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今ここにいるいるのは6人。
4人の魔王とマーフィー、そして俺。
俺は姿勢をただして皆から見える位置に立った。
「では、緊急魔王会議を始めさせていただきます。司会進行は私、聖竜賢者ことコータ・マウアーが務めさせていただきます。私のことはコータとお呼びください。」
まずは、皆の顔を見渡しながら挨拶をする。
カーリーさんとビーシュさん、マーフィーとテスがペアっぽく仲良くこちらを見ている。
その真ん中に位置するブルートだけが苦々しい顔である。
「まずは、大魔王シェリーさんの行方不明の件です。
最後に目撃した者はシェリーさんの副官であったテスさん。聖なる槍に傷つけられ、負傷したところを当時の3魔王ケンプさんに拐われたそうです。
ブルートさん、知っているんでしょう…。教えてください。」
皆の視線がブルートに集まる。
ブルートはビビるかと思えば…平然としていた。
「教えられない。たとえ、ここで殺されようとも…。」
うーん、いい顔をしている。
腹をくくっているみたいだな。
「生きているかどうかぐらい教えてよ。」
「…何も答えない。」
ブルートはしっかりと俺を見ながら言い切った。
「本当にケンプにだけは肩入れするんだよな、お前。コータ、こいつは絶対話さないぜ。時間の無駄無駄。次の話に行こうゼ!」
マーフィーとシェリーの関係を、俺はこっそりテスから聞いている。
マーフィーが一番この話を気にしているはずなのに…。
「次の議題に行きたいと思います。」
…では、本題に入ろう。