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猫耳姫巫女と聖なる槍の担ぎ手と  作者: 三歩
暗躍をやめて表舞台でやりたい放題の巻
68/72

20(ついに明かされる…シェリー失踪の真実)

マーフィーが語ります。



「…うん、…うん、…ありがとう。こっちは4つのポイントを魔王達が抑えたよ。…わかってる。じゃあ。」


コートはクレアと伝話の魔法による連絡を終わるとこちらを向いた。


「シンの使徒はOKだって。」

「了解ィィィ!次は俺だァァァ!ケッケッケッ!」


封印の力の発現ポイントの5つ目はオレが抑えるゼ!


「しかしすごいな。他のポイントを抑えたらここのスケルトン達がみんな、スケルトン・ギガンテス・ウォーリアーになっちゃったよ。」


ガイコツの巨人兵士がこちらに向かってくる景色は…迫力は満点だゼ!


「ここは特別なんだろ?

五芒星の頂点の4つのポイントを抑えて、初めて封印の力の源にたどり着ける道が出来る。

…神の元への。

神が黙ってないだろうな。

行けるか?勝てるか?コータ。」

「…マーフィーがこいつらを片付けてフタをする直前に入り込む。」


行くことは出来るんだろうな…。

しかし、勝てるとはいえないんだな…。

やっぱりミル無しではきついか…。


「…ところでマーフィー。シェリーとケンプは今頃どうしてる?」


このタイミングでそれか?

…まあ、仕方ないか。

本当なら、魔王の力をテスに譲ったオレにはコレをどうにかする力はない。

しかし、コータは出来ないことを出来ると言ったオレを全く疑わなかった。

問うこともしない。

この質問は…確認か。


「…バレテタ?」

「何となく…ね。確信したのはさっきだけど。

マーフィーがブルートをかばう?

ありえないね、シェリーの話題は早く切りたかったんだろ。

ズバリ!3年前のシェリーの失踪はお前とケンプと槍の共犯だろ。

可哀想だがブルートは利用されただけで、本当のことは何にも知らないんだろ。

俺がこの世界にくることを…お前は知っていたんだ!

さっき問いつめたら、聖なる槍が自白したぞ。」

「…お前ならいつか気づくと思っていたよ。これからあの2人は人しれず平和に生活するだろう…何の力も持たない人間として。」


俺が2人を自由にするために一芝居くんだ…。

協力を申し出てきた槍の思惑が、最終的にはこの戦いだとは知らなかったけどな…。

最近ようやく2人を見つけ出して、影族の力と大魔王の力を俺は受け入れた。

2人はある仮想空間にいたのだが、抜き取った力が大き過ぎて空間の位置が動いてしまっていた…。

一時期ブルートに何かされたかとも思っていたが杞憂に終わった。

その力を…影族の力と大魔王の力を俺は受け入れた。


「その力で世界征服をするか?」

「その約束はちょっとつまらなくなった…。

お前の約束の方が面白い…。」

「いいのか?

ここまでくるまでに、おれは幾つも失敗を犯している。

3流大根役者だ…。

それでもやり続ける…俺の俺によるミルのための恒久平和…。

おそらくこれからも前途多難だぜ?

付き合ってくれるのか?」


これだけ不可能を可能にしておいて…。

オレを心から楽しませておいて…。

よく言うゼ?


「ソロソロ時間切れだ…派手に行くゼ!」


それを聞いてコータは金竜に乗り空を舞う…。


「それじゃあいくぜ!

影族の最終究極奥義・影口寄せ!

こい!聖竜賢者の影よ!

あいつらをどうにかしろ!」


俺の影がコータになる。

それだけじゃないぞ!

ケッケッケッ!

本物と違うのはオレの願いを全力で叶えようとする…全力でだ!

なにしろ…本物と違って一切手加減なーし!


影コータの周りに無数の金竜が姿を表す。

その金竜が全て巨大な金色に輝くコータになってガイコツ巨人どもをあっという間にグーで撃破して行く!

カッコイィィィィィィィ!


いて!

グーで殴られた…本物に。


「NGィィィ!

やり直しィィィィ!

恥ずかしいィィィィィ!!」




やり直しは無理だゼ…ケッケッケッ。

大魔王シェリーは…実はモブキャラです(^-^)/

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