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猫耳姫巫女と聖なる槍の担ぎ手と  作者: 三歩
暗躍をやめて表舞台でやりたい放題の巻
51/72

3

俺はこの3年でミルの身長に追いつけなかった。

逆に離されてしまっているかもしれないのがチョットだけ…ほんのチョットだけ…悔しい。

ミルはまだ手足は細いが、身体のラインは女性らしい曲線が目立ってきた。

この小顔で大きな瞳の猫耳少女は間違いなく美少女である。

にもかかわらず神官の仕事をしているときの言葉使いや仕草などは大人びていて年上に見えるときがある。

そんなミルが屈託のない笑顔…。

それをオレに向けてくれるたびに心臓が仕事をしすぎる。

大分守備範囲に近づかれているな…こほん、いらないことを言った。


考えを変えよう。

あー、そういえばもうすぐ目的地に着くんだっけな。


「ミル、クーを戻すから準備して。」

「了解なの!」


2人で下に降りる準備をする。

金竜クーの正体は俺が「黒竜の怨念」の魔法カードから開放した真音…マオン…で俺が掴んでいる。

真音はこの世界の魔法の中核をなすもの。

その中でも「竜」の真音は別格の存在で”意思”と”実体”を持っている。

この世界では真音竜と呼ばれている非常に珍しい存在だ。

最近はあまりにも目立つので普段は姿を隠している。

どこに隠れるかというと…俺の心の中なんだなこれが。


俺がクーの本体…真音…を掴んでいるので普段は俺から離れない。

「行きたいところがあれば”掴んでいるのを離す”」と言ったのだがクーは「俺のそばがいい」と言って離れなかった…可愛いヤツ。

場所や食事をどうしようかと考えてたら、クーが俺の心ポケットの中に巣を作らせて!と言ってきた。

場所も取らないし、俺の魔力を糧にすればお腹も減らないらしい。

OKして心ポケットにクーの巣を作らせたらちょっとした問題が発生した。



カード魔法が使えなくなったのだ。


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