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3 【ネクロマンサー】スキルの神髄3


 ダンジョン内を進むと、ほどなくして前方から何かが近づいてきた。


「あれは――」


 骸骨の兵士。


 右手に剣を、左手に円形の盾を持ち、簡素な甲冑をまとっている。


 人間界でも何度か戦ったことがあるスケルトンだ。


 ただ、その数が尋常じゃない。


「千体くらいいるんじゃないか、これ……?」


 通路にあふれかえりそうなくらいの数だった。


 それがはるか前方までぎっしりだ。


「【ソードマン】、出ろ」


 俺はしもべの一体を呼び出した。


 こいつは無数の剣を飛ばして攻撃できる。


 ダンジョンのような閉鎖空間では火炎のような武器は使いづらい。


 バックファイアで俺まで燃えかねないし、あるいは空気を燃焼して酸欠になる危険だってある。


 だから、ここは【ソードマン】の攻撃が最適だろう。


「叩き斬れ」


 俺の命令とともに【ソードマン】が無数の剣を飛ばした。


 魔力によって生み出された数百単位の剣が空中から現れ、スケルトン軍団を斬り刻んでいく。


 スケルトンは人間のように失血死などはしないから、倒すためには行動不能になるまで体を破壊するしかない。


 ざんっ!

 ざんっ!


 ばしゅっ!


 ざんっ!

 ざんっ!


 ばしゅっ!


 剣を飛ばす、といっても一刀で一体を撃破できるわけじゃない。


 数回にわたって手足や胴、そして頭部を切り裂き、それでようやく撃破だ。


 だから【ソードマン】に何度も数百単位の剣を射出させ、少しずつ撃破数を稼いでいった。


 斬っては射出、また斬っては射出――。


 地道にそれを繰り返し、やがて三十分後にようやく千を超えるスケルトンをすべて撃破したのだった。




「ふう……なんとか全部倒したし、次に行こう」


 俺は先へ進んだ。


 るおおおんっ。


 咆哮とともに牛の頭を持つ怪人が出現する。


「今度はミノタウロスか」


 奴は巨大な斧を掲げていた。


「ミラージュ、死神」


 俺は二体のしもべを呼び出した。


 銀の騎士と黒いローブ姿の死神が俺の左右に立つ。


 スキル【ネクロマンサー】による『しもべの使役』は徐々に俺の精神力を削っていく。


 具体的には体力を消耗し、それに伴い集中力も低下していく。


 そうなると注意力や判断力といったものも鈍り、必然的に戦闘全般のパフォーマンスが落ちることになる。


 というわけで、このダンジョンではしもべたちを小出しにして進んでいくつもりだ。


「いけ」


 俺の合図でミラージュと死神が左右からミノタウロスに向かう。


 さすがにこの二体の実力は高く、数秒後にはミノタウロスを打ち倒していた。


「さあ、次だ」

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忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


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