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4 魔界へ

 俺はサイクス、メレーザ、ガラの三人の高位魔族とともに空を飛んでいた。


 といっても、俺に空中飛行スキルなんてない。


 メレーザという女魔族が俺に飛行魔法をかけてくれているのだ。


「空を飛ぶことにかけてはメレーザの右に出る者はいない」


 サイクスはそう説明していた。


「目的地はまだなのか、サイクス?」

「そろそろだ」


 俺の問いにサイクスが答えた。


 俺たちが向かっているのは、魔界に続く『門』だ。


 魔族というのは、もともとこことは違う世界――『魔界』からやって来た種族だという。


 で、この世界に来るには魔界とココとの間に異空間通路を開く必要がある。


 その出入り口となるのが、今向かっている『門』ということだ。


「魔界に招く人間は数百年ぶりだ」


 サイクスが嬉しそうに笑った。


「歓迎するぞ、時雨」

「……魔界に行った後、俺はどうなるんだ?」


 大まかな説明は受けているが、俺は確認のためにもう一度たずねた。


「俺たち魔王軍の一員になってもらう。お前の能力適性を調べたうえで、な」

「人間が、魔族の軍にか……他の魔族は賛成してくれるのか?」


 たずねる俺。


 といっても、本気で魔王軍に入るつもりなんてない。


 ただ、サイクスの誘いに乗らなければ、あの場で殺されていただろう。


 逆転のチャンスをつかむためにも、魔族の情報を得るためにも、そして――。


【闇】の勇者とやらが何なのかを知るためにも。


 俺はサイクスたちと一緒に行くことを選んだんだ。


「不安か?」

「当たり前だ」


 俺はサイクスに言った。


「ふん、そう言いながらも肝が据わっているように見えるぞ」


 サイクスは楽しげだ。


 肝が据わっている、か。


 どちらかというと臆病な気質の俺が、そんな評価を受けるとは。


 同じクラスの連中より、魔族のサイクスの方が俺を高く評価しているようだ。


「大丈夫だ。俺がお前を推薦する」


 サイクスが微笑む。


「魔王様の側近の中で、序列三位の俺が言えば、反対する者も多くはあるまい」

「序列三位……!?」


 思わず目を見張る俺。


 こいつ、そこまでの強者だったのか。

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忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


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