表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫耳姫巫女と聖なる槍の担ぎ手と  作者: 三歩
人生やり直しの巻
42/72

クレア困っちゃう〜

またクレアのおしゃべりに付き合ってくれるの〜ありがと〜。





このお城には私専用の植物園があるの〜。

そこには私が持ち込んでお城の人に育ててもらっていた植物があるわあ〜。

これはね〜スー君達が呪われたとき用の対策なのよ〜。

王妃を植物園の中央に座らせてから〜植物達にお願いしたの〜。

植物達は私のお願いを聞いてくれて王妃のまわりで成長して〜、模様を描いて〜、花を咲かせたのよ〜。

はーい、お花の魔方陣完成〜♡

スー君がたくさんの人たちを連れてきたるのが見えるわ〜。


「はあ、はあ、クレア姉ちゃん…ごほん!エ・クレア殿。言われたように人を集めてきたぞ!」

「ありがとう〜。スー君の奥さんがこの呪いを引き受けるから私が”呪い返し”をするわね〜。魔術師はお花の魔方陣の外で「呪破」の魔法を、神官は「浄化」の魔法を使ってね〜。」


状況を説明したらみんなびっくりしていたが私の指示に従ってくれた。

みんなが配置に着くと空から大きな黒い竜が舞い降りてきたわ〜。

半分透けていて実体感がないわね〜。

魔方陣の結界に阻まれて動きが止まる。そして魔法使い達の呪文でかき消えたわ〜。


「やったぞ。」


スー君の歓声が聞こえたわ。


「呪いは返すまで何度でもくるわ〜。みんな気を抜かないでね〜。」


さあ〜!私の番ね〜。

実はもう呪い返しの呪文を唱え続けているのよ〜。

私の場合、エルフ族特有の唱え方なのね〜。

まわりからはよく…この唄いながら踊りながらって動きが…ステキ〜って言われるのよ〜うふふ〜。

しばらく時間がかかるので、ここで魔法の説明をしてあげるわ〜。




この世界には神が使っていたとされる魔法文字があるの、これをルーンと呼ぶわ〜。これを繋げて文にしたものが魔法の呪文よ〜。

でもこのルーンには音がないの。書くことはできても読み上げることはできないのよね〜。

音、つまりルーンの読みに相当するのが真音…マオン…なのよね〜。

真音は世界中に散らばっている。神々の紡いだ愛の言葉のかけらとも、精霊達の詩とも呼ばれているけどよくわかっていないのよね〜。

魔法を使うにはその人が、何処かにある真音をどうにかして掴まなければならないの。

きちんと魔法を勉強して、その真音の意味を理解していれば掴めるのよ〜。

そして呪いは魔法の一種なんだけど、簡単にいうと〜念…ネン…というものが真音をくるんでいるのよね。念は想いの結晶、そして大抵の場合方向性…向かう向き…があるの〜。

今回の場合、コータに向かっているのね〜。今は守護石のおかげてメリッサちゃんに向かっているのだけど。

私はこの方向を180度逆転させて、呪いを術者に向かわせようとしているのよ〜これを呪い返しと言うの〜。



あらあら、そろそろ準備ができたわ〜。

次の攻撃のタイミングで返しましょう〜。

でもおかしいわね〜。呪いのスピードがセーブされているみたい〜。返してくれっていっているようなものだけど…罠かしら〜。

まあ、返してから考えましょう〜。


「いくわ〜!のろいがえ…」

(ワルイナ…)

「!!」


どこからか来た何かの力が…返しの力を…や、壊さないで〜!


「うわあああ!」

「ぐうう!」

「アンノルファイ様…ミルを…。」

「メリッサああああ!」


力のバランスが崩れて…メリッサが呪いに侵食されていく〜。

失敗しちゃったわ〜どうしましょう〜?



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ