内政改革 第二
「いやぁ すまんのぉ 最近はピリピリしておっての そんな矢先にお主が10進法や四則法則を教えてくれたお陰で 今までの何倍も仕事が早くなったんだ 問題は解決してないが わからなかったことがわかるようになったのだ めんどくさいことが増えた半面少しは嬉しく思おう」
目が覚めると同時におっさんに謝れたが このおっさん 見かけによらずしっかりしてるんだな だが訂正しておけば 四則法則は見かねたから教えただけだ 何回も足して足してしてたらめんどくさいからだ そうすることによって俺の計算の半分位の早さ位にはなるだろうと思って教えたんだ 最初は各自に計算表を与えたんだが 五日もすれば普通に解けるようになってた 凄いわ流石官僚だわ
「そうだったのか だがもうあのようなイタズラはやめてくれ」
俺の心が持たないんだ 二つの意味で このおっさん美ショタモードの時は アーシュに似て 白肌万歳黒髪万歳もち肌万歳だったから アーシュの息子かと思ったが そういえばアーシュは夫さんがいるのかな? アーシュパッと見た感じ18 19だし 綺麗だし 出るところ出てるし可愛いし賢いし可笑しくないか
「アキラ …それよりもその料理を早く教えてもらえれば嬉しいんだけど」 アーシュ 食い道楽か 俺美味しそうにご飯食べてる子好き ご飯美味しそうに食べるってもう1つの才能だよ めっちゃ可愛いじゃん アーシュにそんな属性があっただなんて俺 嬉しいぞ!
「そうだな! よし香辛料もあるし作ってみよう その名もソーセージだ!」
「ソーセージ なにそれ? 美味しいの?」
「食いしん坊さんめ そんなこともわからんのか(うん 美味しいよ アーシュはきっと驚くよ)」
「確かにアーシュは幼い頃から食いしん坊だったな 18歳になってもまだ食いしん坊なのか」
「…アキラとお父さん嫌いだ」
何か凄い心に刺さることを言われた気がするが気のせいキノセイ
「それじゃ作ってみよう 用意するのは 塩コショウに豚のひき肉に豚の腸だ!」
「「えっ?」」
この反応は 予想通りだ なんの問題もない
「めんどくさいので 目で覚えてください 豚のひき肉に塩コショウ混ぜます はいここで出てくるのが腸です!」
「「?」」
「この腸に 混ぜたひき肉をー 突っ込みます! 安心してしてください この腸はちゃんと洗浄済みでございます」
「「…うっわー これはもう駄目だ」」
「そして熱さなくちゃいけないのだが ここで能力発動! ただでさえ一流調理師が使うAランクフライパンが なんとSSSランクのフライパンに変わるのだ!」
俺 この能力ろくなことに使ってない気がするよ しかもこのフライパンの名前なんて 神の鉄板 だし
説明文なんて このフライパンで絶妙な加減により産み出される料理は 天国へのチケットである また世界に1つしか存在せず壊すことができない だよ もうほんとチート ありがとうありがとう
「そして作り出されたのがこの料理です」
「「…やだ 食べたくない」」
「まぁそんなこと言わずに アーシュ食べてみなよ アーシュ姫のお墨付きってつけば皆食べてくれるよ ほらほら 早く 僕にはしなきゃいけない仕事が残ってるんだけどなー 早くしてほしいなー」
「…うん わかった 食べてみるよ」
パクっ
「えっ なにこれ こんな美味しいものが世の中に存在していいの!? 一口食べる度に溢れでる肉汁は 一体なんなんなの!? こんなのフォークが止まらない! アキラこれから一日一回これを作ることを命じます」
へいへい わかりました とりあえずお姫さまには気に入って貰えたようだな
「王様も早く食べてください 匂いやお姫さまの反応を見て食べたくなった人も余っておりますので食べていってくださいね」
「えっ 俺達もいいのか」「いやでも美味しいのかな」「姫様を見てみろよ」「うん そうだな 食べてみるよ」「なんだこれは!旨い旨すぎるぞ」「俺も食べる! なんだなんだおかしいぞ これは これが豚の腸だというのか!?」「旨味の大洪水やー!」
ウムウム 官僚の反応は上々だな 王様? 王様とやらはしらんが 高そうなマントをつけたおっさんは 今さっきから無口でひたすらソーセージを頬張ってるよ
だが俺には取って置きがあるんだ ひそかにDランクの豚肉をアップグレードした Sランクの魔物の豚の肉と腸を 神の鉄板で焼いたこれは ブルジョアの私の口でも満たすことがきっとできるだろう
ハハハ いざ食さん
「ンンヤバババババ 快楽が私を包み込むぅぅうううう!!!!」
バタッ
「…アキラ 今ソーセージ食べて倒れたよね」
「…ええ あれは食べないでおきましょう」
「ンンンンンンンンヤバババババ 美味しいではないかぁぁ!! ここが天国だったのか!」
バタッ
「王さまか」「えぇ父様だわ」「仕事に戻りましょう」「「そうですね」」
一時間後 掃除に来たメイドが 男二人が笑いながら倒れてるのを目撃して叫ぶのであった