表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シンとレンの十二の冒険  作者: くらいね
第二章 七つの罪人編
112/185

112話 四人旅の始まり

 コナンを待つ為一日空きができたシン達はレジアルの町を適当に歩き休暇にした。

 名物の魚料理を食べたり、買い物をしたり、この後の旅に必要そうな物を買い揃えた。

 夜はルネイリアで寝る為に一度戻り、次の日の昼頃コナンの元へと向かった。


「もう準備はできてるだろうか」


 シンがそう言いながら酒場の扉をノックする。

 すると、少し経って扉が開いた。


「いらっしゃい」


 そこにはマナが立っていた。


「コナンさんは?」


「いるよ。入って」


 シン達は酒場の中へ入る。


「お待たせして申し訳ない」


「いえ」


 中ではコナンが荷物を纏め終わったところだった。


「まさか、また神器を使う日が来るとは思いませんでした」


 そう言ってレイピアを手に取るコナン。

 服装もいつもの服とは違い、バーテンダーの服をアレンジしたような服を着ていた。


「それがコナンさんの神器ですか?」


「ええ。毒剣、スコルピ。少しでも掠ると全身に毒が回ります。一応、解毒はできますが一人では無理でしょう」


「へえ。毒の剣ですか」


「はい。さて、これで準備完了です。マナ、私がいない時もいい子でいなさい」


「うん。いい子で待ってる」


「よし。では、行きましょうか」


「はい」


 それから三人はコナンと一緒に酒場を出る。


「おじいちゃん!」


 と、マナが遅れて出てきた。


「いってらっしゃい!」


「ハハ。行ってきます」


 笑顔で送り出したマナに応えるようにコナンも笑顔で言った。




 マナと別れたシン達四人はそれからルナイリアへと転移した。


「お帰りなさいませ」


「これは驚きました。本当に転移するとは」


「ここは空中移動城塞ルネイリア。私はここの管理をしているシエスタ。コナン様のことはシン達から聞いています」


「そうですか。私もなんとなく聞いてはいましたが、なるほど。こういう神器もあるのですね」


「はい。立ち話もなんですからこちらへ。案内致します」


「ほら、レン行くぞ?」


「うん…」


 レンはシンの手をとり立ち上がる。

 それから管理室へと向かう途中、シエスタは簡単にここのことをコナンへ説明した。

 コナンはその話を聞きながらも周りを見ていた。

 雲より上にいるのが初めてだったからだろう。

 もしくは、この大きな城が目新しいからかもしれない。

 そんな感じで城の中を歩いていたのだが、


「コナン様のお部屋を決めないとですね」


「部屋ですか?」


「ええ。ここは余っている部屋がいくつもありますから好きに使ってください」


「そうですか。それはありがたいですね」


「それはそうとシン。これからの目的地はサントリアでいいのですね?」


「ああ」


「分かりました。では、そのように」


 それからシン達は荷物を置くためにそれぞれの部屋へ。

 シエスタはコナンに新しい部屋を案内していた。


 再度シン達が集まったのは少し休憩して時間が経った頃、食堂の一つ隣にある部屋。

 そこは暖炉があり、長いテーブルとそれに見合うだけの椅子がある。

 高級感もある為誰か客人が来た時用にと用意された部屋だ。

 そこにシン達は集まっていた。


「コナンさんには事前に少し話しましたが改めてこれからの予定を話します」


「ええ」


「まず、これからサントリアへ向かいます。そこにウォーマットという本屋の店主がいるんですが、その人は知りたいことを知れる神器を持ってるんです。なので、レンの幼馴染のグラートのことを聞いてそのままグラートを仲間に誘おうと思ってます」


「はい」


「その後はリネオスの王様から頼まれたグレイシアのゴウキって人を迎えに行くという感じです」


「分かりました。しかし、グレイシアですか。少し遠いですね」


「コナンさんはグレイシアへは行ったことあるんですか?」


 レンがコナンへ尋ねる。


「ええ。昔にですがね。あの時は時期も相俟ってとても寒かったように思います」


「へえ…前の冬服を出さないとダメかも…」


 と、その時、部屋の扉が開いた。


「皆様、お菓子を焼きましたのどうぞ」


「お菓子?!」


 シエスタが焼きたてのいい香りがするクッキーを持って部屋に入ってきた。

 サレサはそれによって明らかにテンションが上がった。


「シエスタはクッキーも焼けるんだな」


「はい。料理は基本なんでもできます」


 そう言って四人の前にクッキーを置く。


「どれどれ」


 シンがクッキーを手に取る。

 と、それに釣られてみんなも手を伸ばした。


「うん、美味いな」


「美味しい」


「ん〜〜!」


「確かに、これは美味しいですね」


「それほどでもありません」


 褒められたシエスタは軽く礼をする。


「シエスタ、ここにあるので全部?」


「こら、サレサ?」


 口に食べ残しをつけながらムシャムシャと食べるサレサを怒るレン。


「作ればまだありますよ。作りますか?」


「うん!」


「かしこまりました」


「もう…サレサったら…」


 レンが困り顔で言う。


「では、私はもう一度クッキーを焼いてきます」


「シエスタ、別にいいのよ?」


「いえ、これぐらい大丈夫です。ああ、忘れないうちに渡しておかないと…」


 そう言ってシエスタはメイド服からシン達に渡した物と同じブレスレッドを取り出した。


「これをコナン様に」


「これは?」


「ここに戻る為に必要な物です。地上へ降りた際、心の中でここに戻りたいと思っていただくだけで私が転送させます」


「なるほど。先ほどのやつですか」


「ええ。今回はシンからコナン様のことを聞いていましたので一緒にお連れしましたが、原則ここに連れて来られるのはそのブレスレッドを受け取った者だけです」


「分かりました。では、受け取っておきましょう」


 そう言うとコナンはブレスレッドを受け取る。


「では、私はこれで」


 そう言うとシエスタは部屋から出て行った。


「サレサがお願いしたから…」


「だって、美味しかったし…」


「まあ、もう少し話でもしながら待とう。サントリアまで時間はある」


 それから四人は今までの旅のことなどお互いのことを話したのであった。

見てくれてありがとうございます。

気軽に感想や評価、ブックマーク等をして下さい。嬉しいので。

週1〜3投稿予定。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ