100話 七つの罪人集結
ノズル周辺にある森のとある一軒家。
そこにいるのは有名な犯罪集団、七つの罪人。
既に集まっている四人の元に新たに二人、集まろうとしていた。
「ん?来やがったか…」
顔にアザのある男がニヤリと笑いながら言う。
「やっとなの?待ちくたびれて溶けちゃいそうよ」
赤い長髪を後ろで一本に纏めた妖艶な女性が言う。
「……」
二人の言葉を聞いた銀髪の少女、サーシャ・レイオーネが椅子から立ち上がった。
すると、
「バコーン!!!俺様とうちゃ〜く」
家のドアを蹴破りながら豪快に緑髪の男が入ってきた。
「遅れてきて早々、ドアを壊すな」
黒い服に身を包む黒髪の男が入ってきた男に言う。
「おお〜!メナトじゃね〜か!生きてたか」
「そう言うお前は元気そうだな、ゲド」
「俺はいつも元気だからな」
「フッ、バカはなんとかってな」
アザの男が小バカにする。
と、ゲドは睨み付けながらアザの男に近づく。
「ガイモス、相変わらず口が悪いな」
「お前も人のこと言えねえだろ」
二人が睨み合う。
「これこれ、着いて早々喧嘩をするでないわ」
二人の喧騒を聞きながら遅れて入ってきたのは白髪の老人。
「あら、エドワード」
「久しいな、アルテナ」
アルテナとエドワードが挨拶をすると、そこにサーシャが近付いて、
「エドワード、久しぶり」
「うむ。レイオーネも他の者も元気そうじゃな」
「まあね」
「六人か」
「アークは一緒じゃないか」
「ウチのリーダーはまだまだ来ねえよ。いっつもこうだ」
「まあ、皆、久々の再会で積もる話もあるだろう。少し話でもしようではないか」
「話?何それ?美味しいの?」
ゲドは小馬鹿にする。
「いや、悪いね。みんな集まってた?」
集まった六人に話し掛ける男。
「あら、珍しい」
「雪でも降るか」
「不吉だ」
アルテナ、ガイモス、メナトが似たようなことを口にする。
「ええ〜…みんな酷いな。僕だって頑張ったのに」
「アーク、お前と会うのも久しいな」
「そうだね。みんな元気にしてたかい?おっ、レイオーネじゃないか」
そう言うと、サーシャに近づき頭を触ろうと手を伸ばす。
が、サーシャはその手をパシンと音が鳴るほど強く弾いた。
「触らないで」
「おっと、ごめんごめん。ついね」
アークが軽く謝る。
「おい、アーク!今回はなんで全員呼び出したんだ?」
ゲドがアークに問う。
すると、アークは少し笑うと、
「みんなに暴れてもらおうと思ってね」
「ああ?」
「何する気だ?」
ゲドとガイモスが聞く。
「リネオスを落とそうかと思って」
「!?」
その場にいたほとんどが驚いた反応をした。
「アハハハハ、頭イカれてんなぁ…でも、いいね」
「リネオスを潰してどうするつもりだ?」
「う〜ん」
エドワードの問いにアークが悩む。
が、すぐに口を開いた。
「特にないかな。まあ、適当にお金でも奪ってばら撒こうかな」
「また気分か」
「いつも通りといえばいつも通りだけど、随分面倒なことをさせるね」
「おもちゃも手に入ったし、少し遊んでみたくて」
「それで、いつなの?」
「そうだな…今から数週間後にリネオスで祭りがある。その時にしよう」
「リネオスの建国祭か…いいだろう。では、そこに集合だな」
「ん?みんなで向かわないのかい?」
アークが不思議そうに聞く。
「わざとだな」
「わざとね」
メナトとアルテナが言う。
「囲まれとるな」
「…結構な数。長く留まり過ぎた」
「俺が全員殺していいのか?」
「好きにしろ。俺は先に行く」
「なんだ?ビビってんのか?」
「あ?」
今度はゲドとメナトが喧嘩を始めそうになる。
「みんな、ごめんね。後を付けられてたみたい」
「ったく、芝居はいい。各々自由行動だ。また現地でな」
そう言うと、ガイモスが家から出ていく。
「あっ!ズリィぞ!!!」
そう言って、ゲドがガイモスの後を追う。
「やっぱ、バレた?」
「はぁ…面倒なことしてくれたね」
「全くだ」
「私がみんなを連れ出そうか?」
サーシャがその場にいた者に聞く。
「いや、俺は戦う。このままだと舐められるからな」
「私はレイオーネと逃げるわ」
「分かった。アークは?」
「僕は…そうだね。少し高みの見物かな」
「そう。じゃあ、アルテナ」
それからサーシャが手を前に出した。
「じゃあ、リネオスで」
「おっと、そうだ。お願いごとがあったんだ。後で会えるかい?」
「? 珍しい。分かった」
アルテナがサーシャの手に触れると二人がこの場から姿を消した。
「さあ、始めようか」
それからアークとメナトが家を出た。
「全く、年寄りには堪えるな」
エドワードがそう言葉を漏らした。
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週1〜3話投稿予定。




