銃声と爆音の激闘
銃声と爆音の激闘
まずは腕立てから!「1、2、3、… 」終わりの回数も知らされず永遠と腕立てをさせられるモンジャックスのメンバー達。
「50、100、200…」尋常でない回数だ。
しかもまずは腕立て、と言っていたからその先もあるのだろう。僕らは軍隊にいるのだ。
腹筋、背筋、行軍、ほふく前進、同様の過酷さで地獄の筋トレをこなしていく。
もう夕暮れだ。体も心も慢心創意。水すら与えられず、意識が遠のいていく。これが1ヵ月も続くと考えるときつい、と言う言葉どころではない。
なぜこうなったのか。僕らのような成らず者集団に、貴重な税金から訓練費まで懸けてくれるはずではなかったのに。
大佐は言った「馬鹿者が!これは軍隊だ!集団としての規律を守りたまえ!」
エニスは大佐に平手打ちをされた。
エニスとその仲間、と言う程仲が良い訳ではないが、その仲間までが全体責任で怒鳴られていた。
エニスは戦場で単独行動を取ってしまったのだ。
精鋭部隊モンシャックスに、教官が付いた「これからは私の指導で集団として、徹底的に律していく。」
エニスからすれば集団行動なんてアホらしい。しかし集団行動をしなければ咎められるとエニスは悟った。
銃声、銃声、銃声、爆音……銃声と爆音がところ狭しと敷き詰められた戦場。
1ヵ月の地獄の訓練が終わり、実習訓練とは名ばかりで、精鋭部隊モンシャックスは、いきなり本格的な激戦区に放り込まれた。
テオスは言った「俺は東方向を見るから、お前は西方向を見ていけ。」「了解」エニスが単独行動を起こし、それが危惧され、訓練が徹底されたため、少しは戦略たるものが出来てきた。剣は言う「ちょっとは成長したかな。」
エニスのお陰で逆に命の危険性が少しはましになったのだ。訓練を起こさせなければ、今頃最悪のチームワークで死んでいただろう。今でも差ほどチームワークが良い訳ではないが。
2人組のエニスとテオスは、華麗に屍を創り上げて行く。「ヒャッハー!」剣が叫んだ。
時折ラナの援護射撃も織り交ぜながら。
精鋭部隊モンシャックスの任務は、敵の主要施設の偵察、栓圧。怪しい研究をした跡もある施設内を駆け巡る。
この施設の施設長のいる部屋にたどり着いた。
「こ、降参だ。」
「ドン!」いきなりラナが止めを刺した。
「おい!ここは俺が止めをさすところだろ!エニスも何とか言ってやれ!」剣は怒り心頭だ。「……僕らに殺らせて欲しかったな。」
「作戦でもないんだから私の勝手でしょ?それにあなた達が遅いのが悪いのよ。」
「何をー!?」
「まーまー」剣と少女aはテオスをにらみ付けた。少年テオス「ヒッ」
「あはは、と、言うわけで僕たちの戦いはこれからも続きます。」剣はすかさず突っ込む「終らせようとすな!」