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第七話「初陣、公式戦へ」

これはAIが書いたものです

弱小サッカー部の奇跡の引き分けは、瞬く間に学校中に広まった。

「本当に鳳凰学園と引き分けたのか?」「やばくね?」「九条真秀って誰だよ!」

部室には珍しく見学希望の1年生たちが顔を出すようになり、雰囲気は少しずつ変わり始めた。


そんな中、監督がやってきた。

「お前たち、次の公式戦は強豪・翠嶺すいれい高校だ。勝ったこと、一度もない相手だ」


部員たちは一瞬、空気が重くなる。

だが真秀は微笑んで言った。

「勝てぬ相手などおらぬ。勝ち方を知らぬ者が、勝てぬのみ」


南條は思わず笑った。

「ほんと、お前って何者だよ……」



試合前夜


部員たちが帰った後、真秀は一人、グラウンドに立っていた。

満月が静かに照らす。


(——己の“限界”か……)


かつての戦場。敵に囲まれ、命を落とした最後の瞬間を思い出す。


(今度こそ、勝ちたい。この仲間たちと共に……)


そのとき、後ろから声がかかった。

「九条。まだ残ってたのか?」


南條だった。

「お前、なんか背負ってるよな。昔からずっとサッカーやってきた感じじゃないし……」


真秀は少し黙って、夜空を見上げた。

「南條殿。人は、命を賭ける場所を得たとき、ようやく本当の“戦”に立てるのだと知った」


「は……? なんだそれ」


「我が命、今はこの場に賭ける。お主たちと共に、勝つために」


南條は頭をかき、苦笑した。

「お前さ……ほんと不思議だよな。でも、ありがとな」


二人は黙って夜空を見上げた。小さな風が、草を揺らした。

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