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シンとレンの十二の冒険  作者: くらいね
第一章 捜索編
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10話 新たな冒険

 シンとレンは、王都リネオスを出て三日が経ち、レンの妹、レイナの不治の病を治すべく、薬と医療が発達しているというアルキトラに馬車で向かっている最中だった。


「にしても、わざわざ馬車まで出してくれるなんて、良い人たちだったな。」


「そうですね、本当にありがたいです。」


「何だか、二人で歩きながら王都に向かって歩いてた頃が懐かしいなぁ〜。」


「そうですね〜、会ってからまだ一ヶ月ぐらいしか経ってないのに、何だかすごく昔から一緒に旅をしている。そんな感じがします。」


(そうだよな、まだ会って一ヶ月ぐらいしか経ってないんだよな。それに、意外と俺は、レンのこと知らなかったんだよな。)


 シンは王の間で初めて知った妹の事や、その妹が不治の病に冒されていた事など、レンのことが何も知らなかった事に、少しショックを受けていた。


「どうかしたの?」


 それを感じとったのか定かでは無いが、レンがシンに話しかけてきた。


「いや。ただ、俺はレンの事を何も知らなかったなぁ〜と思ってな。」


「それは私があんまり話そうとしなかったからよ。」


 レンはシンの言葉を肯定せず、自分に非があるから仕方がないと言ったような様子だった。


「私ね、シンには迷惑をかけたくないなと思って今まで黙ってたの。余計な心配をかけて、もし、何かあったらどうしようかなって。だけど、結果的に迷惑をかけてしまってごめんなさい。」


「その事ならなんとも思ってない。どこに行くとか、当てがあった訳でもないしな。寧ろ、レンと一緒に旅が出来て良かったと思ってるよ。」


「そう言ってくれて、ありがとう」


 二人は自分たちが思っていた事を伝え合って、前よりも良い関係になったとお互いが感じていた。


「なあ、そういえば聞きたいことがあったんだが。」


「なに?」


「ライザッドに捕まった時、考え事してたって言ってたけど、あんな時に、なに考えてたんだ?」


 それを言われた瞬間、レンは顔を合わせていたはずなのに下を向いた。


「そ、それはちょっと……、秘密です…」


 レンは照れているのを隠そうと必死だった。


「何でだよ?なに考えてたんだ?」


「な、何でもですっ!」


 今まで顔を隠していたが、耳まで薄いピンク色になり、顔を隠すだけでは足りないぐらい照れていた。


「レン、心なしか少し顔赤くないか?大丈夫か?」


 そういうと、シンはレンに手を伸ばし、レンの頰に触れた。すると、レンはさらに真っ赤になった。レンはドキドキして頭が一杯だった。


「ん〜、特に熱は無さそうだな。体調には気をつけろよ?」


「わ、分かってるわよっ!!」


 レンはシンに少し強く声を発した。シンは何でレンが怒っているのか不思議だ、という顔をしていた。

 二人の長い旅はまだまだ続く。


次回、アルキトラ到着

のんびり書いていきたい。

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