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猫耳姫巫女と聖なる槍の担ぎ手と  作者: 三歩
人生やり直しの巻
34/72

魔法実験を兼ねてのピクニック(4)

なんのためにきたか忘れかけてい

たが、ようやく俺の魔法実験を始めることになった。

えっ、お昼ご飯はどうだったかって?

もちろん美味しかったさ!

ミルの黒ご飯の香ばしい歯ごたえ!

クレアのパスタサンドのまったりとした甘味!

どっちも絶っ品だった!

…もう昔の俺に戻れないのサ。

いつの間にかお昼を随分まわってしまっていた。

今回の魔法は俺の希望をクレアに相談したところ、詠唱魔法の「天視」というものにした。

離れたところを視ることが出来るノーマル系の魔法で、地味だが使える魔法だ。

教えてくれたクレアには「悪いコトに使ったらトンデモナイ呪いをかけてあげる〜♡」って言われている…ブルブル(怖)。あっ、悪用は禁止だ!


「じゃあ始めましょう〜。魔力を紡いで〜。」


クレアの指導を受けて静かに魔力を紡ぐ。

ここでのポイントは魔力量の調節だ。

俺は多く出しすぎる癖がある…よし、これでどうだ。


「いいわよ〜。次は練って〜。」


練るというのは紡いだ魔力を”使う術”に変換する準備のようなものだ。

これは意識上の問題のようなのでうまくイメージ出来ないことが多いのだが…こんなんでどうでしょう?


「う〜ん落第すれすれね〜次はもっと頑張ってね〜。とりあえずそれで行きましょう〜真音のリハーサル〜。」


「【天より…観る】」

「【視る】よ〜!」


魔法の核となる真音は発音とイメージがチョットでもズレると違うものになる…これが1番難しい。


実はここでズルをしている。

真音は”手に入れる”あることをしなくてはならないらしい。

詳しくは教えてもらってないが普通だと真音の【天】と【視】は手に入れるのが難しいらしい。

特に【天】は手に入れるのが非常に困難だと言っていた。

今回にエルフのクレアに手に入れてもらって”譲って”もらったのだ。譲ることが出来る魔法使いは少ないらしい。ミルはズル過ぎるの〜とか言っていたが多少のことは見逃して欲しい。

目標が大っきいんだから時間短縮出来るものはしたいんだよね。


「【天より視る】」

「いいわ~今度は魔力を込めて〜少しづつゆっくりね〜。」

「【天より視る】!」


リハーサルまでは行ったことがあったが、魔力を込めたのは初めてだ。

うまくいけば真音によって魔力は術に変換される…ここで精神を乱すと魔力が霧散して失敗してしまう…慎重に!慎重に!

すると魔力が変換されて半透明の球体がぽんっ!と目の前に現れた…いやったあ!成功だ!

頭の中に映像が浮かび上がる…視点は下向き、今は地面と自分のつま先が見える。


「なんとか成功みたいね〜。制御は大丈夫〜?」

「大丈夫。」

魔力を紡ぐのを忘れないようにしながら球体をコントロールする。

動かせるけどピーキーだな…右に動かした…ややっ!一気に動き過ぎる!


「ぶつけると壊れるわよ〜!上に動かして〜!!」


右に動かしたら思っていたより随分速く動いた。危ない!木にぶつかる!上だ!上!

上にあがった…おお、魔力が結構必要で距離に比例して消耗していく…まあ俺は魔力量チートなのでこの辺りは全然気にならないが…それはいいんだが…。


うーん、これは…大陸が…星が見える…はは…は。

…上がり過ぎたね。


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