ブルートの怒り(1)
読んでいただける皆様へ
作者の考えですがこの物語は読み時間100分〜120分を目安に1編(1巻?)とする気でいます。
ですのでこの話で1区切り…つまり1編の山場にする予定です。
精一杯頑張ります。
宜しければお付き合いくださいね。
ブルートが語ります。
現在、3魔王の魔王城では本来魔王ケンプ様が座る玉座に副官ブルート…つまり私が座っている。ケンプ様は今動けない状態なので私が全てを指揮しているからだ。
座っているというのは表現としてどうかと思うが私がそう思うのだからいいのであろう。氷の蛇の姿をしている今は玉座に巻きついている、というのが表現として正しいとしても。
今日も世界を監視することを忘れない…私は完璧主義なのだ。
「恐れながら報告申し上げます。先日、6の大地に赴任したファイガードの貴族は毎夜現れる骸骨どもに恐れをなして一昨日撤退いたしました。」
「よろしい。」
これですでに2人目だ。ファイガード王国は明け渡した6の大地を管理するのに手こずっている。骸骨どもを駆逐するには正規の軍隊とアンノルファイ教団の力が必要であろう。そうすれば王の直轄地となる算段が強い。そんなことは戦役の褒賞を得たい貴族達が許さない。かといって骸骨どもと戦う戦力を有するだけの貴族は少なく、いたとしてもわざわざこんな危険な土地を欲しがるほどバカではない。
「報告申し上げる。3の大地の者達はテスが帰還したこともありまとまってきておりまする。しぶとく1魔王の兵を受け返しておりまする。」
「ふふふっ、怪我の功名だな…その方らの不甲斐なさのせいで逃げられたと思ったら我らの盾になってくれるとは。だがこれで失敗が帳消しになったとは思わないことだ。」
「わかっておりまする。蛇族の長よ。」
報告にきた岩蛇は先日大きな失敗をした。しかし駒としては使える方なので切り捨てるはしばらく先にした。そのために今は同じく失敗した炎蛇、飛蛇と共に一兵卒に降格させ使い走りをさせている。
いい報告が入ってきたので気分がいい。少し自室で休むことにした。