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1 【ネクロマンサー】スキルの神髄1


「お前のスキルは大きく分けて三種類の効果の組み合わせのようだな」


 サイクスが言った。


「一つ目は倒した相手をアンデッド化すること。この『倒した相手』にはモンスター以外にも人間や魔族も含まれる」

「その通りだ」

「二つ目はアンデッドモンスターを自分のしもべにすること。ただしあまり強力なアンデッドはしもべにできない」


 これもその通り。


「そして三つ目はしもべにしたアンデッドの強さに応じて、術者であるお前のステータスが底上げされる。さらにしもべのスキルの一部を使用することができる」


 これまたその通り。


「早い話が、お前は強力なしもべを得られれば得られるほど、お前自身も強くなるということだ。今はまだそれほどのレベルじゃないが、今後もっと強力なアンデッドたちを従えるようになったとき、お前自身も高位魔族を上回るほどの力を手に入れるかもしれない」

「高位魔族を――」

「今はまだ無理だろうが、な」


 サイクスがニヤリと笑い、俺は少し憮然とした。


 まあ、現時点で高位魔族に勝てないのは分かってるけど、そういう言い方去れるとちょっとカチンとくるのも事実だ。


「おっと、言い方が意地悪だったか? 悪かった、軽い冗談のつもりだった」

「魔族でも冗談を言うんだな」

「当たり前だ。俺たちは邪悪の化身じゃないし、そもそも悪魔とかじゃなくて、単に人間とは別の種族というだけだ」


 サイクスが説明する。


 確かに……こいつと話していると、別に魔族という感じはしない。


 普通に人間と話しているような感覚になる。


 といっても、魔族全般がそうなのか、サイクスが特に話しやすいのかは分からない。


「じゃあ、そろそろ『属性検査』を始めさせてもらうぞ」


 サイクスが言った。


「さっきも言ったようにこの検査は危険を伴う。『検査』という呼び方をしているが、正確には『試練』なんだ」

「試練……」

「自分自身のスキルと向き合い、スキルの根幹を知り、己の力の神髄を会得する――その『スキルと向き合う』過程で、かなりの危険を伴うはずだ」


 と、サイクス。


「乗り越えれば、もっと強くなれるんだよな?」


 俺はサイクスにたずねた。


「そうだ。実際、そうやってスキルを強めた勇者も、過去にはいる」

「俺以外にも魔界に来た勇者がいる、ってことか……」

「そいつは【闇】の勇者として魔族と共に戦ったそうだ」


 サイクスが言った。


「お前もそうなることを期待している」

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忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


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