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8 生まれ変わった俺のステータス

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「ステータスオープン」


 その言葉とともに、空中に現在の俺のステータスが表示された。


***


名前:時雨

筋力:93→315

速度:107→449

耐久:80→274

魔力:255→801


追加スキル

【斬撃】【シールド】

【マッピング・初級】

【フライングソード】

【ファイアバスター】

【回復】【伸腕】

【突進】【剣術・上級】


***


 各ステータスの数字がかなり上がっている!


 どの数値も三倍以上になっているのは、すごい。


 さらに追加スキルには【突進】と【剣術・上級】が加わったみたいだ。


 どちらも名前の通りの効果がありそうだ。


 特に【剣術・上級】は、俺が剣の素人だけに有用なスキルかもしれない。

 剣道部の剣咲並に剣を使えるようになるんだろうか?


 あるいはそれ以上の――。


 なんにせよ、俺の戦闘能力が大幅に上がったのは間違いない。


 これなら今後の中級魔族戦、そして上級以上の魔族戦でもやっていけるかもしれないな。


 新たなしもべに加え、俺自身のステータスアップ――戦力増強という意味では、この遺跡に来た意味はあったわけだ。


 この遺跡には他にもモンスターはいるだろうけど、そいつらをしもべにするのは、また次の機会にしよう。


 そもそもブラッドクロウとアサルトライノの二体をしもべに加えただけで十分すぎる戦果だ。


 なら、いったん戻って体を休めるのもアリだ。


 というか、剣咲との戦いで精神的にも疲労してしまった。


 今はとにかく――休みたい。


 それが俺の偽らざる本音だった。




 俺は王城への帰路についた。


 道中、俺は考え込んでいた。


 剣咲を殺したことについて、明かすべきだろうか。


 それとも黙っておくべきか。


 勇者には強力な特権があるとはいえ、同じ勇者を殺した俺は王国からどんな扱いを受けるか分からない。


「とりあえず……黙っておくしかないか」


 俺は方針を決め、王城に戻った。


「お帰りなさいませ、勇者様」


 正門をくぐったところで、数人の騎士たちが駆け寄ってきた。


 女性だけで構成された部隊――通称を『戦乙女隊』。


 彼女たちはそのメンバーであり、いずれも精鋭だった。


 以前の合同演習で顔見知りであり、その後もこうして出会うと声をかけてくれる。


 美少女ぞろいなので、正直ちょっとドギマギしてしまうんだよな。


「遺跡の捜索任務ですか?」

「返り血が……失礼します」


 と、女騎士の一人がタオルを取り出して俺の頬や首筋をぬぐってくれた。


「あ、ああ。ありがとう……」


 でも、この返り血は剣咲のものだ。


 俺が奴を殺したことを彼女たちに見透かされやしないかとドキリとしてしまった。


 もちろん、そんなことを見抜けるはずはないんだけど、言い知れぬ不安感がこみ上げてくる。


「先日の合同演習でもすごかったんですよね、時雨様」

「ああ、ご一緒したかった……」

「演習はしばらく中止だそうですけど、再開の折には今度こそご一緒したいです」

「ですです」


 女騎士たちに囲まれる俺。


「ああ、そのときはぜひ」


 俺は通り一辺倒の返事をして、彼女たちと別れた。


 今は、他人と会うのが少し怖い。


 他人と話すのが、少し怖い。


 会っているだけで、話しているだけで、自分の内心を見破られてしまうような錯覚を受けてしまう。


 俺が犯した罪を見抜かれてしまうような不安感を抱いてしまう。


 俺は周囲の目から逃れるように体を縮こませ、城内を進んだ。




 ラウンジに行くと、そこにいた数人がギョッとしたように俺を見た。


 どうしたんだろう?

 まさか、俺が剣咲を殺したことに気づいた……?


 いや、まさか。


 ここで動揺した態度を取れば、かえって不審がられるんだ。


 堂々としなければ――。

 と、


「お、お前……時雨、か……?」

「なんか雰囲気違わねーか、お前……?」


 クラスメイトたちはいずれも戸惑った様子だ。


「雰囲気? 変わって見えるのか?」

「いや、なんか威圧感というか……」


 ……なんだ。

 俺が剣咲を殺したことに気づいたわけじゃないのか。


 なら、問題はない――。


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忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


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