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第十話 全部レジスタンスのせい


「幼女…愛好会…?そんなクソみたいな組織に、本当に俺が…?」


 おっ、コイツとは気が合いそうだな。確か俺が四肢を切り落とした後に最後に首を刎ねたヤツだ。だが残念、お前はそのクソみたいな組織の一員だったんだよな。


「僕も信じられないです…それにこの身体…噂に聞くゾンビのようでは…」


 デブのゾンビが言った。そうお前らはゾンビなんだよ。要領悪いな。

 コイツらには生前の執着を思い出してもらわないと困る。強いゾンビに育成したいからな。


「お前ら…これを見ろ!」


 俺が取り出したのは、これまたモロイン先生の部屋から持ち出したパルプ誌(エロ本)だった。内容はもちろんロリだ。

 ゾンビ3人組は一瞬ポカンとした後、光の速さで俺からパルプ誌(エロ本)を奪い取り貪るように読みはじめた。どうやら目覚めたようだな。

 馬鹿みたいにオナニーしはじめたゾンビどもを尻目に、俺は魔導書の注意事項を復習しはじめた。


・コイツらは精神力で生きている悪霊のようなもの(厳密にはゾンビではない)

・肉体は脆弱

・どれだけ肉体を破壊しても倒せない。駆除方法は精神に著しいダメージを与えること

・生前の未練と怨念により強さが決まる


 こんなところか。


「あの…君!なんか…その…いくらやっても出ないんだけど!」


 ゾンビの1人が俺に訴えた。知らねーよ。…いや、コイツらはもう死んでるんだから生殖の必要が無いのか。精子なんか出なくて当然だ。そしてコレは使えるな。


「皆んな!よく聞いてくれ!」


 ゾンビ3人組は手を止めてこちらを見た。


「皆んなと俺は仲間だった。その絆はオリハルコンより硬かった。幼女愛好会の同志として日々邁進していった。しかし奴らが…レジスタンスが!お前らを殺した!皆んな…思い出してくれ!道半ばで殺された無念を!もう二度と幼女と触れ合うことのできない絶望を!」


「ウゥ…クソ…レジスタンス…許すまじ…!」


 ゾンビ3人組は泣き出しはじめた。


「復讐だ!俺は皆んなを殺された恨みを糧として生き、そして遂には皆んなを蘇らせた!聞いたところによれば、自らを殺した人間を殺し返せば、魂が裏返り、ゾンビは人間に戻れるらしい…」


「本当か!?」


 いや残念、嘘だ。


「あぁ。しかし皆んなを殺した人間を俺は特定出来なかった。しかしレジスタンスの誰かという事は確かだ!かくなる上はレジスタンスを皆殺しにして!復讐をやり遂げ!俺たちで、第二の人生を歩もう…」


 俺は泣いた。嘘泣きだが、ゾンビたちも感極まったようで釣られて泣いた。


 今回の俺の計画は、コイツらにレジスタンスを襲わせ、皆んなが混乱している時に俺がヒーローとしてコイツらを駆除する事だ。

 そのために俺がやるべき事は、コイツらをある程度の脅威となる強さまで育成しなければならない。その上、俺の命令ならなんでも聞くように心酔させる必要もある。

 俺はただレジスタンス内で下がった好感度を上げたいだけだが、半端にやるのが一番良くない。どうせならいくとこまでいって英雄になろう。


「皆んなは忘れているが、俺の名前はハルタだ。皆んな、レジスタンス壊滅を目指し共に頑張ろう!」

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