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1魔王カーリーのたたかい
「うざったいのう…」
ワラワラと集まって来たガイコツどもを、ワシは眉間にシワを寄せて見下した…。
ナルホド…よくよく調べてみればこのガイコツどもは本物ではない。
…傀儡の術じゃな。
コータの説明によれば五芒星の頂点を5つ同時に制圧すれば封印はとかれるという…。
しかし、まるで神々と直接話したような口ぶりであったな…。
近づくガイコツ達にスキルを発動する…。
ワシを中心に全方位にそれが波のように広がっていく…。
あたりには何もなくなった…。
だからこれは好きではないのじゃ…。
分解のスキル…この力を持つがゆえに、破壊の女神とまで言われていたこともある…。
魔力を調べるとある一点が強力な反応をしている。
あれを一時的とはいえ抑えるのは、確かに魔王の力でなくては無理だろう…。
危険を感じてフワリと中に浮かぶ。
足元の地面が盛り上がり、巨大なガイコツをかたち作る…。
「大きければ、よいというものでもなかろう。」
50m近い身長のそれをスキルで粉砕する。
そして、
「ふん!」
自分の魔力で強引に魔力点にフタをする。
「この50年くらい…なかなか…ビシューとデートする機会が…なかったからな…このくらいの駄賃は…払ってやらねばな。」
他の面々のおてなみを拝見させていただきたいが…離れられないのが難点じゃな。
魔王達は脇役なので他の三人はスルーします(^-^)/