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プロローグ

 プロローグ




 それが何なのか、俺は知っている。

 いや、正しくは、模造品なら持っている、だから詳しい使い方とかは知らない。

 その知ると知らない中間に位置したそれを右手に、俺は其処に立っていた。

「へ?」

 持っている物は分かった、けれど状況が理解できない。

 俺は先程高校生初の夏休みを満喫しようと決意し、意気揚々と校舎から出た筈だ。

 出た筈なのだが・・・、此処は何処なんだ?

 何処かの街の様で、行き交う人々は色々な人種の方がいらっしゃるのが分かる、少し安心したのは日本人みたいな人も中には居る。

 だが不安要素と言うか、不安を先ず感じるべきなのか迷う対象の方も居る。

 例えば今横をすり抜けた方、あれ明らかにRPGとかに出て来る竜人とか言う奴じゃん!!

 その他にも猫耳の方や、兎の耳の方、他にも耳だけじゃ無くて顔までそれっぽい人までいる!!

 そして何より不思議なのがこの人達がこの街に溶け込んでいると言う事だ。

 俺と似ている人種の方達は誰一人として悲鳴を上げない。

 寧ろ楽しそうに話している者や、一緒に買い物なんかをして楽しんで居る人も居る。

「何だこれは・・・。」

 ポツリと呟きあの言葉を脳内に再生させる。

『異世界転移』

 これは普通の十六歳の少年の俺、こと『トバリ』が、もう帰れない故郷に想い馳せながら其処で暮らす物語である。


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