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序章 彼について
完全に趣味で書いています。何かご不満に思うところがあれば何らかの形で「この部分をこうすれば読みやすくなるよー」と優しくご指摘いただければ改善いたします。
私自身、様々な事情があるため更新頻度が遅くなるかもしれませんが応援していただければ親を敵に回してでも書きますので応援よろしくお願いいたします。
「ああ!暑っちいなあ 本当っ❗」
ある夏の日、一人の少年が当てもなく街をうろうろとしていた。その少年の名は富士丘 広志。彼は別に浮浪者という訳ではなく、母から「夏休みの宿題は終わったのか」と言われ続けることに耐えかねてジョギングと称して家を飛び出してきたのである。
「くそっ、水筒とか持ってきといたら良かったなあ。とりあえず昼までゲーセンとかコンビニで時間潰してそれから帰るか。」
と悪態をつきながら彼が信号を渡ろうとすると、青信号にも関わらず車がまるで矢の如く横断歩道を駆け抜けた。その車にはね飛ばされ彼はあえなく死亡した。
享年は僅か17才であった