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8 高位魔族ガラ


 どうする――。


 俺は思考を巡らせた。


 俺が取るべき選択肢は大きく分けて三つ。


 一つはいったんやり過ごし、奴の隙を見つけての奇襲だ。


 いくら俺が強くなったとはいえ、実際に高位魔族に勝てるかどうかは未知数である。


 安全に考えるなら奇襲策で行くべきだろう。


 ただし……俺が大きく力を増したことを魔王サイドに知られれば、それだけ警戒される可能性が高い。


 だから、まだ情報を知られていないうちに、速攻でガラを片付ける……という考え方もある。


 これが二つ目の選択肢だ。


 そして三つ目は、俺が新たな力を得たことを黙っている……という選択肢だけど、これはリスクが大きい気がする。


 魔族たちは俺のスキルが強くなったことに気づくだろうか?


 おそらく魔王やサイクス辺りは気づきそうな予感がする。


 逆に、いかにも大雑把で頭が悪そうなガラは油断してくれるかもしれない。


 できるなら――ここで仕留めてしまいたい。


「……なんだ、お前。妙に殺気だってないか?」


 ガラが眉をひそめた。


 しまった、警戒されたか……!?


「ダンジョン探索の後だからな。まだ闘志が抜けきってないんだ、はは」


 俺は苦笑を浮かべてみせた。


 サイクスなら、こんな演技をしても騙されないだろうけど、ガラなら――。


「……なんで、そんな演技をする? 俺に何か隠してないか、お前」


 こいつ、意外と鋭いのか――。


 じゃらり。


 ガラは巨大な剣を抜いた。


「嘘偽りなく答えろ。お前は何か隠していないのか?」


 その切っ先を俺に向ける。


「虚偽があった場合――俺たちに反逆の意志ありとみなし、このガラが斬る」

「穏やかじゃないな、ガラ」


 俺はなおも苦笑する。


「俺は本当のことしか言ってないぞ?」

「……そうは思えんが」

「考えすぎだって」


 へらへらと笑う俺。


 笑いつつ、ゆっくり後ずさる。


 ガラはあの巨体に加え、剣を武器にしていることから、近接戦闘スタイルだと推測される。


 なら俺はできるだけ距離を取り、奴の間合いに入らないようにして遠距離攻撃を仕掛ける――。

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忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


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