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異世界神話 神の使いの物語  作者: カラクリ/蒼野ハル
封印の章
9/49

猫と事件と

「うわぁ。こんなにいっぱい。」


「どの猫でしょうか。黒猫だけでも2、3匹いますね。」


「とりあえず全部持ってってどれだか当ててもらおうか。」


そんな会話をしているとどこからか足音が聞こえて来た


「隠れてください。」


「えっ。でも隠れる場所なんてないですよ。」


「風!力を使え!」


光がそう言った瞬間に、風は力を使った。


風になったタイミングで丁度、足音の原因が入って来た。男2人だ。1人は髪がボサボでもう1人は筋肉がつきまくっていかにも悪人って感じだ。


「今回はどんな奴だ?」


「黒猫だろ。確か最近捕まえて来た奴がいるはずだ。」


「ああ、あのちっこい奴か。尻尾の丸まったあいつ。」


「そうだ。首輪はしっかり外しとけよ。あくまでも野良猫っていうことになってんだから」


そう言って男達は猫の塊の中から赤い首輪を付けた、尻尾の丸い、小さめの黒猫を持って来た。


「なぁ。あいつの持ってる猫。依頼された猫じゃねえか?」


静かに光が言う。


「あれだけ特徴的でしたら簡単に見つかるはずだったんですが、やはり事件に巻き込まれてましたか。」


「あの人達、あのネコどうするんだろう?」


「話の内容からして、野良猫と偽って売りさばくつもりですね。」


こんな会話もネコ達の鳴き声でかき消されていた。


しばらくして男達が部屋を出た。


「追いかけます。もしかすると向こうから襲いかかってくるかもしれません。その時はハク。あなたの指示に従います。」


「わかった。早く追いかけよう。」


子猫を持って小屋を出た男達に追いついた。

ここで力を解除。


「うわ!なんだお前達。」


「あの、その猫はどうされたんですか?」


「あぁ、こいつ?野良猫だよ。知り合いに譲りに行くんだ。」


「首輪がついてますが。」


「えぇっと。あぁ、しばらくこっちで飼ってたんだよ。」


「その猫と同じ様な特徴の猫の捜索依頼が出ています。」


「ただ似てるだけじゃないのか?同じ様な奴なんてそこらへんにいるだろ。」


「あの小屋には他にも捜索依頼が出ている特徴的な猫がいましたが。」


「てめえら。あの中見たんか?」


「はい。」


「正直ってのはときに身を滅ぼすってことよく覚えときな!」


そう言って2人の男達は襲いかかって来た。

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