
シンの質問に、ウィップと名乗る男は不気味な笑みを浮かべて答えた。
「そんな事をして一体何をするつもりですか!」
「アンデッドで村を襲い、死んだ人間をアンデッドにして更に数を増やして村や町を襲わせるつもりだったんですが、あなた方のおかげで予定が狂いました。」
レンが質問すると、ウィップは顔を顰めて目的を話した。
「これ以上好き勝手やるなら力尽くでも止めさせてもらうぞ。」
「お好きにどうぞ。私は止めるつもりはないけどね。」
シンは忠告したが、ウィップはシンの忠告を物ともせずに、左手を前に出した。左手の手首には黒のリングを付けており、ウィップが左手を前に出した時、リングから黒い靄が出てきて、リングを包んだ。
「なんだそれは!?」
シンが驚いていると、リングを包んでいた黒い霧が地面に向かってゆっくり落ちていった。それを見ていたレンは不気味がっている。
「これはアンデッドを作り出す事が出来る魔具です。ここは骨があるのでアンデッドを作るのにかかる時間が少なくて済むので実にいい場所です。」
ウィップがそう言うと地面からアンデッドが次々と出てきた。
「マジかよ。こいつ厄介だな。」
「困りましたね。」
アンデッド達が地面から次々と出てくるのを見たシンとレンは困惑していた。
「さあ、アンデッドよ。そこにいる者を殺しなさい。」
ウィップがそう言うとアンデッドが二人に向かって歩き始めた。すると、シンは危険を察し懐からサニアを取り出した。
「レン、サニアを使うから剣筋に入るなよ。」
「そのぐらい、分かってます!子供扱いしないで下さい。」
シンは心配して言ったつもりだったが、レンにはどうやら子供扱いしたように感じたのか、拗ねていた。
「そんなつもりで言ったんじゃないんだけどな。とにかく、気をつけてくれ。」
「分かってます……」
「なんか言ったか?」
「なんでもないです。」
「そうか……?」
シンはレンが照れて声が小さくなった返事がなんと言ったのか聞こえなかった。二人がそんな会話をしているとアンデッド達がすぐ側まできていた。
「シンも気をつけて下さい。」
「おお、レンもな。」
二人は戦闘体勢になった。
次回、シンとレンVSウィップ
のんびり書いていきたい。
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