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シンとレンの十二の冒険  作者: くらいね
第二章 七つの罪人編
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104話 トレミアムへ

 シン達がリネオスに着いて四日が経過した。

 シンの体も順調に回復し、もう旅に出ても問題ないだろうと医者も言っていた。

 ということで、シン達はトレミアムへ向かう前にお世話になった人達へ挨拶をしようということになった。

 今は王の間へ向かっている。


「ここからトレミアムまでは一日ぐらいって言ってたよな?」


「うん。そのぐらいで行けるって言ってたよ」


「馬を使ったり、歩いたり、大変だったんだけどな。それがたったの一日か…便利になったな」


「そうだね。食料とかもそんなに買い込まなくてもよくなるしね」


「ああ」


 そんな話をしていると三人は王の間へ着いた。

 すると、王様は何人もの兵士と何かの話をしているところだった。


「あら?」


 と、王様の横にいた王妃がシン達に気付き近付いてくる。


「もう出発ですか?」


「はい。これから行くところも多いのであまりゆっくりもしていられないので」


「そうですか。話は少し聞きました。シン様、レンちゃん、それにサレサちゃんも、よろしくお願いします」


「「はい」」


「はい。サリアさんもお体には気をつけて」


「フフ。ありがとう」


「分かった。ふう…おお、もう出発するのか」


 兵士と話し終わった王様がシン達に気付き話しかける。


「はい。お世話になりました」


「うむ。戦いの件といい、戦力集めの件といい、そなた達には頼み事が多くなってしまったな」


「いえ」


「大変だとは思うが頼んだぞ」


「はい」


「分かりました」


「うむ。エルフィンとライラが外で待っておる筈だ」


「はい。じゃあ、行こうか」


「ああ」


「うん」


 それから王と王妃に別れを告げた三人は城の外へと出た。

 すると、エルフィンとライラが兵士を連れて待っていた。


「おっ、来たか」


「わざわざ見送ってくれるなんて」


「少しぐらいなら問題ない」


 エルフィンの後を遅れてライラが、


「またお別れですね」


「そうだな」


「また遊ぼうねライラ」


「うん」


 サレサとライラが笑顔でそんな会話をする。


「レンもね」


「うん。そうだね」


「三人とも気を付けてね」


「ああ」


「うん」


「はい」


「それじゃあね」


「頼んだ」


 それからシン達は見送られながら歩き出す。


「忘れ物はないか?」


「うん、大丈夫」


「じゃあ、戻るか。えっと、戻りたいと思うだけでいいんだっけ?」


 そう言いながらシンは空中移動要塞ルネイリアに戻りたいと思った。


「これでいいんだろうか?」


 と、シンがそう言うとブレスレッドが白く光出した。

 そして、次の瞬間、三人を白い光が包んだ。




「お帰りなさいませ。シン、レン、サレサ」


「ただいま」


「ただいま〜」


「た、ただいま…」


 気が付くと転移の塔の魔法陣の中にいた。


「これからのご予定はいかがなさいますか?」


「ああ。そのことについて戻りながら話そうと思う」


「かしこまりました」


「とりあえず、管理室まで戻ろう」


 そう言うと、シンとサレサは歩き出す。


「レン?大丈夫ですか?」


「この感覚が慣れなくて…」


「では、私が管理室まで背負います」


「え?ええ!?ちょっと?!」


 それからレンはシエスタに負んぶされながら管理室へ向かった。




「なるほど。では、次の目的地はトレミアムへ向かうということですね」


「ああ」


 管理室へ戻ってきたシエスタがレンを下ろした。


「ありがとう」


「いえ。では、これから目的地をトレミアムへ設定します」


 シエスタがそう言うと部屋の真ん中にある装置を弄り出した。


「今から一日ほどで着きますね」


「そうか。分かった」


「それまで自由にお過ごしください」


「自由にか、どうするか」


「少しここを歩いてみたい!」


「それもそうだな」


「うん。でも、外へは行かないよ?」


「ええ〜」


「ええ〜、じゃないよ。無理無理。できるだけ足元を見るようにしてるんだから」


「まあ、とりあえず、城の中を歩くか」


「うん」


 それから三人は城の中を歩くことにした。

 基本的に城の中の造りは変わっていない。

 一番上は管理室。

 このダンジョンを管理する為にあるフロアだ。

 それから長い階段を下へと降りる。

 すると、そこは居住フロアになっている。

 幾つもある部屋。キッチン。食料庫。食事が出来る部屋。接客室。

 浴室。乾燥部屋。トイレなど様々だ。

 ここで暮らしていく上で困ることはほぼないだろう。


 それから長い渡り廊下を歩くと別の城の二階へ。

 このフロアも居住できるように改造されていた。

 基本的にこちらにあるものはもう片方の城の方にもある。

 しかし、驚くべきはここの一階部分だろう。

 一階は娯楽フロアになっていた。

 大きめの室内プールやビリヤード。ダーツにルーレットなんかもある。

 運動できそうな体育館もあり、もしここをホテルのように貸し出したらさぞ儲かるだろう。


「それにしても、ここを俺達だけで使うにはデカすぎるな」


「うん。運動もできるし、ご飯も作れるし、泊まることもできるしね」


 城の中を回り終えた三人は管理室の近くまで戻ってきていた。

 すると、階段の上から足音がした。


「ああ、三人とも。ご飯の準備が整いました」


「ご飯!?やった〜!!!」


 シエスタの言葉にサレサが嬉しそうに反応する。


「今日はシチューを作ってみました。栄養も摂れて美味しい筈なのでぜひ」


「おお」


「ありがとう、シエスタ」


「いえ。では、こちらです」


 それからシン達はトレミアムに着くまで自由な時間を過ごした。

見てくれてありがとうございます。

気軽に感想や評価、ブックマーク等をして下さい。嬉しいので。

週1〜3投稿予定。

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