scene_009
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【場所】
木積通スポーツセンター前路上
【人物】
安達光臣・9歳・小学生
三津麟太郎・9歳・小学生
「豹次はディアゴ余裕だろ」
「いや、ぜったいディアゴ」
「だってディアゴ武装壱種も持ってないしワンパン余裕じゃん」
「スタンバレットあるじゃん。動き止めれるから」
「いや基本壱種持ちか弍種持ちだし。それ以外ザコだし」
「冥月持ってないじゃん、武装。最強神僕なのに」
「あれは神僕だし」
「なら昔の毘堂先生も持ってなかったじゃん。てか昔のゼロ世代全員持ってないけど?」
「まあ……毘堂先生はチートだから」
「ぜったいチートだよね、毘堂先生。ありえない動きしてるもん。シュンシュンッ! シャキッ!」
「恋蘭と闘ったときほぼ消えてたよね」
「恋蘭のラブミーアウト効かないの毘堂先生くらいじゃね? 男だと」
「まあ闘ったってか遊んでただけだけど」
「いや、でも逆にディアゴならいけるくね?」
「あ、スタンバレット!」
「一瞬でも止めたらディアゴの勝ちじゃん」
「マジか! やば。ディアゴ最強くる?」
「ほら、やっぱディアゴじゃん」
「いやーでもなー毘堂先生はそういうのじゃないからなー」
「じっさい止まるじゃん。スタンバレット! 貴様の微粒子は運動をやめる……」
「いやーでもなーいまの毘堂先生は全種持ちだからなー」
「全種関係なくね?」
「でもなー毘堂先生小指で神僕倒したしなー」
「あった! あれやばすぎ! 悪いね……僕の小指がおてんばで……シュシュッ! ジャキンジャキン!」
「悪いね、じゃなくて、すまないね……だろ」
「どっちでもいいじゃん。てか、おてんばって何?」
「知らね」
「けっきょく最強毘堂先生じゃん。強すぎるしナシにしようよ」
「それじゃあさ、自分がなるなら誰? ってやつにしよ!」
「いいね!」
「おれはなー、やっぱ豹次かなー」
「おれは、ディアゴか、うーん……変身後のリトル・ガイもいいけど……でもやっぱディアゴかな」
「じゃあさ、豹次とディアゴはさっき言ったから、それ以外にしよ。だったらリトル・ガイ? 変身後の」
「いや、やっぱ変える。神僕あり?」
「とーぜん」
「なら、オベリスティアスか……、ワンチャン狗狼右衛門」
「おれは冥月か、アース」
「アース弱くね?」
「別に強いとかじゃなくていいから。自分がなりたいなら、だから」
「なんでアース?」
「滅世界編で最後に世界救ったのアースじゃん」
「あー、死んだけどね」
「死んでないし。世界とひとつになっただけで、まだ生きてるし」
「え、てことは、みんなアースの上で生きてるってこと? やば。踏んづけてるじゃん!」
「違うし。アースは世界とひとつになっただけで、別に地球じゃないし。てか宇宙だし」
「宇宙になったとか、アースやばくね?」
「おれアースのシール全種類持ってるし」
「マジで? おれ滅世界編アースだけ持ってない」
「ダブってるやつ交換してもいいよ」
「おれがダブってるの、ディアゴと……何があったっけ……。あ! 毘堂先生のキラ三枚持ってる」
「あー」
「いる?」
「いや、おれ五枚持ってるから……」




