9 人と魔族の因縁2
「太古から我らの世界――魔界は狙われていた」
魔王が語り出す。
「狙われる? 人間に?」
「いや、魔界を狙っているのは神々だ」
と、魔王。
「神々自体も互いに相争う存在だ。奴らは自分たちの勢力を増すために、他の世界を虎視眈々と狙っている。魔界はその最たるものだ。この世界を掌握すれば、その神の権勢は大きく増す――」
「神々の勢力争い……?」
「だが彼らが表立って我らを攻めることは難しい。彼らは天界でも勢力争いをしているからね。もし天界を留守にして魔界まで出張れば、その間に天界の領土を他の神に奪われてしまうだろう。だから――神々は人間を尖兵にして魔界を攻めている」
それが本当なら、勇者と魔王軍の戦いの意味合いは大きく変わってくる。
魔族ではなく勇者こそが――『侵略者』なのだ、と。
※
SIDE 那由香
「これが女神リーネの神殿だ。王国内でも限られた者しか入ることはできぬ」
王に案内され、那由香たち六人は神殿の前にやって来た。
――今のままでは高位魔族に勝てない。
魔族迎撃に向かい、戻ってきた葉月たちがそう語っていた。
そして、それに対して王は、
『勇者のスキルを磨く方法がある』
と言った。
ただし、それには命懸けのリスクがあるのだという。
リスクを背負った修行で、さらなる力を得るか。
あるいは死か――。
その試練に挑戦を表明したのは、那由香を含めて六人だった。
月白葉月
豪羅一心。
進藤萌。
瀬良セイラ。
金子雄二。
そして――山那那由香。
以上六人で、スキルを成長させるための試練に挑む――。
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