0-0 世界の心理
いやはや、今まで読者としていましたが、とうとう創作意欲にかられ、ノリで書いちゃいます。不定期更新になると思われるのでよろしくお願いします!
人の人生とは。
あまりにも無残である。
生まれた際から自分自身の容姿は決まっており、ましてや権力。動物の権力の差さえその場で決まってしまう世界だ。
動物と植物と人間。
すでに見分けにより権力すなわち力の差は歴然である。
身動きができない。ただ生きることの生命活動だけを行う植物。動きさえはできるものの、人より知恵の劣り、肉体、身体能力で勝っても人の知恵により地へと伏される野生動物。
そしてすべての生物の上に立ち、文化を築く人間。
尤も、繊細な部分までのぞいてみれば、その其々の個々にさえ、実力や知恵、体型に違いが存在してしまう。
運動に特化したスポーツマンもいれば、知恵を振り絞って発明する科学者だっている。
動物、植物でも同じ例が述べれる。
どうあがいてもそれに生まれてしまえば、その生涯が終わるまでその存在なのだ。
努力で覆せないものだってある。
ゴリラに腕力で勝ってみろ。
チーターに50m走で勝ってみろ。
光合成をしてみろ。
知恵で理論を考えても、人間その物ではまず、無理だと答えるだろう。
だがチーターに勝ってみろ。
だったら。
遠巻きからピストル、拳銃を使えば、勝てる可能性はでてくる。
そう総合的には勝てるのだ。
だが、言ってしまえば何かで勝っていても何かで劣ってしまう。
勝ってそれを伸ばせばいいが、中にはそれを生かしきれず、消えていく者もいる。
詰まる所。
不平等だ。
たとえ、視力が人並こえた化け物でも。
それがいかに何かに生かせようとも。
自分で身動きが取れない体だったら。
そんな不平等な世界に生まれ、生きていく少年がもし。
一つ願い事をかなえて異世界にいけるとしたら?
この物語はそんな少年の願望をかなえた物語。