表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

87/122

13 サイクスとの交渉1


「俺がお前に期待しているのは、純粋に戦力としてだけじゃない。人間であるお前なら、人間界にある聖剣を奪取しやすいんじゃないか、ってな」


 サイクスが言った。


「……俺に魔族の手先になって、聖剣を奪ってこいって言うのか」

「聖剣の呪いを解除すれば、俺たち魔族が人間界を攻める理由はなくなる」


 サイクスが重ねて言った。


「もちろん、人間側が魔界に攻めてくるなら、俺たちも自衛のために戦う。だが、向こうも手を引くというなら、魔族と人間の戦いは『停戦』という着地点に向かうことができるはずだ」

「サイクス……」


 俺は彼を見詰めた。


「それが魔族の総意か?」

「魔族の中にも意見は色々ある。だが、少なくとも魔王様は停戦を目指しておられる。俺もそんな魔王様を支持し、あの方のために戦い抜くつもりだ」


 と、サイクス。


「お前をここに連れてきたのも、その大義のため。力になってくれるかもしれない、と思ったからだ」

「停戦、か……」


 俺はうなった。


 正直、魔族と人間が戦いを止めるという可能性は、あまり考えていなかった。


 人間同士なら戦争の最後は停戦だろうけど、異種族である人間と魔族の場合は――。


 どちらかが滅ぶか、あるいは壊滅的なダメージを受けるまで、お互いに殺し合う。


 そんなイメージしか持っていなかったのが正直なところだ。


「お前にとって、それほど悪い話ではないと思うが、な。俺たちの仲間になれば、お前のスキルをさらに強化する方法も教えるし、聖剣奪取に成功すれば停戦の道も見えてくる。そうなれば――お前たちは元の世界に帰れるんじゃないか?」


 ――こいつ、俺たちが異世界から来たことを知っているのか?


「少なくとも魔王様と俺たち幹部は全員が知っていることだ。勇者は異世界から召喚する、と。なら、勇者たちが戦う条件は、だいたい想像がつく」


 サイクスがニヤリとする。


「中には正義感や義勇心で戦う者もいるだろう。が、そうじゃない者も混じっているはずだ。ほぼ全員が等しく魔族に立ち向かってくるということは……それ相応の事情がある。つまりは元の世界への帰還だ。まあ富や栄誉などを餌に戦っている可能性もがあるが……おそらく前者が目的である可能性が高いと俺たちは踏んでいる」

「……ああ、そうだ」


 俺は素直に答えた。


「魔王を討ち、元の世界に帰還する――それが俺たちの目的だ」

【読んでくださった方へのお願い】

面白かった、続きが読みたい、と感じた方はブックマークや評価で応援いただけると嬉しいです……!

評価の10ポイントはとても大きいのでぜひお願いします……!


評価の入れ方は、ページ下部にある『ポイントを入れて作者を応援しましょう!』のところにある

☆☆☆☆☆をポチっと押すことで

★★★★★になり評価されます!

未評価の方もお気軽に、ぜひよろしくお願いします~!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↑の☆☆☆☆☆評価欄↑をポチっと押して

★★★★★にしていただけると作者への応援となります!


執筆の励みになりますので、ぜひよろしくお願いします!


▼カクヨムでの新作です! ★やフォローで応援いただけると嬉しいです~!▼

忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ