113話 事件再び?
レジアルを出発してから一日が経ち、シン達は無事にサントリアへ着いていた。
「ここがサントリアですか」
「ええ。ここにいるウォーマットにグラートのことを聞かないと」
「確かこっちの方だったよね?」
「ああ」
それからレンの案内の元、四人はウォーマットがいる本屋へ向かった。
「ここだよな」
「うん」
シン達はウォーマットの本屋に着いた。
が、見た感じ営業している様子はない。
「休みか?」
「誰かに聞いてみようか」
「そうだな」
ということで、シン達は少し離れた服屋へ向かう。
「あの」
「はい」
レンが服屋の店員へ話し掛ける。
「すぐそこのウォーマットさんって今日はお店やってないんですか?」
「ああ…ウォーマットさんの知り合いかい?」
「はい」
「……実はね、ウォーマットさんは殺されたんだよ」
「殺された?!」
レンを始め、その場にいた全員が驚く。
「ほんの数日前かね。結構騒ぎになってたんだよ」
「どうして殺されたんですか?」
「さあねえ…長いことウォーマットさんとこの町で商売をやってきただけに残念だよ」
「……」
「そんな…」
「衛兵の話だと盗賊に狙われたんじゃないかって話しだよ」
「盗賊ですか?」
コナンが聞く。
「いつも付けてたメガネが無くなってたとかって」
「そうですか」
「メガネって…」
「神器よね」
「…誰かが神器を狙ったってことか」
「とりあえず、ここを出ましょう。邪魔になってしまう」
それから四人は服屋を出る。
「ウォーマットって人が殺されちゃって、神器が無くなったの?」
「そのようですね」
「……一体、誰が…」
「それは分かりません。一度、衛兵に話を聞いてみるのがいいかと」
「そうですね。シン、衛兵に話しを聞いてみよう」
「そうだな」
四人は衛兵を探す為街の中を歩く。
すると、すぐに衛兵が見つかった。
「あの」
「はい、どうかされましたか?」
「ウォーマットさんのことをお聞きしたいんですけど」
「ああ、ウォーマットさんですか…もしかして、お知り合いですか?」
「ええ」
「そうでしたか。実はウォーマットさんが殺されましてね。色々調べてはいますが、殺された時の情報は何も入ってこないんですよ」
「メガネが無くなっていたと聞いたんですが」
「ええ。無くなっていたのはメガネだけで貴重品などは残っていました」
「だとすると、殺した目的はその神器を自分のものにする為だったのかもしれませんね」
「神器?あのメガネは神器だったのですか?」
「はい。そのように聞いています。つまり、神器についてある程度知っている人物が犯人ということになりそうですね。……もしかしたら、かなりの手練れだったかもしれません」
「神器…情報提供ありがとうございます」
「いえ」
「しかし、困ったな。ウォーマットがいないとグラートがどこにいるか分からないぞ」
「うん」
「因みに、グラートという名前を聞いたことは?」
コナンが衛兵に聞く。
「いえ」
「そうですか。困りましたね」
「一度、ルネイリアに戻った方がいいかもな」
「そうですね」
「うん」
それから四人は衛兵と別れてルネイリアへと戻った。
シエスタに事情を説明し、一度管理室へ向かった。
「では、シン。これからどうしますか?」
管理室に着くと早々シエスタが聞く。
「どうするか…できればグラートを探したかったが、レン、何かグラートが行きそうな場所に心当たりはあるか?」
「分からない。でも、グラートはノズルで起きた大量殺人事件のことを調べたいって言ってたよね」
「ああ、そういえば、そんなこと言ってたか」
「もしかしたら、ノズルに行けば何か情報が手に入れられるかも」
「ノズルか…どこら辺にある町なんだ?」
「ノズルはここより一日ほど南に移動した町です。リネオスから北西の方角というところでしょうか」
「だとすると、戻るわけか。グレイシアから遠くなるな」
「先にゴウキ様を迎えに行き、その後グラート様を探すのがいいかもしれませんね」
「……そうだな。まさかこんなことになるとは思わなかったが、先にゴウキを迎えに行こう」
「「うん」」
「はい」
「かしこまりました。ではグレイシアへ向かいます。二日と半日ほどかかりますのでそのつもりでお願いします」
「ルネイリアでそんなに掛かるのか。遠いな」
「はい。歩いたら数ヶ月は掛かる距離ですね」
「それが二日とちょっとか…ありがたいな」
こうしてシン達はグレイシアへ向かうことになった。
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週1〜3投稿予定。




