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猫耳姫巫女と聖なる槍の担ぎ手と  作者: 三歩
人生やり直しの巻
16/72

魔法を使ってみよう!2

「ニャッ、ニャッ!」

今日は俺がこちらの世界に来てから3日目になる。

今はカード魔法を練習しているところだ。

先ほどから、ミルは小石を持った手をいつでも投げられるように構えながフェイントをかけてきている…この投げられる小石を防御するのがこの訓練のテーマだ。一瞬で、反射的に、展開するのだ。

「ニャッ!」

(聖幕!)

投げられたその小石を一瞬で弾く!

「いいニャッ!」

ミルは戦闘中にはナゼか語尾にニャッ!が付く。

ちなみに「いい」の部分はさっき教えてもらったばかり…言葉の壁は結構感じるが、「触話」のカード魔法のおかげでコミュニケーションに不足はない。

「次いくニャッ!」

「おう!」

また、聖幕の魔法を解いてまた構える。

24歳から10歳くらいになった俺の身体能力的なハンディは大きい。まずは、防御を覚えるようにマーフィーに指示された。

これは「写し」である俺が死ぬことがあればマーフィーも死んでしまうから必然である。今のところ俺はマーフィーのアキレス腱なのである。

ちなみに今いるところは7時の大地の中央山脈よりのようで王国内にいるようである。もう使われていないらしい山小屋を借りている。

ミルの説明では「聖幕」の魔法カードはかなり高い防御能力を秘めているらしい。子供の頭くらいの大きさの石を投げつけられても平気だった。

ミルは小石を持った手を震わせて投げるフェイントをかけてきて…逆の手でパンチを見舞ってきた。速い!見えなかった!聖幕は3発入ったことを伝えてきた。同じくらいの年に見えるのにミルはどうやら強いらしい…俺弱すぎだよ。

だが、「聖幕」の魔法カードは本当に強力だ!今のパンチも中にはダメージを与えていない。

「ならば、こうニャッ!」

消えた!ミルの速さに全くついていけてない…背中に攻撃を食らった…。両手の指の先が輝いている…それでひっかかれたらしい…が、効かないぜ。

「クッ!これならどうニャッ!!」

また消えた!が今度は影がチラリと自分の身体にかかったのを見逃さない、上だ!

回転爪突進ドリルクロウアタック!」

ミルが頭上から回転しながら突っ込んでくる!いいだろう!バトラーの血が燃えてきたぜ!ゲームだけどね…。

聖幕の衝突予想地点の摩擦抵抗を弱めてふんわり受け止める、そのまま摩擦抵抗を高めて聖幕をミルの身体に触れさせ巻き取らせることで回転を止める。

「受け止められた?!」

ちなみにこの辺のミルの言葉は俺の勝手な解釈です…。

ともかく、今度はコッチの番!一気に幕をピンと張る!

「きゃ!」

弾き飛ばされて悲鳴をあげるものの猫のような身のこなしで着地する。

「フシュー!フシュー!」

…これって興奮した猫みたい(笑)。説得は無理だな…あっそうか言葉通じないんだっけ。

まあいい!やってやろう!某拳闘マンガ直伝!…読んだだけだけど…フリッカージャブ!!

聖幕の一部を拳にみたててミルに繰り出す。

パパンと音がして…ミルが倒れた。

…あれ?…やり過ぎた?

「ミル!」

近寄って揺り動かすが目覚めない…頬が赤い、どうも目を回しているらしい。

とにかく濡れタオルでも用意しよう!少し離れた気の枝にタオルをかけて置いたのを取る…。れれ?

聖幕の一部がタオルをつかんで…タオルが宙を浮いてきたように見える。

聖幕はこちらの意思に反応するらしい。

試しにナイフをイメージして枝を切ってみた。

ずしゃーんと…木が倒れた。幹まで切ってしまったらしい…。

「聖幕は防御の魔法で…ない?」

結構使える…これ!

…はっ、ミルのほっぺ冷やさなきゃだった!

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